お知らせ : ページ 290

こんなに摩耗するんですよ

輸入玄関ドアの古いヒンジ

10年近く前に新築された犬山市の輸入住宅へメンテナンスに伺いました。

今回は、輸入の玄関ドアなんですが、ドア下に取り付けられていたボトム・ウェザーストリップのブラシ状になった部分が破れて脱落していますし、ドア枠の四方に取り付けてあるウェザーストリップ(気密パッキン材)も少し縮んで弾力がなくなってきました。

また、ドア自体の下がりや倒れ込みによって、デッドロックの鍵が固くなっていましたし、ドア・ヒンジの摩耗も起こっています。こうしたことは、個々に発生したトラブルではなく、実はドアの重量と長年の使用が原因の一連の問題なんですね。

それから、そうした場所の補修メンテナンス以外に、防犯対策用のガードプレートの装着やディンプル・キーのロック・シリンダーへの交換といった新たな施工も行ってきました。

玄関ドアを一旦外しての作業やドアやドア枠の加工が必要な作業もありましたから、全てをやり終えるのに、3時間以上の時間が掛かってしまいました。でも、苦労した甲斐あって、ドアはほぼ新築時の状態を取り戻し、更に防犯強化を行うことで安心感も増しました。

やっぱり、10年毎くらいを目処に家をメンテナンスしてあげると、見違えるようになりますねぇ。(お伺いしたついでに、窓やキッチンのメンテナンスについても相談されました。そりゃ、この機会に専門家へいろいろ聞きたいことはありますもんね)

写真は、そのおうちから外してきた古いドア・ヒンジです。ヒンジとヒンジの間に入れてある金属ワッシャーがこんなに小さくなって、隙間さえ明くようになってしまいました。

また、形状も何やら歪な感じになっているのが分かりますよね。こうなってしまえば、ドアは当然下がってきますし、建て起こしも悪くなるはずです。

鍵やドア・ラッチが掛からなくなってきたら、それは玄関ドアをメンテナンスするサインです。放置すれば鍵やラッチをも交換しなければならなくなりますから、早く直すことが肝心です。

輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、私と話をしたいという方は、お問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。

窓やドアの修理・メンテナンスの概要は、リペア&メンテナンスのページをご覧下さい。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。

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今日は、遠距離恋愛?

スカイプの画面

今朝、大分県のお客様からスカイプを使ったメッセージを頂きました。

いわゆるチャットというやつですね。リアルタイムで連絡を取り合うという点では、スマホを利用したLINEサービスもありますが、資料やデータのやりとりをするには、スマホの画面では少々難あり。

まあ、私が未だにガラケー・ユーザーということも問題な気がしますが、やっぱり仕事で使うならPCが一番適していると思います。(尚、Skypeのアプリはスマホでもありますから、PCとスマホでやり取りすることも可能です)

今日は、法務局で取ってきて頂いた測量図と登記事項の要約書などをスカイプで送信頂きました。ひと昔前なら、きっとFAXか郵送なんてことになっていたと思いますが、スキャンした資料の方が鮮明で早いです。

いや~、いい時代になったもんですねぇ。夕方には別のお客様とスカイプを使って間取りプランの打ち合わせをする予定です。

わざわざ遠くから何度も弊社にお越し頂くのは大変ですから、こうやってウェブ・カメラを使ってTV会議をすれば、お互い時間や労力を省けるというものです。

勿論、相手の顔を見ながらリアルタイムで意見交換出来ますし、私が作った提案資料などを送信してご覧頂くことも同時に出来てしまいますから、会社で打ち合わせするのと変わりません。

建築の仕事は、会社からせいぜい車で2時間程度の処まででしかやれないと思いますが、こうしたサービスを駆使すれば、全国どこでも相談や問い合わせに対応出来るのです。建築の仕事は、最後は人です。相談出来る専門の人材が近くにいなくてもPCなどを通じてすぐ近くに呼び寄せることが可能です。

また、そうした人間の指導を仰ぎながら、施工を進めることも然程難しくないはずです。勿論、遠くの施工業者との意思疎通や信頼関係の構築は、この仕事の肝と言っても過言ではありません。

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設計だけでは、耐震は語れない

熊本地震、新耐震基準でも80棟倒壊 益城の木造建物(2016年6月30日、朝日新聞社)

熊本地震で震度7を2回観測した熊本県益城町で、中心部に立つ新耐震基準の木造建物のうち7.7%に当たる80棟が倒壊したとの報道がありました。

また、同町内の別地区も含め倒壊した新耐震基準の99棟を調べたところ、少なくとも90棟で柱の接合が現在の基準を満たさず、51棟で柱と柱の間に斜めに入れて壁を補強する「筋交い」の固定が不十分だった。

国土交通省有識者委員会の調査書は「接合部仕様が不十分で、被害を大きくした主な要因の一つと推測される」と指摘した。

これが意味する処は、強化されたはずの新耐震基準というものが、複数回に及ぶ強い地震ではその強度認識が根底から覆されてしまったことと、設計上基準を満たしていると判断されても、適切な施工が行われなければ耐震性は担保されないということです。

確かに耐震基準を更に上げれば、こうした地震にも耐えられるようになるという設計判断もあるだろうが、それは新築時のことであって経年劣化やシロアリ被害は加味されることはないし、その基準を上回るような地震が発生しないとは誰も言えないのである。

当然、施工は最も難しい課題の一つだと思われる。大手住宅メーカーであれば、施工は複数ある地場の協力店の工務店が請け負うことになるから、どこに当たるかは運任せなのだ。

また、メーカーが現場監督を配置しているとは言え、現場に30分もいない状況では殆ど管理は不可能と言っても過言ではない。大手だから心配という訳ではないが、家づくりは信頼出来る人間に任せることが大切だと感じる。

工場で画一的に生産されて、全く同じものが出来てくる工業製品と家とは根本的に違うということを理解する必要がある。地震という人智を超えた自然現象だからこそ、設計や施工に気遣いが必要な時代、地域かも知れません。

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ミルガード社掃出しサッシのロックレバー欠損

ミルガード掃出しサッシのロックレバー欠損

以前にも何度かご相談頂いたことがある部品の問い合わせです。

Milgard社製スライディング・パティオ・ドアの引き手ハンドルに付いているロック用のレバーが折れて、鍵が掛けられなくなったという問題です。

レバー自体は、鋳物で出来ていて固い金属なんですが、厚みもあまりなく細長い形状なものですから、ラッチの掛かりが悪くなって無理やり鍵を掛けようとすると、ポキッと折れてしまいます。

固いものは、柔軟には動かない為、仕方ありませんね。調達を早くしてあげないと防犯上心配でならないでしょうが、幸い少し多めにアメリカから部品を仕入れていた為、すぐに部品を発送することが出来ました。

でも、この方にお送りした為、うちの在庫はあと1本だけとなってしまいました。さて、またメーカーにいくらか発注しておかなければいけませんね。

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<関連記事>: 破損したドア・ロック用レバー (2014年7月21日)

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車に乗ったままで開閉出来るって、素敵です

ジニー(Genie)社製オープナー用リモコン

ガレージ・ドアのメンテナンスの話を書かせて頂いていますが、写真のものはジニー(Genie)社製車載用リモコンです。

ガレージ・ドアの電動オープナーの付属品で、通常は1個、最近では2個付属のものもあるようです。

8フィート(2.4m)幅のガレージ・ドアであれば、車は1台しか入れられないですから、リモコンも1個でいいのですが、16フィート(4.8m)幅のダブル・サイズのものなら、車は2台横並びで入ります。

そういう場合、それぞれの車に1個ずつ必要となるから、2個を標準的に同梱したということなんでしょうね。一般の皆さんは、きっと大きなダブル・ドア用のオープナーと1台用のオープナーとでは、モーターの馬力も変化すると思われるでしょうが、実はどの大きさのドアにも同じ馬力のオープナーが使われます。

それは、以前の記事にも書いた通り、トーション・スプリングと呼ばれる大きなバネの力を利用してドアが開閉する際の重量負担をなくしています。(ダブル・サイズ用のバネは、強力なものになります)

だから、オープナー自体は、単にドアを上下(前後)に移動させるだけに利用されるので、大きな力は必要ないのです。

サイズの違いでオープナーも違うものを使わなければいけないのであれば、リモコンの数もそれに合わせて変えればいいのですが、そうはいかないということで最初から2個入れておこうということになってきたのかも知れませんね。(勿論、リモコンを後で追加することも可能です)

さて、このリモコンですが、どのくらい遠くから反応すると思いますか。場所にも拠ると思いますが、家の20m近く手前くらいからドアの開閉操作が可能なようです。

ただ、このリモコン操作は、車からガレージが見えるようになってからやるようにして欲しいものです。閉じているドアを開ける場合はいいのですが、万一誰かが開けた状態となっていたら、操作することでドアが閉まる方向に動くかも知れません。

そうなったら、人間や物が挟まれるといった危険が生まれますから、ドアを目視出来る状態でリモコンを動かすのが基本です。

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場所に合わせて工夫します

ガレージオープナーの交換

先日、スクリュー・ドライブのガレージ・オープナーを交換したという記事を書きましたが、その際の様子がこちらです。

職人さんが、奥さんを連れて共同作業で設置を行っています。女性とは言え慣れたもので、何をすべきかちゃんと分かっていて施工を時にはリードしています。お母さんは、強しですね(笑)

今回の現場は、トップにあるトーション・スプリングと天井とのスペースが非常に狭く、ギリギリ取り付け可能な状態です。当初設置されていたリフトマスターのオープナーの取り付けにも相当苦労しただろうことが察せられます。

電動オープナーを新しいものに交換すればそれで終わりと思うかも知れませんが、実際にはいろいろやることが満載です。通常の設置スペースが確保出来ない場合、取り付け金物を加工してオープナーが付くように工夫します。

電源の配線や挟まれ防止の赤外線センサーの配線も、必要あればつないだり交換したりしなければなりません。壁に取り付けるコントローラー・スイッチも新しいものに交換しますし、車載用の無線リモコンの設定も行います。

ガレージ・ドアのフルオープンの位置やシャット・ダウンの微妙な位置も調整しなければいけません。今回は、赤外線センサーの位置が、正規の位置にありませんでしたから、新しいセンサーを通常の位置に付け直しました。

その他にもガレージ・ドアの左右バランスの調整や潤滑油の塗布といった気遣いをすることも必要となりますから、プロとアマチュアでは仕事が全然違うのは言うまでもありません。安い仕事といい仕事が違うというのは、こんなことでも分かりますね。

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プラン、検討中!

コテージハウス

最近、立て続けにお客様からプランニングのご依頼を頂いています。

消費税が増税されて以来、新築のご相談の数が減っていたのですが、ここに来て嬉しい悲鳴と言った方がいいくらいになってきました。先日は、アメリカ人のお客様に提案した2つの外観プランをご紹介しましたが、今回は少しコンパクトなデザインのものをご覧頂きましょう。

こちらの外観デザインは、ラップサイディングで描かれていますが、レンガを積んだ外壁にするつもりです。プラン的には、森や海に佇む小さなコテージハウスをイメージしました。

このおうちは、基本的にご夫婦2人だけで楽しんで暮らしてもらえるように設計中です。ですから、部屋数も最小限にして、リビングも屋根の傾斜が見えるような吹き抜け天井にしたいと考えています。

玄関先には、屋根のあるルーフ・デッキがありますから、春先や秋風の吹く季節には、外に出て朝食を取って頂くなんてのもいいかも知れませんね。暖炉は、お気に召すかどうか分かりませんが、こんな遊び心も家づくりには大切な要素です。

きっと、私のブログ記事をまめにチェック頂いているお客様ですから、NETの向こうでこの記事を見てニヤニヤして頂いているでしょうね。

と言いながら、同時並行でもう1つプランニングをしている案件がありますから、近々そのプランの素案もお見せしたいと思います。やっぱ、アメリカンな家って、格好いいですよね。では、次回も乞うご期待!!

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<関連記事>: 現在、プレゼン中! (2016年6月11日)
<関連記事>: こんな輸入住宅は、どうでしょう (2016年6月15日)

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納まりが悪いテラス・ドアの枠

内開きのテラスドア

アメリカでは極々一般的ですが、日本では殆どお目に掛かれない内開き(Inswing)のテラス・ドア。

内開きは、外からロック・バーやドア・ラッチが見えないという利点から、防犯に敏感なアメリカでは普通に施工されています。そういう点では、日本はまだまだ防犯の意識が低いということかも知れません。

ただ、この納まりはいけません。ドアの開閉時にラッチがドア枠に擦ってしまい、黒い跡が付いています。内開きだからこうなったのかと思う人もいるかも知れませんが、決してそうではありません。

実は、ラッチを受ける金色のストライク金物のところまでが、実質的なドア枠で、黒い跡が付いている枠はジャム・エクステンションという延長枠なんですね。

これは、普通の2x4の壁厚でなく、更に厚い2x6の壁にドアを取り付けたことによって枠の幅を広げなければならなかった為に、枠を付け足しているのです。

ですから、外開き(Outswing)であっても、壁厚が大きくなれば、枠材を室内側か屋外側に付け足さなければならないのです。勿論、最初から2x6の壁を想定して、幅広のドア枠を輸入していれば付け足す必要はありません。

でも、そういうオーダーに気遣いが出来ないビルダーもいますから、後付けの枠が必要になることもしばしばです。ただ、このジャム・エクステンションをドア枠の出幅と同じ位置に付けてしまうのは、間違いです。

ドア枠よりも10mm前後控えた場所に取り付けて、少し段差が生じるように取り付ければ、ラッチが擦ることもないですし、ドアがもっと豪華な感じに見えるはずです。

この輸入住宅は、日本でも名の知られた有名ビルダーが建てたおうちですが、まあその程度の技術しかなかったんでしょうね。建築費は高かったのでしょうが、仕事はそこそこですね。

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新しいのは、静かですよぉ~

交換したガレージオープナー

今朝は、名古屋市緑区の現場で木製ガレージ・ドアに付いていた電動オープナーを交換してきました。

今までは米国リフトマスター(Lift Master)社のチェーン・ドライブ型のモーターが付いていたんですが、今回はジニー(Genie)社の新しいタイプのものを取り付けました。

その違いの第一は、ガチャガチャうるさいチェーンのドライブ方式が静かなスクリューのドライブになったことです。ドライブ・レールに仕込まれた長いスクリューの棒が回転することで、スクリューのネジ切りに沿ってドアが前後(上下)に移動します。

チェーンのように金属音もしませんし、それによる摩耗やチェーンの伸びの心配もありません。ですから、チェーンの外れによるドアの開閉不能といった問題もなくなります。

また、今回オープナーの交換の原因となったプラスチックの内蔵ギアは、この製品では存在しません。それは、スクリューを直接モーターが稼働させるという構造の為、ギアの摩耗の問題も解消されているということです。

但し、ドアの開閉スピードを減速させる為の小さなギアは入っているようですから、全てがメンテナンス・フリーとなった訳ではありません。

また、ドアが地面に付く前に、スピードを減速させて柔らかくドアが閉まるといったスロー・シャット機能も付いていますから、ドアやオープナーへの振動や衝撃も少なくなっている点もいいですね。

ビルトイン・ガレージの構造は、特に昔から変わっていませんが、一つひとつの機器やパーツが進化していますから、古くなっていつ壊れてもおかしくないものであれば、新しいものに交換するのも安心出来ていいかも知れません。

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<関連記事>: ギアが摩耗したら、本体もそろそろ交換? (2016年6月6日)

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建具交換だけでは、済まされない

ボウウインドウの劣化

ここの処窓のトラブルの話が続きますが、こちらはメーカー不明のアルミクラッドの輸入木製サッシです。

遠目に見れば、美しい木製のインテリアですが、雨漏れによって腐れや傷みが見受けられます。写真は、5連のボウ・ウィンドウを拡大したところですが、FIX(はめ殺し)窓とFIX窓との境目の部分でボトム・カウンターの板に穴が明くくらい劣化してきています。

木が黒くなったくらいなら、ヤスリ掛けや防水塗装、コーキング処理で何とか補修が出来るのですが、ここまで来ると窓の構造自体に問題が起きているでしょうから、窓の交換以外方策はないかも知れません。

ボウ・ウィンドウと言えば、見た目も豪華で価格も特段に高いですから、極力費用が掛からないようにしてあげたいのが人情ですが、ここで費用をケチっていい加減な仕事でお茶を濁せば、すぐまた修理が必要になることは目に見えています。

いや、雨漏りの原因究明と構造的に劣化した部分までの修理をしておかなければ、もっと大きなお金が掛かることは必至です。急がば、回れ!こういう場合は、お金を掛けてでも丁寧に直しておくことが家を長く使っていく一番の方法ではないでしょうか。

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