お知らせ : ページ 128

網戸製作の新兵器

輸入サッシの網戸を窓の外に落としてしまったり、無理に外そうとしてアルミフレームを曲げてしまったりしたことはありませんか。

サッシメーカーが健在であればいいのですが、廃業・倒産・吸収合併などでメーカーがなくなってしまっていると、新しいものを作ってもらうことが出来なくなります。

そういう状況に備えて、私たちは材料や道具を揃えて、同じ規格・仕様・サイズで新しい網戸を製作出来るようにと考えております。

写真は、今日弊社に届いた手作り感満載の網戸製作用固定台座。いろいろな大きさのフレームを固定出来るように、いくつものスリットが付けられています。

これで網戸フレームを固定出来ますから、フレームを正確な長さでカットしたり、網戸の固定ピンを入れる穴を明けたり、ロック用のラッチやテンション・スプリングを装着する為の穴を明けたりすることが簡単に出来るようになります。

今までは万力を使って固定していましたが、これを使えば格段に仕事がしやすくなると思います。アメリカ製で造りは雑ではありますが、取付け位置など自分で調整してうまく機能するようになりました。網戸がなくて困っている方や網戸が曲がって虫が隙間から入ってくるという方は、どうぞご相談下さいね。

輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。

窓やドアの修理・メンテナンスの概要は、リペア&メンテナンスのページをご覧下さい。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てれば幸いです。

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破れてきたので、交換しました

昨日、マーヴィン(Marvin)社のオーニングサッシの建具交換について記事に書かせて頂きましたが、今日はその際交換したウェザーストリップ。

長年使用してきたせいか、開閉オペレーターのアームが当たる下枠部分に取り付けられていたウェザーストリップが破れていました。

ウェザーストリップは、四方の枠に取り付けられていたのですが、他の三方はもう少し使えそうでしたので、取り外さずそのままにしました。

写真は、交換した下枠のウェザーストリップと交換しなかった側枠のウェザーストリップ。随分色も違っていますし、表面の張り具合も違いますね。(ですから、余裕があれば、四方共交換した方がいいですよ)

ウェザーストリップは、窓を閉めた際の気密性を高める狙いがあるのと、断熱性や防雨・防風性能を高める役目がありますから、へたってきたり破れてきたりしたら定期的に交換するのが基本です。

今回のものも、スポンジのようなウレタンフォームを塩ビで覆ったような素材ですから、ウレタンが潰れてきたり、塩ビが割れてくることがあります。年に一度は窓を開けて、窓枠や建具の周囲のウェザーストリップの状態をチェックしておきたいものです。

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雨漏れは、本当にガラスからか?

一昨日、昨日と東京都武蔵野市のお客様のおうちに伺って、マーヴィン(Marvin)社のアルミクラッドサッシの修理・メンテナンスを行ってきました。

アルミクラッドの木製サッシが古くなると、雨漏れを起こすという問題が多く発生します。

こちらのお宅もそういったトラブルで、サッシの建具の下側が外に開いていく窓(オーニング)の木部が、腐って黒くなってしまいました。

木部を指で押すと、指先がズブズブ木にめり込んでいくという程度までになっていて、腐った建具を交換する以外に修理の方法はない状態でした。

以前ブログ記事でお伝えした通り、オーニングとケースメントについては古い仕様の建具の製作は既に終了した状況です。ただ、マーヴィンは、新しい仕様のものを古い建具の寸法で作ってくれるという特注オーダーをしてくれます。

価格は高くなりますが、今回もそのサービスを利用して、建具の入れ替えを無事完了しました。

写真は、交換して引き上げてきた古い建具ですが、段ボールの上に建具を寝かせて、ガラスの上から少し水を落としてみた様子です。ガラスの上の水は、建具のコーナー部分及び下枠の部分から建具の中へと染み込んでいき、ご覧のように裏側の腐った木部から水が出てきます。

つまり、ガラスとその周囲にあるガラス押えの隙間から、雨が建具内へ侵入して、長い時間を掛けて木を腐らせたということが分かります。通常、ガラスの周囲にはコーキング等で防水処理がされているのですが、長い間に防水材が劣化したり縮んだりして、隙間が生じてしまいます。

それを放置しておくと木製窓が腐ってきたり、樹脂サッシでもペアガラス内に内部結露や錆・曇りが発生するという不具合が起こるのです。しかしながら、輸入サッシの雨漏れは、ガラスの周囲だけとは限りません。

どこから雨漏れが発生しているのかを検証して、正しくメンテナンスを行わなければトラブルの根本解決になりませんから、長く美しい輸入住宅に住み続けたいのであれば、修理の専門家に相談して対処をしっかり行うべきだと思います。

<関連記事>: マーヴィン ケースマスター製造終了のお知らせ (2019年8月3日)

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久し振りのお問い合わせ

以前何度かブログ記事にも書きましたが、ピーチツリー(PeachTree)社のドアに採用されていたドアヒンジについて問い合わせがありました。

写真がそのヒンジですが、実は左右の蝶番の大きさが非対称で、尚且つ写真の矢印のところで蝶番が折れ曲がっているのです。

国産にしろ輸入にしろ、ドアヒンジというものは左右の蝶番は同じサイズで、形状も真っ直ぐな板の金属で出来ています。

また、取付穴の位置も左右の蝶番で違うときていますから、これを作った人は相当な偏屈だったのかも知れません。

こんなドアヒンジを取り付けたピーチツリー社も15年くらい前になくなってしまいましたから、その後この特殊なヒンジを調達する先も見つからなくなってしまいました。

そうこうしているうちに、私たちはずっとこのヒンジを探し続けていたのですが、数年前に何とか1社在庫を持っている会社をアメリカで見付けました。

今回のお客様は兵庫県の方ですが、修理の為に随分いろいろな業者さんを探されたのでしょうね。恐らくこの特殊なヒンジを調達出来るのは、国内でもホームメイドだけでしょうから、いい処と巡り会えたかも知れません。

ただ、この商品がいつなくなってしまうかは誰にも分かりませんから、早めに入手しておくことをお勧めします。それにしても、ピーチツリーはマニアックなドアですよね。

他の似た部材を代替に使いたくても、純正品以外全く施工出来ない仕様になっているのですから、本当に厄介です。

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アルミクラッドサッシのグリルピン

こちらは、マーヴィン(Marvin)社製アルミクラッドサッシ用に調達したグリルピン。

グリルピンとは、サッシに取り付ける木製の飾り格子を窓に装着する為の細長い針部品です。

木製格子に穴を明けて、そこにプラスチックで出来た小さな筒状の部品を装着します。

そのプラスチックの中心の穴に針が付いたグリルピンを差し込んで、サッシの木部に突き刺します。針が差さって格子を固定するといった単純な仕組みですから、簡単に取り外すことが可能なので、ガラスの掃除の際は比較的便利です。

ただ、何度も付けたり外したりしていると、針が折れてしまったり、プラスチックのツマミ部分が取れてしまったりして破損します。そこで、こういう格子ピンも定期的に交換する必要があります。

飾りの格子ですから窓に取り付けなくてもいいのですが、木製の格子が窓に付いていると、家全体がオシャレに見える効果もあり、窓格子を採用されている輸入住宅は多いと思います。

グリルピンが壊れて、画鋲で代用している人がいるかも知れませんが、お客さんが来た時には見ためもよくありませんから、ケチらず新しいものに交換した方がいいと思います。

<関連記事>: 今度は、格子の固定ピン (2017年6月4日)
<関連記事>: よく画鋲が使われます (2022年7月2日)

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洗面水栓のポップアップ金物

輸入の洗面蛇口の多くには、排水口のフタをワンタッチで上げ下げするポップアップと呼ばれる金物が装着されています。

蛇口の後ろ側にある棒を引っ張ると、排水のフタが閉まってボウルに水が溜まるという仕組みです。

国産の洗面台でもこうしたポップアップは一般的になってきていますが、昔はチェーンの付いたゴム栓でしたよね。

ただ、この便利なポップアップも経年劣化で壊れてしまうことがあります。今回、お客様からのご依頼で、輸入水栓を扱うヤスダプロモーションのポップアップ部品を調達しました。

一番壊れるのは、写真にある金属の長い棒、ピボット・ロッドなんですが、排水管内に飛び出している部分の金属が腐食して欠損することがあります。そうなると、写真上にあるプラスチック製の排水口のフタ(プランジャー又はストッパーと呼ぶ)とピボット・ロッドが連動しなくなり、フタの開閉が出来なくなります。

また、プランジャーにも寿命がありますから、プラスチックが劣化して破損してしまう場合もあるようです。こうしたパーツは、どの輸入水栓メーカーのものでも似たようなものが付いているのですが、やはり若干のバリエーションの違いがありますから、交換する際は注意が必要です。

ただ、輸入サッシの部品と同じように、修理用の交換部品は10年以上経っても手に入るものが多いですから、国産品よりも長く使える可能性が高いと言えます。お客様ご自身ではなかなか部品類の調達は難しいかも知れませんが、私たちのような専門家であれば、適合する部品を手に入れられますよ。

<関連記事>: 髪の毛が溶けるような強い洗剤は、流さないで! (2014年2月16日)
<関連記事>: 今度は、これも (2021年3月6日)
<関連記事>: 岐阜で洗面水栓のメンテナンス (2021年3月23日)

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そのままでは取付け出来ません

こちらは、みよし市のお客様から交換のご依頼を頂いたヴァイスロイ(Viceroy)社製スライディング・パティオドアのロックセット。

ヴァイスロイの掃出しサッシなんですが、ロックセットだけでなく内外のハンドルセットやロックレバーも経年劣化で破損します。

今回は、写真のロックセットとロックレバーを交換したいということで、現在手配を進めております。

ただ、このロックセットですが、現在全く同じものは存在しません。では交換不能かと言えば、そうではありません。

実は、ハウジングと呼ばれる外側の取付け用金属枠が生産されていないようで、その奥にある本体のロック部品のみであれば調達は可能です。とは言っても、元々ハウジングとロック本体とは1つに組み合わさって作られています。

それも部品同士の接続部分が結構壊れやすいときていますから、それぞれの部品に分解して新しいロック本体を古いハウジングに入れ替えるのはなかなか難しいというのが本音です。

それでも何とかハウジングを上手に外して、新しいロックセットとして組み直して取付けしますよ。

<関連記事>: 3ヶ所修理すると結構時間も掛かります (2021年4月6日)

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大量でない場合は、箱詰めでも送ります

横浜に引っ越しをされる前に家をきれいにしておきたいということで、インテリアの壁やモールディングを塗り直しされるというお客様から、パラペイントのご注文を頂きました。

以前にも同じ色をご注文頂いたことがあるのですが、今回も同じ色で塗りたいとのことで、同じ調色にて塗料をお作りしました。

壁用では薄いモスグリーンのツヤ消し塗料、モールディング用では8分ツヤの真っ白な塗料をご依頼頂きました。

国産の塗料だと同じ色でも随分昔の色とはちょっと違ってくるなんてことがありますが、パラペイントでは8年前と色と全く同じ色を調色することが可能です。だから、同じ部屋の一面だけを塗り直しするなんて場合でも、他の三面と色が変わって見えるなんてことにはなりません。

ただ、内装の日焼けの具合で、既存の壁の色が褪色しているなんてこともよくありますから、そんな時は気を付ける必要があります。今回は、それぞれ1ガロン(約3.8リットル)ずつという少量ですが、さてさてどんな風に仕上がるでしょうか。

何れにしても、モスグリーンと白、ツヤ消しとツヤあり、そういったコントラストがしっかり出るでしょうから、きっとドライウォールの内装もオシャレになると思いますよ。

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白い木製トリムがなくなった

関東のお客様からサッシの周囲に取り付けてあった窓の飾り枠(トリム、又はモール)が腐ってしまっているというご相談を頂きました。

窓の周囲に幅10~15cmくらいの枠材を回して、コロニアル風にするものですが、木製のものを使った為に風雨に曝されてボロボロになったようです。

ヒサシのある処ならともかく、外壁やサッシに雨が直接当たるような設計では、当然の如く腐ってしまうと思います。

そこでお客様からは腐らないような素材で窓トリムを交換して欲しいというご希望なんですが、本当に交換だけで問題が解決するのかどうかを検証する必要があると感じています。

単純に雨がトリムに当たって腐ったということなら、話は簡単なんですが、もしそれと同時に複数の原因でそうなったとしたら、交換・修理した処でまた同じトラブルが発生するだけです。

もしかしたら、屋根の付近やラップサイディングの外壁の隙間から雨が侵入して、それが壁の中を伝って下に落ちてきたということなら、その根本を直す必要があります。

私の考え過ぎということなら、取り越し苦労ということでいいのですが、そうでないという状況をいくつも見てきましたから、やはりちゃんと調べるべきという気がします。

こういう施工をしてしまう工務店さんであれば、他にも施工ミスや材料の選択ミスをしている可能性が少なくないかも知れません。

ただ、そう思いたくないお客様の気持ちや財政的な余裕といった問題もあるでしょうから、私たちは私たちの考えをちゃんと伝えて、後はお客様に判断頂くしかありません。

自分たちの次に世代にまで受け継いでいって欲しいのであれば、自ずと方向性は決まってくると思います。やるかやらないかは、あなた次第です。

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見事に水漏れが止まりました

こちらは、先日記事に書かせて頂いたデルタ(Delta)社製洗面水栓に取り付けられていたカートリッジバルブとその周辺部品。

蛇口からポタポタ水が落ちて止まらないという不具合でしたから、水栓金具の品番・品名・製造時期が分かれば適正な交換部品が調達出来るだろうと考えて、お客様から資料の提供を頂きました。

新築時の説明資料をちゃんと保管してあったので、それを手掛かりに問題なく必要部品を手配して、本日交換・修理に伺いました。

写真は、交換時に取り出した既存の部品類。黒いゴムが劣化して、水栓の中の水も黒くなっていましたから、原因は恐らくゴムの劣化だと思います。

デルタは水栓金具の有名メーカーだけあって、15年前に製造した水栓でも修理用交換部品のアフターサービスはしっかりしています。

国産メーカーではこんなことは恐らく考えられないと思いますが、何十年も住み続ける欧米の住宅に施工された住宅設備は、何十年もメンテナンスが可能です。

確かにこうした部材をどうやって調達したらいいか分からないという住宅メーカーにとっては相当ハードルが高い仕事かも知れませんが、輸入材を熟知した専門家であれば、然程難しいことではありません。

<関連記事>: 蛇口から漏れるデルタ製洗面水栓 (2021年3月4日)

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