お知らせ : ページ 279

ようやく手に入ります

SP Fonsterのガイド金物

以前書かせて頂きましたが、ノルディスカヒュースというスウェーデン系の輸入住宅を建てていた住宅メーカーが輸入した木製サッシの部品が破損したので、調達して欲しいという相談がありました。

その相談が8月でしたからもう3ヶ月近く経つのですが、やっと部品の金物が手に入ることとなりました。

このサッシは回転窓と呼ばれるタイプで、建具(障子)の上下がぐるっと回って反転するようですが、その際ガイドレールを滑って動く部分が劣化して動きが悪くなったというものでした。

丁度図では、建具の側枠の上の方に装着されているような感じですが、スウェーデンの回転窓ではよくある形式のもののようです。

ただ、サッシ・メーカーをSP フェンスター(SP fönster)と特定するのに時間が掛かり、更にこの窓に装着されている金物と同一のものを見付けるのに更に時間を要しました。スウェーデンからは、発注後約2週間程度で到着するようですが、これを大阪のおうちまで取付けに伺わなければなりません。

構造も比較的単純なようですから施工に然程時間は掛からないでしょうが、往復の移動時間を考えると一日仕事になりそうです。でも、こんなことをやれるビルダーは少ないでしょうから、少々遠くても私たちが行かない訳にはいきません。

輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、私と話をしたいという方は、お問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。

窓やドアの修理・メンテナンスの概要は、リペア&メンテナンスのページをご覧下さい。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。

<関連記事>: ノルディスカヒュースの輸入サッシ (2016年8月8日)
<関連記事>: SP フェンスター(SP fönster)の回転サッシ (2016年11月10日)

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窓トリムの防水処理

窓トリムの防水処理

大府市のリフォーム工事で、先日トリム(モール)を取り付ける前にサッシ周りの下塗り塗装を行ったという記事を書きましたが、その後トリムを取付けましたのでご覧下さい。

トリムは、外壁材として使うコンクリート・サイディングを幅10~15cmにカットしたものを使います。

トリムで隠れてしまう部分の外壁も新しい塗料を塗ってありますから、劣化の心配はありません。また、トリムのつなぎ目やビス留めした所、サッシとトリムとが接する窓周りにも防水コーキングを打ってあります。

そして、一番肝心なのがトリムの周囲。トリムの周囲にコーキング処理をしていないと、そこから雨が入り込んでトリムを裏から劣化させたり、見えない部分の外壁から雨漏れを起こすなんてことがあるかも知れません。

ただ、ご覧の通り、トリムの下側については敢えてコーキング処理を施していないのが分かりますか?普通だったら、トリムの周囲全部に防水コーキングを打たなきゃいけないと思うのではないかと思います。

でも、それは浅はかな考え方です。万一トリムと外壁との間に雨水が侵入したら、どうなるでしょう。全てコーキングを施していたら逃げ道はありませんから、水が内側に滞留してしまいます。

だから敢えてトリムの下側だけコーキングをせずに、水が抜けるようにしてあるのです。また、こうしておくと僅かながら風や空気も入るでしょうから、常に乾いた状態にしておくのにも役立つのです。

建築にはこうした多くの気遣いがあって、初めて長く愛する家が出来るのだと思います。こうしたことは、設計図にも書いてありませんし、まして見積や仕様書にも載っていないことなんです。

価格で住宅メーカーを選びますか?それとも仕事の良し悪しで家づくりを契約していますか?それは、あなたの決めることです。

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<関連記事>: サッシ周りの下塗り塗装 (2016年10月13日)

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東京に行ってきます

ジャパンホームショー2016 招待状

在大阪・神戸アメリカ総領事館から、ジャパンホームショーへの招待状が届きました。

ジャパンホームショーは、国内最大規模の建築・建材の展示会で、アメリカ総領事館が「U.S. Pavilion」という大きなブースを出して、そこにアメリカのメーカーや国内でアメリカ建材を扱っている企業が出展します。

毎年こうしたお誘いを頂くのですが、なかなか腰が重くて東京まで行くだけの気力がありませんでした。でも、今年はアメリカのサッシ・メーカーのアジア担当責任者が、わざわざ海外からやってきてこのブースに参加するらしく、その際私と会って将来計画について話をしたいらしいのです。

日本のマーケットの現状や輸入サッシの課題やメリット、将来的な戦略や目標などについて、いろいろ進言させて頂くいい機会だと思い、来週この展示会に出向くことを決めました。勿論、行くからには日本やアメリカの新しい建材や設備など、幅広く見てきたいと考えています。

私は、トレンドには波があると思っています。ですから、20年前に起きた輸入住宅ブームがまたそのうちやってくるという気がします。そういう時に備えて、輸入建材の地盤を固め、販売やアフターサービス網を構築していってもらういいチャンスかも知れません。

もしかしたら、日本だけでなく、アジアへのマーケティングにもつながっていく話ではないかと考えています。そうしたことに私の微力が使えたら、それはそれで嬉しいことですよね。

因みに、このジャパンホームショーは、登録すれば一般の皆さんでも入場可能ですから、興味のある方は行かれては如何でしょうか。

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欧米の照明手法

ライティング手法

とかく日本の家では、シーリングライト(天井照明)などで部屋全体を明るくするというのが一般的ですが、明々とした照明の部屋はオフィスか工場のようで、くつろぐ雰囲気にはなれませんよね。

ヨーロッパやアメリカといった欧米では、一般家庭では殆ど部屋全体を明るくするということはありません。

基本的に、暗さもインテリアの一つという意識があって、暗い部分があるから明るさが際立ち、部屋自体が落ち着いた雰囲気を感じさせてくれると考えられています。

これらの写真は、輸入照明のキチラー(Kichler)社のHPに掲載されている照明のデザイン・プランです。写真をご覧頂くと、シチュエーションに合わせて照明を変化させているのが分かりますね。

一番上が、部屋を全体的に明るくした時のダイニング・キッチンですが、決して煌々とした明かりでないことが見て取れます。明るさのレベルを心地よいと感じるところで抑えています。それは、一つひとつの明かりがそれ程強くなく、天井照明や壁照明、テーブル・ランプなどを分散する形で配しているからなんですね。

次に真ん中のものは、自分は使う場所だけを照らすやり方です。カウンターテーブルで勉強したり、洗い物をしたりする場合は、テーブルやシンクだけを強い明かりで照らせばいいという考え方です。最小限の明かりであれば、騒々しさもなく一人自分の仕事に集中出来るという訳です。

最後の写真は、魅せるインテリアを表現しています。何かに集中している訳でもなく、多くの家族がいる状況もない。そんな時に、静かなインテリアに保っておく為のライティングです。壁に飾ってある絵だけを照らしたり、装飾の豪華なものにフォーカスしてみたり、ドライウォールの美しい壁の色だけを見せたりするのもいいかも知れません。

確かにこうすれば、電気配線もたくさんになりますし、付ける照明器具も多くなるかも知れません。でも、家を建てる皆さんは、よりよい生活、くつろぎの空間を得る為に家づくりをしているはずです。

こうしたことに費用や気遣いを掛けないで、素敵な家づくりなど出来るはずはありません。キッチンや外観は元より大切ですが、インテリアのデザイン・プランは暮らしに直結することを忘れないで下さいね。

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これが、結構面倒なんです

パソコンの修復

私が、出張やプレゼン、そして自宅用として使っているノートパソコンが壊れました。

最近、少々遅くなってきているので、リカバリーを作っておいた方がいいなと思っていた矢先。いきなりハードディスクがエラーになってしまい、起動しなくなりました。

何とかエラーを修復するようなことを試してみたり、無料ソフトで物理的な修復が出来るというものを使ってみたりと最大限努力しましたが、最後はシステム修復ディスクを作成して、そこから新たにウィンドウズ10を入れ直すしか方法がなくなりました。

これで動かなかったら、PCを買い直すしか方法がないかも知れないと思いながら作業を続けたのですが、1時間強の時間を要しましたが、ようやく起動することが出来ました。

幸い資料などのデータは、別のパーテーションを作成したところに入れていましたので、問題なく使えました。でも、いろいろ入れた業務ソフトの類は、全て入れ直す必要があります。当然、PCの設定などもやり直しです。

まあ、それだけならいいのですが、ハードディスク自体はエラーを抱えたままで何とか動いているという状態ですから、動いているうちにリカバリーを掛けてどこかにOSやデータをコピーしておかなければなりません。

でないと、次に動かなくなった時にハードディスクを交換してOS等を再インストールすることが出来なくなりますからね。会社でメインに使っているPCがあってよかったですが、こういうことはあまりあって欲しくないですね。

だって、これだけで数日時間を取られていますから、仕事になりません。さて、早くハードディスクを調達しなきゃ。それにしても、家の修理だけでなく、パソコンの修理も出来るなんて、変なビルダーですよね。

今日は、久々に建築以外の記事を書かせて頂きましたが、また明日からは輸入住宅に関する記事を書かせて頂きますよ。

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輸入サッシの網戸用固定ピン

網戸用固定ピン

最近、輸入サッシの網戸を窓枠に固定する為のピンの注文が多くなってきています。

新築から15年以上経つと、こうした消耗部品も劣化してくるのでしょうね。

私共が在庫しているスクリーン・ピンは、元々マーヴィン(Marvin)用として調達したものなんですが、ハード(Hurd)やアンダーセン(Andersen)等のサッシ用にも使えるようです。(尚、製造年代やメーカーによっては利用出来ない場合もありますので、注文前にはご注意下さいね)

今日もお問い合わせ頂いたお客様向けに2件発送手配をしてきました。網戸のグラスファイバー製の網も劣化しますが、固定ピンの方が交換頻度は高いようですので、網戸の落下が起きる前に早めに交換しておいた方がいいかも知れません。

勿論、もしもの時の為に少し多めに在庫を持っておくのもいい方法だと思います。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、私と話をしたいという方は、お問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。

<関連記事>: 網戸の固定ピン、劣化していませんか? (2010年9月28日)

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コイル・バランサーの断裂

バネが断裂したIMS社製窓

何年も前になくなってしまったIMS カナダ社。

この会社は、カナダの輸入サッシ・メーカーから技術と材料を導入して国内でOEM生産していたので、直輸入をしていない住宅メーカーは、よく採用していたかも知れません。

このIMS(アイ・エム・エス)カナダ社製シングルハング・サッシは、ご覧の通りコイル・バランサーが上下に断裂した状態になっています。丁度可動する建具のレールの溝に仕込まれているのがそのバランサーですが、普段は建具(障子)の陰になっていて見えません。

でも、こうしてコイル状になったバネが切れてしまうと、その存在が分かる状況となるので、窓が開閉出来なくなって初めてお客様は気付くこととなります。

このコイル・バランサーは、ヴァイスロイ(Viceroy)やプライジェム(Ply-Gem)などの輸入樹脂サッシ・メーカーが採用している一般的な上げ下げシステムなんです。

ですから、部品の特定さえ出来れば、修理も大丈夫とは思いますが、交換方法が意外と難しかったりしますので、お客様自身や修理したことのないリフォーム屋さんには荷が重すぎるかも知れません。

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<関連記事>: 遠く沼津市へ調査に伺いました (2016年11月16日)
<関連記事>: 新兵器、登場! (2017年5月10日)
<関連記事>: Chouetteのシングルハング用バランサー (2017年6月19日)

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Nutone社製換気扇

Nutoneの換気扇

先日、築十数年の輸入住宅に住むお客様から浴室の換気扇の調子が悪いので、見に来てもらえないかという相談を頂きました。

こちらのお宅は、名古屋でも比較的手広く輸入住宅を建てていらした住宅メーカーが分譲していたものを購入されたようですが、最近その会社と連絡が取れなくなって困っておられたようです。

何でもアメリカ人の大工さんがこの家を建てたそうで、至る処輸入資材が使われていました。徹底して輸入のものを使って建てるというのは、ビルダーの意気込みを感じますし、アメリカにある本物の家を連想させてくれるので、素晴らしいと思います。

ただ、輸入資材に不具合が出た場合、調達先や代替のものがすぐに手に入るかどうかが問題となります。そういった意味では、生活に直結する住宅設備については、ビルダーとお客様がよく協議して、設置の判断をすべきだと思います。

今回のこの換気扇は、浴室だけでなく、洗面やトイレといった空間にも取り付けられているのですが、アメリカのニュートーン(Nutone)というメーカーが製造・販売しているものでした。

一辺が20cmのほぼ正方形の形をしているのですが、国産のものとは互換性はありませんから、これと同じものを探して輸入するか、多少壁を触って国産のものに付け替えるかという選択になります。

品番等は不明でしたが、ほぼ同じ形状のアメリカ製品を見付けましたので、恐らく新しいものに取り換えることは可能と思われます。あとは、将来どうするかという点はお客様の考え次第ですが、私としては壁を触って大ごとにするより、まずは試しにアメリカから製品を輸入して、使えるかどうかを確認してはどうかと思っています。

全く違うものであれば、そういう選択肢はないでしょうが、仕様や図面からしてほぼ同じものと考えられるものですから、それに挑戦する価値はあると思います。

もしそれがうまくいけば、お客様が余分に在庫を確保して、もしもの場合に備えることが可能となります。(この製品は、ロングセラーでアメリカでよく使われているもののような気がしますから、将来の購入もある程度不安はないかも知れません)

それにしても、よくこうしたマニアックな輸入材も見つけてきますよね。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、私と話をしたいという方は、お問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。

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建具(障子)の交換

アンダーセン窓障子の交換

昨日、刈谷市にある築24年の輸入住宅に取り付けられた木製の輸入サッシの建具の交換をしてきました。

この窓は、アンダーセン社製ダブルハング窓なんですが、外側から雨水が侵入したのか、建具の木製フレームが腐ってきていました。

東面の外壁に設置されているのと、2階の窓ということで風よけとなる障害物が殆どないという状態から、雨が直接サッシに当たるという環境がこの劣化に影響したものと思われます。

それは、この東面だけが1階の室内側に雨漏れを起しているということからも理解出来るところです。(但し、今回交換したサッシからの雨漏れはなかったようですから、外壁や屋根との取り合いなどが怪しいところです)

北米のアンダーセンに注文して数ヶ月。ようやく日本に到着した建具の木部にティンバーケアで防水塗装を施し、更に屋外側のガラスの周囲にも防水コーキングを事前に施工しました。(普通の業者さんだと塗装は装着後ですし、コーキングもやらないのが一般的です。装着前なら窓枠で隠れてしまう部分も塗装が出来るのに・・・)

こうしておけば、以前よりは雨に強く長持ちしてくれると思いますが、環境的に厳しいことは変わりありませんから、リスクが全くなくなる訳ではありません。

Andersenのナローライン・シリーズはクラシックな作りでなかなか格好いいのですが、外装も木製で出来ているのと交換作業が面倒で作業が大変だというのが玉にキズです。これじゃあ、普通のサッシ屋さんでは歯が立たないでしょうし、素人のお客様が自身で交換するというのは無理がある気がします。

ティンバーケアは、写真のナチュラル・クリア色か、白色しかありませんが、木部の防水のことを考えると他の塗料は使えません。濃い茶色の既存の枠とは色が違ってしまいますが、ずっと使い続けて頂ければ、徐々に建具の色が馴染んでくるはずですから、色の経年変化を楽しんで頂きたいと思います。

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防水塗装が剥げ落ちたモニエル瓦の屋根

防水塗装が剥げ落ちたモニエル瓦

カラーベスト・コロニアルと同じようにコンクリートで成型された主材に防水塗装を施して作られた屋根材のモニエル瓦。

昨日の記事で窓周りの下塗り塗装を施したと書かせて頂きましたが、その際足場に載って撮影したのがこの写真。高所恐怖症の私が、本当に屋根のところまで上がったことがお分かり頂けますよね(笑)

さて、話を元に戻しまして、20年近く屋根の塗替えをしていない現場ですが、黒かった塗装がこれだけ剥げてしまうんですね。もう完全に下地のコンクリートが露わになっていますでしょ。

カラーベストよりも材料が厚いモニエル瓦と云えども、これを放置しておけば水がコンクリートに染み込んで、割れや雨漏りの原因にもなりかねません。

屋根を洗浄して汚れやゴミを落としてから、下塗りのプライマーや上塗りの防水塗料(二度塗り)をしてあげれば、また長くお使い頂けると思います。次回は、20年ではなく10年くらいで塗り替えて下さいね。

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