お知らせ : ページ 172

ちょっと大きめですが・・・

ヴァイスロイ用ウェザーストリップ

昨日は、台風19号接近に備えて、現場の片付けをやっておりましたので、記事が書けず済みません。

こちらの写真は、ヴァイスロイ(Viceroy)社製ケースメント・サッシの建具(障子)に取付ける予定のウェザーストリップです。

建具の周囲に取付けて、サッシの隙間を少なくすることで気密を保ち、防雨・防風の役割も果たします。

ただ、ヴァイスロイは、現在会社がなくなってしまったようですし、古いサッシですから全く同じ部材が入手出来ない状況となっています。いろいろ探してようやく見つけたウェザーストリップが、これなんです。

形はほぼ同じデザインですが、既存のものよりほんの少しサイズが大きい。でも、大は小を兼ねるとも言いますので、取り敢えず今回調達してみました。

もしどうしても建具に合わないようなら、少しカットして装着することが必要かも知れません。あまたある輸入のウェザーストリップの中で、同じものや一番近いものを探すのは、結構大変です。

でも、そういう地道な努力の積み重ねが、輸入住宅をメンテナンスする仕事には大切なんです。

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こういう余分な仕事が大切です

ブロックの洗浄

現在、外壁の割れの補修と塗り直しの工事を行っています。

塗装の塗り直しをする前に、高圧洗浄機で汚れや劣化した塗装を落とします。

この作業をいい加減に行うと、新しい塗装がその上に載ってしまい、せっかくの塗装が剥がれやすくなってしまいますから、地味な作業ですが、重要な工程です。

早朝からこの洗いの作業を行って、お昼過ぎくらいにはおおよそ外壁や屋根の破風・鼻隠し、軒裏、雨樋などの洗浄が完了しました。

普通でしたら、そこで洗浄作業は完了となる訳ですが、せっかくなので外構のブロック塀や電気温水器のコンクリート土間も苔むしていますから、余分に洗いを掛けました。

水の力って本当にすごいです。写真のように洗浄した部分は、黒くなっていた所がみるみるうちに新品のようにきれいになっていきました。

別にお客様に頼まれた訳ではありませんが、せっかく外壁等を洗浄するなら、こうした汚れも落としてあげたいというのが人情です。勿論、これでお金を余分に頂く訳でもありません。

サービス工事ですから、何の得にもなりませんが、これが日本人の良識や良心というものじゃないでしょうか。欧米の資本主義からすると、せっかくお金が貰えるのに合理的でないことをやるのはバカだということになるのでしょうが、いやいやそれは違います。

これこそ、人間が仕事で徳を積むということに他なりません。皆さんも是非こういう徳を積んで頂きたいと思いますし、そういう徳のある人たちと家づくりをしていってもらいたいと思います。

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台風19号も怖いけど、前線で大雨も

台風19号12日天気図

今年最強と言われている台風19号。土曜日にも東海地方に最接近するらしいですね。

現在は、915ヘクトパスカル。その後、905ヘクトパスカルまで勢力を強めて最接近時には940ヘクトパスカル程度まで弱くなるとは言え、確か伊勢湾台風の最大勢力が925ヘクトパスカル、上陸時が940ヘクトパスカル前後だったように思いますから、こりゃスーパー台風と言える強さです。

予想進路の中心からはここ名古屋は少し外れてきていますが、それでも暴風域には入ってくるかも知れません。

ただ、ウェザーニュースの12日(土)の予想天気図では、四国から関東地方に掛けて秋雨前線が延びるようですので、台風接近前に既に雨が降っている状況となるみたいです。

当然台風によって前線が刺激されるという状況でしょうから、いつもの雨より強く降るものと思いますし、その頃には名古屋も強風域に掛かっている状況なので横殴りの雨の恐れもありますね。

以前から申し上げているように、家というものは雨が上から降ってくるという前提で造られています。雨が下から吹き上がってくるような状況では、屋根の軒裏の通気孔やサッシの下端から雨が家の内部に侵入してくるかも知れません。

自然の前で人間がやれることはあまりに少ないと思いますが、まずは11日の夜にサッシの下端の隙間を布などで埋めたり、寝るのは風が吹かない北や西側の部屋にしたり、川や海沿いの地域では避難をするなど、やれることをやっておくことが重要です。

うちは耐震性も高い新しい建物だから大丈夫と過信している人もいるかも知れませんが、どんな強い台風や竜巻にも耐えられるという家は日本には存在しません。

まずは、自分の命を如何に守るか、そして災害が去った後にどう復旧するかを考えて行動をお願いしたいと思います。それにしても、すごい世の中になりましたねぇ。地球温暖化を他人事と考えていると、そのしっぺ返しは大きなものとなりますね。

<関連記事>: 台風・竜巻、空き巣に屈しない高耐久サッシ (2018年7月29日)

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修理では見掛けますが、調達は難関かも

ボレアル・ウィンドウの網戸コーナー

こちらの写真は、IMS カナダという九州にあったサッシ・メーカーが、OEMでカナダの技術を導入して作ったボレアル・ウィンドウという窓の網戸。

少々汚れていますが、お客様から網戸をきれいに作り直したいというご相談を頂きました。

ボレアル・ウィンドウは、コイルバランサーの交換修理などで、よく接する機会のあるサッシなんですが、いつもこの固定用ラッチが付いたコーナー部品を見ては、最近見ないよなぁと感じていました。

今回、網戸を作るに当たって、この樹脂で出来たコーナー部品は使えるからと、フレームや取っ手、グラスファイバーの網の交換でいいというお返事を頂いたのですが、そのうちこのコーナー部品も劣化して交換しなければいけなくなる時期が来るはずです。

そういう時に備えてこの部品を探してみたのですが、なかなか同じサイズでこんなデザインの部品は見つかりません。

サイズを変えるか、網戸の固定方法を変えるか、どちらかしかありませんが、どうにか同じ部品がないか、もう少し探してみたいとも思います。

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ここにコーキングをしてはいけない

窓で防水処理しない部分

こちらの写真は、横浜のお客様のおうちに施工されたサミット(Summit)社のアルミクラッド・ダブルハング・サッシ。

今回、窓に不具合があるということで、メンテナンスをやりたいというご相談を頂いたのですが、その前にペンキ屋さんにお願いして外壁の塗装を行うそうです。

そこでお客様からホームメイドに施工を依頼する範囲とペンキ屋さんに塗装をお願いする場所とを確認したいということとなりました。

私としては、木部については私共が在庫しているパラペイントのティンバーケアを塗る方がいいと思いますので、アルミカバーやグラスファイバーで出来た窓枠等は、ペンキ屋さんにお願いして下さいという話をしました。

その際、この写真を頂いたのですが、グラスファイバーで出来たサッシの下枠(水切り)と側面にある樹脂製サイドジャムとが接するラインについて、お客様にアドバイスをさせて頂きました。

サッシの雨漏れの恐れがあると、多くの業者さんはこの接点部分にコーキングを入れてそこから雨が入らないように施工します。

でも、実はここには、コーキングのような防水材を入れてはいけないのです。ここは、サイドジャムの内側に入ってしまった雨水などを外へ排出する大切な場所であって、ここから雨が侵入することは殆どありません。

勿論、本当にそうかを確認する必要がありますが、ダブルハングについては私の考え方が正しいと思います。サイドジャムを外してみると分かりますが、ジャムを外すと窓の木枠が露出します。

そして、側枠の一番下のラインには、通常ウレタンで出来た防水スポンジのようなものが両面テープでしっかりと留められています。そこで雨が木枠に付くことを防いでいますから、ジャムの外から防水コーキングを入れる必要はないのです。

窓の枠から雨が侵入することもあるのはありますが、殆どの場合外壁や屋根といった処から雨漏れした水が、その直下にある窓の枠に伝わって漏れてくるのが原因です。

そうやって伝わってきた雨水が、その部分で溜まってしまったらそこで木が腐ってしまうという訳です。ただ、ケースメントやオーニング等の形式が異なるサッシで同じことを考えるのは間違っています。

サッシの構造や家の造り方、その家が置かれている環境や暮らし方を頭に入れて、原因が何かを究明してからでないと、闇雲に適当な修理をすることになりますから、ご注意下さい。

では、強烈な台風19号が近づいています。皆さん、どうぞ備えを怠らないようにお気を付けください。

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今日も一日防水三昧

防水処理中のマーヴィン社ダブルハング・サッシ

昨日のラグビーワールドカップ、サモア戦の熱気冷めやらぬ豊田市で、今日はマーヴィン(Marvin)のサッシの防水工事を行ってきました。

街の中心部では、まだ結構外国人の皆さんが道をブラブラ歩いている姿も結構見受けられました。

朝から家をグルっと一周して1階部分のサッシと木製玄関ドアを全て防水処理しました。

1階部分の窓については、お庭に脚立を立てさせて頂いて、建具を外さずに正面から作業が出来ますから効率よく仕事をすることが可能ですが、それでも数がありますので、一日仕事です。

写真は、先日2階部分のサッシの防水工事を行った時の様子です。さすがに2階まで届く脚立はありませんから、窓枠から建具を一旦外して室内で防水処理を行います。

養生のマスキングテープも建具を寝かせて張れますから、作業はしやすいとは思いますが、コーキング等が乾くまで窓に取り付けることが出来ない分、手間と時間が掛かります。

こうやって手作業で防水処理をすると、ガラスとビード(ガラス押え)との隙間の空き具合を指先で確認出来ますから、防水材が隙間にどんどん中に入っていって手応えがないような場合は、更に防水材を注入します。

単にコーキング・ガンでなぞっただけという作業の業者さんもいると思いますが、手がベトベトになっても指で押さえるひと手間を掛けることが非常に重要です。

でないと、防水材がすぐに縮んでまた隙間が空いてしまう状況となりますから、木製サッシの木の腐りを防ぐことは出来ません。

そんなことを家中のサッシでやるのですから、そりゃ時間が掛かります。だって、家の窓は20ヶ所以上ありますし、大きな掃出しサッシなら2m、ダブルハングなら1ヶ所に付き建具は2枚あります。また、その時いちいち窓をタオルで拭いたり、状態を点検したりもします。

勿論、足場がない状況なら、2階のサッシは建具を全て外さなければちゃんとした作業が出来ません。ただ、そこまで気を遣って作業をしてくれる輸入住宅の専門家が、日本にいないのも実情です。

効率化と称して、余分なひと手間を省く人は多いですが、面倒でもそのひと手間を余分に掛けるなら、必ず完成度が違ってきます。缶コーヒーのCMで「修理ってのは、誰が直しても同じじゃないんだ」ってのがありますが、安けりゃいいという人には分からんでしょうね。

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専門雑誌に紹介して頂きました

小さな記事ですが、新建ハウジング プラスワン 2019.10 特別号、「サスティナブルな暮らしづくり百科」で、スーパー台風や竜巻の強風にも耐えるシエラ・パシフィック社の輸入サッシ「FeelSafe」を掲載頂きました。

以前にも記事で何度かご紹介をしたことがありますが、今後日本でも頻発するであろう未曽有の自然災害や犯罪に備えて、強靭なフレームとガラスを備えたセキュリティ対策サッシが求められる時代です。

千葉や大阪でも台風や竜巻による窓ガラスの破損等で大きな被害を出しましたが、これからは風速100メートルという体験したことのない猛烈な風に襲われるかも知れません。

また、窓ガラスを割って侵入する空き巣や泥棒も、外国人労働者と共に増えてくることが予想されます。自分の身は自分で守らなければ、誰も守ってはくれません。そういった危機意識のある方は、是非ご自宅に「FeelSafe」を採用してみては如何でしょうか?

それから、このサッシは躯体が強靭だというだけではありません。サッシの構造や室内側には通常よりも厚い木材が使われています。

また、サッシの雨漏れによる木部の劣化を防ぐ為に、特殊防水処理である「コアガード」を採用していますから、美しくて癒しのある木のインテリアがいつまでも暮らしを守ってくれるはずです。ご興味のある一般のお客様や住宅メーカーさんは、ご連絡下さい。

<関連記事>:台風・竜巻、空き巣に屈しない高耐久サッシ (2018年7月29日)

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浴室の木製サッシを防水塗装

防水塗装をしたアンダーセンのダブルハング

こちらの写真は、浴室に設置されたアンダーセン(Andersen)の木製ダブルハング・サッシ。

20年近く湯気や水分に当たっていた木製サッシですから、木の表面にはカビが生えて黒ずんでいました。

そこで、今回窓のバランサーを交換するタイミングで、室内の木部に防水塗料を、そして屋外と室内のガラスの周囲に防水処理を施しました。

以前黒ずんだ状態の写真と記事をアップさせて頂きましたが、木の奥の方にまで染み込んでいますから、ヤスリ掛けをしても完璧には取ることが難しい状態でした。

その上で、屋外用の木部専用防水塗料のパラペイント ティンバーケアの白を塗ってみたのが、この写真です。プラスチックで出来た飾り格子はそのままですが、木枠は真っ白になって、なかなかきれいになりました。

一度塗りでは到底きれいにはなりませんから、二度塗りをしてこの状態までになりました。輸入住宅ブームの際に建てられた輸入住宅では、本来使うべきでない浴室に木製サッシを使っているケースが多く見受けられます。

勿論、木部には塗装がしてあるのですが、内装用で防水性もないニスのような塗料を塗っていますから、その効果は全く期待出来ません。こんなこと素人だって分かりそうなものですが、当時はこういう無茶な施工をした住宅メーカーが多かったんですよね。

本当でしたらこうしたサッシを樹脂サッシに切り換えて、将来補修が必要ないようにするんですが、それをするには外壁だけでなくユニットバスにもある程度影響があることを考えなければなりません。こういう場合は、原状の木製サッシをそのままにして、それを如何に長く使えるようにするかを考えることも必要です。

ただ、こうしたからと言って、将来メンテナンスフリーになるなんていう夢のような話にはなりませんから、定期的に塗り直しや結露対策・防水処理をすることを忘れないで頂きたいと思います。

<関連記事>: お風呂場の木製サッシ (2019年4月14日)

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無理に回すと折れますよ

マーヴィン社ボウウィンドウの破損

こちらの写真は、20年以上前に施工されたマーヴィン(Marvin)社のボウウィンドウにあるケースメント・サッシです。

今回お客様からは、タイルの外壁やサッシ周囲から雨漏れして、サッシ自体も木部がおかしくなってきたので直したいというご相談を頂きました。

また、窓を開閉させる金物の一部が、写真のように不具合を起しています。

建具(障子)が少し開いた状態に見えますが、恐らく建具自体の位置もおかしくなって閉まらなくなっているのかも知れません。そうなってしまった場合、お客様の多くは何とか窓を閉めようと、ハンドルを無理やり回そうとします。

開閉金物のオペレーターは、堅い鋳物で出来ていますから、変に力が掛かってしまうと、回転軸がパキンと折れてしまいます。そうなると、ハンドルをいくら回しても建具の開閉がうまく出来なくなりますから、窓を閉め切ることが難しくなるのです。

その状態で長く窓を放置すると、雨風が更に木製サッシを悪くしてしまいますから、修復の費用も手間も相当大変になるはずです。

台風がいくつもやってくるこの季節ですから、輸入サッシをお使いの皆さんは、ご自宅の窓をしっかりチェックして、どこか悪くなっていないか確認するようにして下さい。

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隠れているので、分かりにくい?

サミットのダブルハングサッシの雨漏れ

横浜のお客様から、サミット(Summit)社のアルミクラッド・ダブルハング・サッシの修理・メンテナンスについて相談を頂きました。

ペアガラスの中に曇りや結露があり、いくつかの窓はガラスの交換が必要と考えているようですが、地元の輸入住宅メーカーやサッシ屋さんに相談しても、外壁から外して窓枠ごと交換するしかないと言われて困っているとのことでした。

そこで、お客様からいくつかお送り頂いた写真の中の1枚が、こちら。アッパーサッシュ(上窓)の下枠部分で、ロック金物の受け側部分が写っています。

ここは、窓を閉めた時、ボトム・サッシュ(下窓)と重なり合う召し合わせと呼ばれるところですので、窓を閉めてしまうと見えなくなってしまいます。

こうして窓を開けた状態にしてみると、ロックの受け金物の辺りに塗装の剥がれや木部の割れがあるのが分かります。こういう状態は、木部に何らかの湿気や水分が入り込み、木を劣化させている可能性があると思います。

ペアガラスが曇ったりしているということからすると、外部のアルミカバーの隙間から雨が内部に入り込んで、中から木枠を腐らせているというのが、原因のような気がします。

現状は、木枠が黒く劣化してボロボロ崩れたりしてきているというところまではいっていないようですが、これを放置すれば何年か後に建具枠やガラスが徐々に脱落してくるかも知れません。

サミットのサッシは、現在製造していない状況ですから、通常であれば窓ごと交換ということになる訳ですが、まだ不具合が小さいものについては、外周りの防水処理工事だけで何とかなるかも知れません。但し、その判断は、それぞれの窓によって異なります。

既にガラス内に湿気等が入り込んでしまったサッシについては、シエラパシッフィック社のアップグレード・キットを使って、他社の新しい建具(障子)に入れ替えるという方法で修復出来ると思います。

外壁からサッシを外して交換するのではなく、窓枠をそのままにしてその中にはめ込まれている建具だけを交換する訳ですから、外壁や室内の壁を傷めることもありません。

ただ、綿密な寸法計測を行わないと、新しい建具が窓枠にうまく入らないということにもなりかねませんから、交換についての知識や経験が必要となります。(尚、この方法が取れるのは、ダブルハングに限られます)

サミットやウェンコ(Wenco)は、元々雨仕舞に構造的な弱点がありますから、ペアガラスの中が冬になると曇るというおうちでしたら、窓を少し開けてこの召し合わせ部分をチェックしてみて下さい。

勿論、下窓の下枠部分も同時にチェック出来るはずです。(水は、下方向に染みてきます)

建具の木部に何等かのトラブルを発見したら、早めに専門家に相談するようにして下さいね。トラブルがない場合でしたら、サッシ自体の防水工事や木部の防水塗装で将来のトラブルを予防出来ると思います。

<関連記事>: これが出来るのは、日本でもホームメイドだけ (2019年8月6日)

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