お知らせ : ページ 171

特殊工具がないと外せない

モエン社製洗い場水栓の不具合パーツ

こちらの写真は、モエン(Moen)社のシャワー付き洗い場水栓に付いていたカートリッジバルブとその付属部品。

長年使っていた水栓金具のバルブの経年劣化によって、吐水口からお湯がポタポタ落ちるようになりました。

今回、不具合が想定される部品を調達して、交換工事に伺ってきたのですが、無事修理することが出来ました。

でも、ご覧のようにバルブだけでなく、周辺パーツも割れていたりしてバルブだけを調達していたら、修理は出来なかったと思います。また、このバルブを取り外す為には、特殊な専用工具も必要でした。

幸い長年の経験から、バルブ本体以外の部品や推奨されていた関連工具も必要かも知れないと思い、それらの材料も一緒に注文をしていました。

水栓金具は、様々なメーカーが様々な仕様の製品を作っていますから、いつも同じような部品や手順が通用するとは限りません。今回もそういった点では、普通の水道屋さんやリフォーム屋さん、住宅メーカーでは太刀打ち出来ない製品であったと思います。

キッチンや洗面、お風呂に付いている輸入の水栓金具をメンテナンスしたいけど、出来なくて困っていらっしゃる人はたくさんいると思います。全てが全て修理可能とは言えませんが、お困りの方は修理のお手伝いをさせて頂きますよ。

<関連記事>: ハンドルの調子が、少し変 (2019年3月16日)

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相当閉めづらかったでしょうね

ウェンコ社ダブルハングのクレセント・ロック

こちらの写真は、昨日に引き続きウェンコ(Wenco)社ダブルハングに装着されたロック金物(クレセント)です。

ご覧の通り、ガラスに金属の網が入ったサッシになっています。

これは、20年くらい前によくやったやり方で、建築基準法をクリアする為に防火地域用として網入りガラスをわざわざ北米の窓メーカーに頼んで入れて頂いたのです。(以前、ローウェンの窓でも同じトラブルを見たことがあります)

でも、網入りのペアガラスは、通常のガラスの倍近い重さがあって、1枚の木製建具(障子)は10kg近くになってしまいます。

こういう状況ですから、建具を開け閉めする際に重さを支えるバランサーの強度をアップさせなければならないのですが、アメリカではやらない特殊なオーダーだった為、ガラスを網入りにしただけでバランサーの強度はそのままというのが殆どです。

こちらのおうちの場合も、建具の重量があり過ぎて、窓を開けても徐々に下がってくるという状況が新築当時からあったようです。そんな状態で20年近く使っていたせいか、ロックする為の受け金物もご覧のように中央部が盛り上がるように曲がっています。

通常、こうした金物は堅い鉄の鋳物で出来ていますから、強い力が掛かると割れて破損するのが一般的ですが、上窓が徐々に下がってきてゆっくりと金物に力が掛かったせいで、曲がってしまったということだと思います。

防火地域の都市部で施工された輸入住宅では、こうした網入りのペアガラスを採用したおうちが多いでしょうから、同じような不具合を抱えている人は多いと思います。

強度の強いバランサーに交換したり、ロック金物を新しくしたりして正しい状態に戻してあげることで長く住み続けられるおうちにして頂けるはずですから、メンテナンスを計画してみては如何でしょうか?

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ウェンコ(Wenco)のダブルハングも交換出来る

ウェンコ社ダブルハングのバランサー

今日、建具(障子)の木部が腐ってしまったアルミクラッド・サッシを確認調査してきました。

雨仕舞があまりよくないウェンコのサッシですが、やはり東向きや南向きのサッシに損傷がありました。

ガラスとアルミの境目から雨が侵入して、建具の奥で木を腐らせたというよくあるパターンの原因でした。

ガラスの周囲には、ゴム製のウェザーストリップが付いているのですが、完璧なシールが出来ていないので、水が入ってしまうのは当然です。

ただ、ダブルハングのサッシだけは、シエラパシッフィックのアップグレードキットを流用して、建具を新しいものに交換することが可能です。

通常は、既存の窓枠にサッシ・メーカーが違う建具を入れるなんてことは問題外なんですが、アップグレードキットだけはそういう離れ業が可能です。

今回もそういう施工を行うことで、5ヶ所程の窓を修復する予定ですが、バランサーだけが劣化しているサッシについては、その周辺部品を交換することで修理をしたいと考えています。

写真は、樹脂製のサイドジャムに内蔵されていたバランサーの各部品を外してみた所です。こうした部品は、日本では手に入らないものですから、米国の部品メーカーに相談しながら、何とか調達をしていきたいと思います。

ウェンコのバランサーは、あまりアメリカでも一般的なものではない為、劣化した部品を調達するのは結構大変です。

<関連記事>: やはり、サミットとウェンコは同じバランサーですね (2019年10月25日)
<関連記事>: サミット社ダブルハングのバランサー (2019年10月31日)

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サミット(Summit)社製上げ下げ窓のバランサー

外れてしまった上げ下げ窓のバランサー

こちらの写真は、大手住宅メーカーのMホームさんが施工した輸入住宅の樹脂製シングルハング・サッシ。

ご覧の通り、窓枠の両サイドに付いていたバランサーの片方が、外れて下に落ちています。

これは、建具(障子)を持ち上げる為の糸が切れて、バランサーと建具との連携が取れなくなったことで起こります。

恐らくもう片方のバランサーはまだ生きていますから、建具を持ち上げようとしてもバランスが取れず、引っ掛かって窓が開けられない状態ではないでしょうか。

こうなってしまうと、必然的に開かずの窓となってしまい、修理が出来る業者が見付からないと長く放置されることもしばしばです。今回ご相談頂いたお客様は、他にも不具合のある窓があるとのことで、一度見に来て欲しいというご依頼でした。

遠距離であれば、メール等で写真をお送り頂きながら、調査を進めることが多いですが、比較的近い場所でしたら調査費等は掛かりますが現場にお邪魔させて頂く方が、お客様の手間や時間も少なくて済みます。

私たちにとっては簡単なことでも、修理に慣れていないお客様にとっては、ご自身でチェック頂くのは大変なことも多いですよね。

でも、そういうことを自分でやると、不具合の状況もよく分かりますし、原因や対策についての私の説明も理解が早くなると思います。これって、家づくりという点ではすごくいいことだと思いませんか?。

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なんか、やるせないよなぁ~

マーヴィンの木製飾り格子

以前、輸入住宅の中古物件について、売り出す前にメンテナンスをして欲しいという相談を頂いたことがありました。

その不動産屋さんから、別の物件で再度修理・メンテナンスをして欲しいというご依頼を頂き、岐阜まで行ってきました。

実はこのおうち、以前私たちが建築を手掛けさせて頂いた建物で、訳あってお客様が手放されたということが分かりました。

半年以上の歳月を掛けて、相当念入りに造らさせて頂いた気持ちのこもったおうちでしたから、それを知った時はショックでした。

手直しをすべき箇所がたくさんあるとのことでしたので、詳細を調査しに伺った訳ですが、外観的には昔と変わらない佇まいでした。室内は相当ものがあったようですが、私が伺った時にはきれいに片付けられて何もない状態でしたが、室内の破損や不具合は結構ありました。

まあ、それでも私たちが造ったおうちですから、全ての記録は残っていますから、メンテナンスに問題はありません。

でも、私たちは何世代にも亘って幸せに暮らしていけるようにと、思い入れを持って仕事をしましたから、そういう状況を作ってあげられなかったことは寂しい限りです。

きっといつかまた、お客様に幸せな日が訪れて素敵な家にまた住まわれることを祈っていますが、このおうちも次の持ち主に長く愛して頂けるようにしっかりと修理をしてあげたいと思います。縁あったこの家に、私が出来ることはそのくらいしかありませんから・・・。

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窓周りの塗装や防水

サッシ下の塗り直し時の注意点

横浜のお客様から外壁やサッシの塗装をする際、どこまでをペンキ屋さんにやってもらったらいいかという質問を頂きました。

こちらのサッシは、サミット(Summit)社のアルミクラッドですが、下枠はグラスファイバーの素材の上に塗装がしてあり、側枠はアルミのカバーがしてあるという状況のようです。

まずは、外壁とサッシとの取り合いの部分ですが、塗装だけでなくその下地の防水コーキングにもクラックが入っている感じです。

こういう場合は、劣化した塗装を少し剥がして、下地のコーキング剤も少しカッターなどを入れて取り除くといいように思います。そうすることで、割れの奥の方まで新しい防水コーキングが入り込みますし、塗装の載りもよくなります。

通常は、サッシの下枠まで外壁の塗料で塗ることはしないのですが、変成シリコンのコーキング材の上まで塗装を載せたいのか、サッシ枠までピンクの塗料が塗られています。

塗り壁の時は、サッシと外壁との接点が真っ直ぐにならないということもあって、枠の方まで塗装をするなんてことはありますが、サイディングの外壁ではサッシ枠は下端まで白くしておきたいと私は思います。

ただ、今回のようにサッシ自体もペンキ屋さんに塗装をしてもらうということは、通常の外壁塗装ではやりませんから、ペンキ屋さんが気を利かせて劣化したサッシ枠まで外壁塗装で塗り込んだのかも知れません。

そうそう言い忘れましたが、ホームセンターで売られているコーキングは、シリコンコーキングと呼ばれるものが多く売られています。でも、シリコンコーキングは、水を弾いて防水する効果はありますが、水を弾く為その上には塗装が出来ません。

上から塗装をしたいという場所では、変成シリコンというコーキングを使います。これは、防水性のあるシリコンでありながら、塗装が出来るという代物です。

ただ、塗装でカバーをしてやらないと、太陽や風雨によって劣化しやすいという欠点がありますから、塗装を前提にしない場所では使えません。

コーキングは、その他にもいろいろな種類のものが存在しますから、コーキングなら何でもいいということはありませんので注意して下さい。

勿論、塗装も適材適所。木やアルミ、屋根や外壁材のコンクリート等、使う塗料も変わってきますから、塗料をよく知るペンキ屋さんにお願いしたいものですね。

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台風被害の輸入サッシ

台風15号で破損したインシュレート社製樹脂サッシ

こちらの写真は、台風15号で破損したインシュレート(Insulate)社製樹脂サッシ。(もしかしたら、サーティンティード製かも・・?)

ハーフサークルのラウンドトップが付いた片引きの引き違い窓ですが、ご覧の通り台風の風でペアガラスが破損しています。

今回の台風19号は雨台風だった為か、これ以上の被害はなかったようですが、未だに修復が出来ていない状況です。

こちらのおうちは千葉県にあるのですが、近くに輸入住宅を触れるビルダーさんがいないということで、私共にご相談を頂きました。

当初は、ガラスを採寸してこの輸入サッシに納まるペアガラスを製作・入れ替えをするだけと考えていましたが、よく見るとガラスの周囲の樹脂枠も破損しています。

樹脂枠にはガラスを固定する為の戸当りのような役目がありますから、この破損でその役割が果たせなくなっていないかが問題となります。

また、こうした機能を持った窓枠の裏側には、ガラスを外したり挿入したりする為に取り外し可能なガラス押えと呼ばれる固定部材が取り付けられているはずですが、それも破損したり、どこかに飛んでいって紛失してしまっていないかが不明です。

お客様からこうした写真をいくつかお送り頂いているのですが、2階の高い位置にあるサッシであるのと割れた部分には既に防水用のビニールシートが張ってある為に、お客様では重要な部分の写真を撮ることが出来ないようです。

お客様は最悪サッシ全体を外壁から外して交換することも考えているようですが、そうなるとサッシの周囲の外壁や室内側の壁も触る必要が出てきますから、工事としても相当大きなこととなってしまいます。

大工さんやペンキ屋さん、左官屋さん、サイディング屋さんといった職人を一緒に連れていくというのは、名古屋からではちょっと無理がある気もしますから、現地で信頼出来る業者さんにお願いすることも考えなければなりません。

そういった点では、ガラスとその周囲の部材の交換だけで済ませることが一番ですが、それらを装着出来る状態なのかやそういった部材を調達することが出来るかなど、1つ1つ課題をクリアしていかなければなりません。

ちょっと手間は掛かると思いますが、一度現地調査をさせて頂いて現在の状態をチェックすることが、まずやるべき私の仕事のようですね。

でも、今回の台風で被害を受けた輸入住宅は、相当あるでしょうから、今後こうした難題のご相談が増えるかも知れません。

私たちは全力で復旧のお手伝いをさせて頂くつもりですが、小さな名古屋の輸入住宅ビルダーでは手が足りない状況となるかも知れません。

今後、毎年こうした猛烈な台風や豪雨、竜巻や洪水、地震や津波といった自然災害が何度も襲ってくるでしょうから、日本はどうなってしまうのか心配でなりません。

<関連記事>: ようやくお届け出来ます (2019年12月5日)

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木目印刷ではないですが・・・

マーヴィン社製ボウウィンドウの窓枠材

こちらの写真は、マーヴィン(Marvin)社製ボウウィンドウのケースメント・サッシを開いた様子です。

多少古くなっただけで何の変哲もないように見えますが、サイドにある窓枠の木部が剥がれてきているのが分かりますでしょうか。

長くマーヴィンのサッシを扱ってきましたが、室内側の側枠は木製ではなく樹脂の枠の上に薄い木製のカバーを張ってあるという素材だったのは知りませんでした。(尚、アンダーセンではそういう素材を知っています)

日本なら木目の印刷をして誤魔化すのでしょうが、本物の木をスライスして張り付けてあるなんて、アメリカらしいと言えばアメリカらしいと思います。でも、そういう場合、本当の木で作ってもよさそうですが、耐久性などを考慮した結果こうなったんでしょうね。

お客様としては、このままでは見栄えも悪いということで、交換をしたいと希望されていますが、先日お知らせ記事に書いたように古いケースメントやオーニング・サッシは既に製造を止めて廃番になっています。

ただ、そんな窓でも新しい形状のケースメントの部材を使って特注では作ってくれるのです。今回の枠材は、特注と言っても然程値段的には高くありませんが、建具(障子)となるとベラボウな値段に跳ねあがってしまいます。

昨年だったらまだ古い建具も作ってくれていたのに、ちょっとの差で残念なことになってしまう人もいるかも知れません。何れにしても、不具合のある輸入部材は、出来るだけ早めに対処して交換や修理をするように心掛けたいものですね。

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スウェーデンの金物は、しっかりしている分厄介です

スウェーデンのミュレシェフェンスター社製テラスドア

こちらの写真は、スウェーデンのミュレシェ フェンスター(Myresjö Fönster)社製テラスドアのロック金物付近を撮ったものです。

ミュレシェフェンスター社は、既にエリートフェンスター(Elit Fönster)社に統合されて会社としては存在しない状況のようです。

また、このログハウスの建物を建築した大阪プータローホームという住宅会社もなくなって、お客様はどこにも相談出来ず頭を抱えていたとのこと。

関わりがありそうな北欧系のサッシ・メーカーや業者さんにいろいろ当たってみたそうですが、以前私共がスウェーデンの窓の部材を調達して取付けしたという記事をご覧になって、ご相談を頂きました。

今回のトラブルは、何ヶ所かのロックを一度に掛けることが出来るマルチロックがうまく作動しなくなって、ドアの上下に付いている鍵爪が出たまま戻らなくなったということでした。

こうなってしまうと、爪がドア枠に引っ掛かってしまい、ドアを閉め切ることが出来なくなりますから、雨や風の問題もありますが防犯上の心配も出てきます。

現在、スウェーデンの方に部材の特定と供給の可否を問い合わせておりますが、こうしたロック金物は非常に高価ですし、適合するものを見付けるにも時間が掛かります。

取り敢えず、鍵爪だけでも何とかしないといけませんから、お客様からお返事を頂けましたら、神戸までお伺いしてロックの解除だけでもトライしてこようと思います。

ただ、メーカーは解除が可能と言っていますが、本当にやれるかどうかはやってみないと分かりません。また、中の部材が破損していればやはり金物自体の交換の為に再度お伺いすることが必要です。

そういう面倒やリスクを承知の上で、どうしても私たちにやって欲しいということであれば、出張して施工することは可能です。

ここを新築した住宅会社は、恐らくこうしたドアをいくつも使ってたくさんの家を建てているでしょうから、不具合への対応はこれから増えるかも知れませんね。

<関連記事>: カギの解除をしてきました (2019年10月23日)

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文明の転換点

台風の目

こちらの写真は、巨大な台風の目です。

雲の落とし穴の中に吸い込まれてしまいそうな恐ろしさを感じます。

百年に一度とか何十年にあるかないかの大雨という言葉が、既に常態化してしまっていることに違和感を感じるようになりましたが、今回の台風19号もそういった自然災害をもたらしました。

今朝、TVで災害に関するニュースを見ていましたら、サンデーモーニングのコメンテーターが、「既に人類は文明の転換点を迎えている」ということを言っていましたが、まさにその通りだと思います。

石油を売りたいアメリカの政治家は、温暖化自体を否定してどんどん石油や天然ガスを未だに掘り続けています。身勝手な文明を謳歌し、大量の石油や石炭を燃やし続けている社会に、自然は大きなしっぺ返しをするようになりました。

これに対して、国内の大手住宅メーカーや資材メーカーは、洪水が起きても室内に雨水が侵入してこない密閉された家をテストしているそうです。

つまり、起ったことの原因を解決する取り組みをするのでなく、起きたことを如何に対処していくかという点でしか考えていないのです。(勿論、当面どうしていくかということを否定する訳ではありません)

地球の温暖化を食い止める為に、住宅をどんどん造ってどんどん壊すという構造の消費社会を止めるということをしないで、更にたくさん売る為の手段を考えているだけです。

このまま浪費社会を続けていけば、人類自体が地球で住めなくなるというのに、それを逆手にお金にしようというのは本末転倒な気がします。

私たちは、安くてすぐにダメになる住宅を大量に供給する時代を終わりにしなくてはなりません。いつも言うように、何世代もの人が修理をしながら百年単位で住み続けるような家を造る必要があります。

それは、ガス漏れや漏電火災が起きたら窒息死してしまうような家ではありません。地震が来たら、そんな性能(気密)が狂ってしまう家でもありません。

自然の摂理に基づいた自然素材の家であるべきですし、そうした家でも住みやすい環境を取り戻すことこそ私たちが取り組んべき課題なのです。

今のままの社会を続けていくのであれば、風速100メートル/秒、時間雨量150mmなんてスーパー台風や豪雨・竜巻・洪水が年に何度もやってくる日は近いかも知れません。

今回被災した人は大変お気の毒ですが、無事だった人もそろそろ根本を考えないと大変なことになると思いませんか?

<関連記事>: 日本人よ、これからどうする? (2019年9月12日)

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