お知らせ : ページ 211

皆さんのおうちでも台風被害はないですか?

台風で剥がれたアスファルトシングル

こちらは、私共で建てたお客様から頂いた屋根の写真です。

アスファルトシングルという輸入の軽い屋根材ですが、横一直線のライン状に引きちぎられたように外れています。

どうやら、今回の台風20号の際の突風で剥がれてしまったようです。

こちらのおうちは少し高台にあって、この屋根に面する東側には建物は建っていない状況でした。つまり、南東方向から吹く台風の強風が、直撃するような立地となっているのです。

この輸入住宅が建って既に8年近く経ちますが、突風被害は立地環境や台風の強さによって左右されます。瞬間最大風速が天気予報でも発表されますが、場所によってはそれ以上の風が吹く場所もありますから、どこでこのような被害が発生するかは予想出来ないというのが本音です。

台風や竜巻が直撃したような地方であれば、屋根への被害は更に広く大きなものとなるでしょうが、どうぞ皆さんもお気を付け下さい。

ただ、こうした風による災害は、家の火災保険の補償範囲であることが普通です。地域の役所で罹災(りさい)証明をもらって、早めに保険会社に連絡をしておくこともお忘れなく。そうすれば、ある程度のメンテナンス費用を負担してもらえるかも知れませんよ。

尚、アスファルトシングルが剥がれても、下地のアスファルト・ルーフィングと呼ばれる防水シートが機能していれば、屋根から雨漏りすることはありませんからご安心を。

輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、私と話をしたいという方は、お問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。

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まだ使えそうな気もしますが・・・

交換希望の玄関ドア

こちらは、お客様から交換をしたいというご相談を頂いた玄関ドア。

デザインとしては、シンプソン(Simpson)社製のシャトー・ミッシェル(Chateau Michelle)のようにも見えますが、ステンドグラスの装飾デザインが少し異なるような気もします。

また、同じ木製でも比較的安価なヘムファー(米ツガ)やダグラスファー(米松)ではなく、こちらのドアは木目が美しいオーク(楢)が使われていますから、当時としては高級なダブルドアだったのではないかと推察されます。

写真を見る限り、ドアの腰から下の塗装が白く剥げてしまっているのが分かりますが、汚れを落としたり塗装の塗り直しをしたりすれば、まだまだ使えるような気もします。

ただ、20年近く風雨に曝されていると、表面のオーク材が割れたり剥がれたりしてくることもあります。おおよそ1mm程度のオークの化粧単板が表面に張られていますが、それが傷んでしまうと木目を塗りつぶすような塗装でしか対処出来ない状況にもなりますから、注意が必要ですね。

20年近く前の輸入住宅では、屋外用の木部防水塗料でいいものは全然ありませんでしたから、パラペイントのティンバーケアのようなもので耐久性のある塗装をして頂くことをお勧めします。

何れにしても、もう少しお客様に状況を確認した上で、ドアを交換すべきか、このままのドアでメンテナンスによって対処すべきか、検討させて頂くようにします。

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防水紙の上からでは、ダメ

帯金物の施工ミス

透湿性防水シートの上にラスモルタルを施工して、直貼りしたジョリパットの塗り壁です。

サッシの周囲から雨漏れして、外壁の一部を剥がした状況ですが、ラスと呼ばれる金属メッシュをたくさんのタッカー(ホチキス)で留めた為、防水紙には無数の小さな穴が明いています。

壁の中に侵入した雨水や湿気を排出させる為の通気層は、直貼りですから壁の中にはありません。

タッカーの針金にも錆が見受けられるものがありますので、塗り壁にクラック等が入ってしまえば、留めた小さな穴から構造用合板の方にも水が回ってしまいます。これでは、防水シートを施工した意味がなくなりますよね。

更にいけないのは、防水紙の上から何故か帯金物が打ち付けてあることです。帯金物は耐震金物ですから、基本防水シートを張る前に構造体に施工しておくのが普通です。

そうしないと、万一地震等で家が動くようなことがあった時、金物や釘が動いて下にある防水紙を破く危険性が生じます。施工した工務店も施工手順を間違えたことを知っていたのでしょう。帯金物の上や周囲に防水コーキングが塗ってありました。

施工の間違いに気付いたのであれば、一旦防水シートを外して耐震金物を正しい位置に留め直すことは出来るはずです。素人が気付かなければ何でもありということでは、日本の家づくりはよくなりません。

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絶対ダメじゃないけど、・・・

屋根の施工

こちらは、アスファルトシングルという屋根材を横方向から写真に撮ったものです。

薄いとは言え、重ね張りしている為、ある程度の厚さも出来ます。

特に軒の先端部分は、少し厚張りすることによって捲り上がらないようにするのが基本です。

ただ、下になる屋根材が厚い場合、屋根材が重なった処に大きな隙間が出来てしまうのも見て取れます。

表面を覆うアスファルトシングルの隙間から雨水が入ることがありますが、下地のアスファルト・ルーフィングと呼ばれる防水シートがしっかり機能していれば、特に問題視することはありません。実際の防水機能は、アスファルトシングルではなく、アスファルト・ルーフィングにあるからです。

ただ、屋根を横から見て、このように隙間(穴)が見えてしまっているのは、施主にとってあまり気持ちがいいものではないでしょうね。

ですから、アスファルトシングルの屋根材の施工については、妻屋根の端は屋根材を上下から鈑金で包むように防水処理を行うのがホームメイドのやり方です。

勿論、鈑金で押さえた部分には防水コーキングも十分中に入れておきますから、万一でもそこから雨水が侵入しないように工夫もします。

アメリカでは鈑金をしないやり方をしているビルダーもいるようですが、台風等の強風が吹く日本では雨漏れリスクを少しでも減らす対応が必要かも知れません。やるやらないは、施工業者の経験と心遣いで決まります。

<関連記事>: アスファルトシングル屋根の納まり (2018年9月12日)

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リフトマスター 8550W

リフトマスター 8550W

以前、Wifi対応のガレージ・オープナーについて書いたことがありましたが、高機能なリフトマスターの新製品をご紹介します。

それが、この8550W。Wifiに接続された他の家電製品同様、スマート・ホームのネットワークとつながってスマホやスマート・スピーカーから、ガレージドアの開閉を指示出来るようです。

また、ガレージから離れた外出先でもガレージが開いたことをスマホに連絡してくれるという機能もありますし、ドアが外から無理に開けられようとしていることを察知して防御する機能も備えていますから、車のセキュリティを考える上でもスグレモノです。

また、モーターにDCモーターを採用しいる為、動作が非常に静かでスムースですから、高耐久のベルトドライブと相まって、メーカーはモーターとベルトに永久保証をしています。

(永久保証は、アメリカ国内での使用のみに適用されますから、日本では私たちが1年の保証をするに留まりますが、耐久性に対するメーカーの自信を表していると思います)

それから、バッテリー・バックアップを装備していますので、万一停電になった時でもガレージの一時的な開閉操作が可能となります。

そして、ガレージドアやパーツ類のメンテナンスや耐久性を高める為に、ドアが閉まる直前にドアのスピードが遅くなるスロー・ストップの機能がありますから、地面にドアが強く当たることもないのです。

アメリカ製の電動オープナーは、すごい進化をしていますから、15年以上お使いの皆さんでそろそろ調子が悪いと感じていらっしゃる方は、新しいガレージ・オープナーに買い替えては如何でしょうか?

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鋳物のドアハンドルも交換可能

スライディング・パティオドア用ハンドル

輸入の掃出しサッシに取り付けられていたハンドルセットを外して写真に撮って頂きました。

ハンドルが破損したので新しいものを調達したいというご依頼ですが、少し割れや歪みがあるのでしょうか。

輸入の掃出しサッシに付いているハンドルは、屋外側と室内側とでデザインが異なるものもありますし、同じデザインで揃えてある場合もあるようです。

写真のものは、ご覧のように内外で違うハンドルが装着されていますが、アメリカでは然程珍しいことではありません。

小さなロックレバーも写っていますが、実はハンドルよりもこちらのレバー部品の方がよく壊れます。レバーの先に付いている細長い板状の部分が欠損してしまうというトラブルですが、それは固くなったロックを無理に掛けようとして折れてしまうというものです。

その原因は、鍵を掛けるストライク(受け金物)と鎌錠(ラッチ)の位置関係がずれて、うまく引っ掛からなくなるという問題です。そういう場合は、無理に鍵の操作をせずに、ロックケース側を調整したり、受け金物の位置を少し変えてやったり、ドア自体の高さ調整をする必要があります。

どこをどう触るかは、掃出しサッシの状態をよく観察し、どこのバランスが崩れているかを確認して検討して下さい。恐らく今回のハンドルの不具合も、同様のバランス不良によって引き起こされたように思いますので、ハンドルの交換だけでなくドアの調整を行うこともお勧めします。

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ウェザーストリップは、定期交換

ハード社製引き違いサッシ用ウェザーストリップ

屋外からの雨風の侵入を防いだり、省エネ・断熱性能の向上の為に気密を上げたりするのに、輸入サッシにはウェザーストリップと呼ばれる気密パッキン材が使われます。

柔らかな塩化ビニールやウレタンフォーム、短い毛のパイル・テープなどがありますが、太陽の熱や紫外線でどうしても劣化してしまいます。

こうしたものは、おおよそ10年程度で交換していくことで、常にいい状態を保つことが可能となります。

写真は、ハード(Hurd、現Sierra Pacific)社の片引きサッシの窓枠に取り付けられたウェザーストリップ。今回、お客様から自分で交換するので材料が欲しいというご依頼を頂きました。

新しいものに交換すると窓に隙間が全くなくなりますから、断熱性がよくなるだけでなく、外の音も以前より聞こえなくなると思います。

こうしたものは、車のタイヤと同じです。走っていなくても長年車に装着してあるだけで、タイヤの表面にヒビ割れが生じてきますよね?そうなったら、タイヤの性能や安全性が落ちてきますから、誰でもタイヤを交換するはずです。

サッシやドアのウェザーストリップは、窓の性能を維持する為には絶対欠かせないものですから、タイヤと同様早めに交換をして下さい。出来れば、将来交換する為に少し余分に在庫しておいてもいいかも知れませんね。

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雨漏れしそうな箇所が山盛りです

雨漏れリスクの多い家

昨日、サーモカメラで雨漏れチェックにお伺いした輸入住宅ですが、防雨処理という点ではいろいろと気になる場所がありますので、読者の皆さんの参考までにご紹介しましょう。

因みに、ご紹介する箇所の施工は、リスクが通常よりも大きくなるというだけで、実際に雨漏れしているかどうかは、これからの詳細検査に拠らなければならないということを付け加えておきます。

最も端的でそういう箇所が集まっていた場所は、妻壁の一番高いところでした。

まず、気になったのは、通気機能が付いた飾りのルーバーです。通常私たちは、こうした飾りルーバーは飾りに徹して、ここから屋根裏の換気をする形は取りません。

この壁に大きな穴を明けて、ルーバーの隙間から内外の空気を流通させるようにするというのは、屋根裏換気という点ではいいと思うのですが、台風のような強い雨風の時にはここから家の中に雨が侵入してくる恐れが生じます。

その為かどうかは分かりませんが、ルーバーの下のジョリパットの外壁には薄っすらした雨垂れの汚れと共に細い割れが生じています。こうなると、小屋裏だけでなく外壁の中にも雨が侵入している可能性も捨てきれません。

次に問題なのは、屋根。勾配が緩いということもあるのですが、軒があまり出ていないという点で問題があります。

南フランスのプロバンス風ということで一時期ブームになったデザインですが、軒の奥行が十分あることで弱点となる屋根と外壁との接点部分に雨が当たるリスクを軽減出来るのですが、これでは強い風が吹けば壁を雨が上ってくる状況を簡単に作れてしまいます。

また、軒の裏側は屋根合板がむき出しになっていて、そこにジョリパットの塗り壁材がぶつかっているという施工ですから、そのつなぎ目は必ずや割れてきているはずです。(取り合い部分は、コーキングを合板に薄く塗っている感じはありましたが、十分な量ではない気がしました)

そして、アスファルトシングルの屋根材の施工についても、妻屋根の端は屋根材を上下から包むように鈑金で防水処理を行うのが普通ですが、屋根材の横部分が露出した状態になっています。

いくら屋根材の下に防水用のアスファルト・ルーフィングが敷いてあるとは言え、シングルの重ねの隙間からは雨が侵入することはあまり気持ちのいいものではありません。

私が指摘した上記の問題箇所のうち、どれ程雨漏れが起きているか分かりませんが、今大丈夫でも近い将来雨漏りする可能性があるならば、改善しておくべきではないでしょうか。

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サーモカメラで撮影した外壁

サーモカメラによる雨漏れ検査

滋賀県大津市のお客様からのご依頼で、外壁が塗り壁の輸入住宅の雨漏れチェックをしてきました。

朝に車で出て、帰ってきたのが夜の9時過ぎ。高速はお盆の混雑でノロノロ運転。トンボ返りでしたが、結構疲れました。

ラス網を直貼りしたモルタル下地の塗り壁の外壁を温度変化を撮影出来るサーモカメラで撮った1枚が、こちら。

ジョリパットで仕上げた壁は、所々細かなヘアークラックが入っていますし、サッシの周囲にも目視で割れが確認出来ました。そういった場所から雨水が侵入していることは、水を掛ける検査で確認出来ましたが、何かそれ以外にも問題が隠されているような気がしました。

それは、この写真でも分かるように、構造用合板のつなぎ目らしきラインで温度変化が見受けられることで通常の外壁と状況の違いが感じられたからでした。

この外壁は南側の壁なんですが、本来なら太陽の陽に当たって日陰になる所以外は全体が均一の温度になるべきと思います。このように縦や横方向に明確な線が壁に出るということは、そこだけ何かの影響で温度が低いということに他なりません。

サッシの周囲から壁の中に雨水が侵入しているということは、当たり前ですが、屋根や軒からの雨漏れの可能性も否定しきれません。また、一時期流行したプロバンス風のデザインとなっていて、軒が殆ど出ていないというところもそれを物語っているような気がします。

もしかしたら、室内の湿気や水分が家の屋根裏に上がって、それが大量の結露水となって軒先からモルタルの裏側に流れているということも考えられます。

家の雨漏れは、1つの原因というだけでなく、複数の失敗が重なって問題を引き起こしているというケースが少なくありません。安易に問題を結論付けずにあらゆる角度から問題をチェックしてこそ、その真相に迫ることが出来るのではないでしょうか。

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アルミカバーが外れかけたペラのサッシ

アルミカバーが外れかけたペラのサッシ

屋外側のアルミカバーが浮いているアルミクラッド・サッシ。

グリーンのカバーは、お洒落で高級感のあるデザインですが、明らかに数ミリずれているのが分かります。

この輸入サッシは、ペラ(Pella)社のオーニング窓なんですが、ペアガラスの内側に取り外しが可能な1枚ガラスが装着された3重ガラスのスペシャル・サッシとなっています。

アルミ板の浮きの原因は、雨漏りによって内側の木部が腐ってしまい、アルミ板が木部に食い付かなくなって固定が出来なくなったことによるものです。

殆どの皆さんは、アルミとアルミとのつなぎ目であるコーナー部分の浮いた箇所(矢印部分)から雨水が侵入したと思われるかも知れませんが、そこからの漏水はないように思います。

実は、この噛み合わせ部分は、縦枠が上で横枠が下となっていて、重ね方に問題はありません。逆に言えば、万一上の方から雨が入ってもこの部分から外に排出されるように計画されていると考えるべきです。

では、どこから雨水がサッシの木部に侵入したのでしょうか。それは、ガラスとその周囲にあるアルミ枠との接点から雨が入ったというのが、トラブルの主な原因と考えられます。

ただ、このサッシはガラスの特殊なはめ込み構造、サッシの通気の仕方、防水処理にも問題があるように思います。(その詳細については、ここで語れるスペースや画像が掲載出来ませんので、またの機会にご説明します)

何れにしても、雨が降った翌日には窓を開けて木部を乾燥させさえすれば、ある程度のリスクを避けることが可能だったはずですから、このサッシ以外のアルミクラッド窓をお使いの皆さんも、是非同様の習慣を付けるようにして頂きたいと思います。

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