お知らせ : ページ 7

手間は掛かりましたが、きれいに直りました

愛知県のお客様の輸入住宅にお邪魔して、水漏れしていた水栓金具の修理を行ってきました。

輸入の水栓金具は、キッチンがデルタ(Delta)製のモデル174シリーズ、洗面がヤスダプロモーション製のカリフォルニアAO-1122でした。

錆びや劣化がひどく交換作業は非常に苦労しましたが、今回両方の水栓金具を無事に修理してきました。

まずここでは、デルタ製キッチン水栓の不具合について書かせて頂きます。写真は、その水栓ですが、鶴首状になった吐水管の根元部分から水(お湯)が漏れてくるという不具合と、吐水口からポタポタ水が落ちてくるという不具合でした。

また、ハンドルレバーの取付け具合が悪く、レバーがグラグラしているというのも気になっていらしたそうです。

吐水管の根元部分から水漏れは、吐水管の中に装着されているパッキン材が劣化しているのが原因です。また、吐水口からポタポタ水が落ちてくるという不具合は、レバー操作部の下に装着されているいくつかの部品に劣化が見受けられるのが原因です。

レバーのぐらつきについては、固定ビスの取付け穴が錆びて小さく狭まっていた為、ビスが十分入らなかったのが原因でした。新築から15年経っているというおうちですから、こうした水栓金具のパッキン材や部品類に劣化が見られても不思議ではありません。

既にこの水栓金具は廃番になっていますが、日本と違いアメリカのメーカーは製品が製造中止になった後も交換部品の供給が20年以上続けられるというのが一般的です。

ですから、水栓ごと交換することは必要なく、破損した消耗部品だけをメーカーから調達して、部品交換するだけで見事に直ってしまいます。

勿論、国産のものの方が部品を手に入れる手間は掛かりませんが、部品そのものがなければ終わりですから、私たちのような専門家がいれば輸入部材を使うメリットは大きいように思います。

輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。

窓やドアの修理・メンテナンスの概要は、リペア&メンテナンスのページをご覧下さい。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てれば幸いです。

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鍵は消耗品です

愛媛県のお客様から輸入の掃出しサッシ(スライディングパティオドア)の部品が欲しいというご相談を頂きました。

窓はアルミクラッド木製サッシで、お客様曰くメーカーはサミット(Summit)ではないかということですが、実際の処よく分かりません。

写真は、掃出しサッシから外した不具合のあった鍵部品(ロックケースとそれに装着するフェースプレートやロックレバー)。

ロックラッチの出入りがおかしくなった場合、ロックケースに内蔵された小さなバネ部品に問題があることから、基本的にはロックケースを交換してやれば鍵自体は直るはずです。

ただ、ロックレバーを力ずくで上げ下げしていると、ロックレバーが折れてしまう恐れがあることから、予備として小さなレバーも調達しておくと安心です。

また、ロックケースやロックレバーを交換しても鍵の掛かり具合があまりよくない状況であれば、ドア自体の建て起こしやロックラッチの調整をしてやる必要があります。

今回は、万一に備えてこれらの部品の全てを調達することとなりましたが、掃出しサッシの鍵金物は15~20年程度で金属疲労を起こして壊れるリスクがありますから、破損の有無に係わらず時期が来たら交換をすることが大切です。

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交換の仕方が手ごわいです

愛知県のお客様から、輸入サッシの上げ下げ窓が開けられないので修理調査をして欲しいというご相談を頂きました。

輸入窓は、マーヴィン(Marvin)のファイバーグラスクラッド木製サッシのインテグリティ(Integrity)というダブルハング。

上げ下げ窓が開けづらいとか、固くて女性では開けられないとかいう場合は、両サイドの窓枠内に装着されているバランサーと呼ばれる吊り金物に異常があるというのが一般的です。

写真は、動きが固い下窓建具を外し、上窓建具を一杯まで下げた状態で上下両方のバランサーを露出させた様子です。下窓用のバランサーの下に付いているクラッチと呼ばれる部品ですが、本来部品の中に内蔵されているはずの鋳物パーツがなくなった状態です。

実は私が下窓を外した際に、粉々になった鋳物パーツがポロポロと下に落ちてきました。恐らく粉々になったものが窓枠のレールに引っ掛かって、窓の開閉を阻害していたのだろうと思います。

こういう状況では、クラッチがセットのバランサーそのものを交換する以外直す方法はありません。勿論、片側だけでなく同様に劣化してきている反対側や上窓用も一緒に交換するのが基本ですから、窓1ヶ所当たり4本の交換用バランサーが必要です。

ただ、このバランサーは殆ど出回っておらず、アメリカの部品メーカーでもマーヴィンから入手するのに8~12週間程度の納期が掛かるというから、調達は結構厄介です。

また、インテグリティのバランサーの交換方法は、従来のマーヴィンのダブルハングやアンダーセン(Andersen)やハード(Hurd)といった他社のものとも全く異なります。

私も当初どうやって外すのか全く分かりませんでしたが、サッシのジャムライナー(側枠のレール)やバランサーの形状を細かくチェックしてようやく交換方法を理解出来ました。

部材の入手も大変で、尚且つバランサーの交換も厄介となったら、普通の住宅メーカー(建築業者)やお客様ご自身ではお手上げかも知れません。

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何度も折れたら、ドア調整を

埼玉県のお客様から輸入の掃出しサッシの部品が欲しいというご相談を頂きました。

輸入窓は、ミルガード(Milgard)製スライディング・パティオドア。

ドアハンドルの脇に付いているロックレバーが折れたので、交換したいとのことでした。

写真は、掃出しサッシのドアハンドルとロックレバー。ロックレバーは、分かりやすくする為に、折れた状態のものと正常なものとを並べて撮影頂きました。

お客様曰く、ロックレバーは何度も折れているそうで、いくつか予備も欲しいということです。複数回折れているということは、鍵を掛ける際に相当な力でレバーを下ろさないと鍵が掛けられなかったということですから、ロック金物の位置がずれていると考えられます。

単純にずれているというだけであれば、ロック金物側か受け金物のストライク側かどちらかの位置を変えてやれば直せますが、下手に位置をずらして別の場所に取付け穴を明けてしまうと、穴がたくさん明いてしまったり、穴が重なって大きくなったりしますから、そうなると塩ビの枠にビスが利かなくなり取付け出来なくなる恐れがあります。

また、運よく位置を変えて取付け出来たとしても、実際にはそれとは関係がない位置関係でロックが引っ掛からないという不具合の可能性もありますから、更に問題を複雑化させてしまうかも知れません。

つまり、ドアそのものが傾いていてドアとドア枠との距離が遠くなっていたり、ドアの高さが上下していて鍵の高さがずれていたりしている可能性があるということです。

ロックレバーを交換すれば修理完了とお考えになる方が多いですが、実際にはドア全体の建て起こしを調整しなければ根本的な解決にはならないことを覚えておいて頂きたいと思います。

でないと、今度はロックレバーだけでなく、ロック金物(ロックケース)の方もおかしくなってしまうリスクが生じます。

特に新築以来一度も専門家にメンテナンスをしてもらったことがないというおうちでしたら、修理の際に家中を診てもらうことをお勧めします。

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これだとドアは走らないですね

愛知県のお客様から輸入の掃出しサッシ(スライディングパティオドア)の戸車部品が欲しいというご相談を頂きました。

どこのメーカーの輸入窓かは不明ですが、写真を見ると汎用性のある部品のようです。

普段こうした戸車部品は、ドアの下に隠れていて全く確認出来ませんが、重いドアをドア枠から外してみるとドアの重量にも耐えられるだけのしっかりしたローラー部品が2つ見えるはずです。

ただ、この部品を確認する為にドアを外すのが結構大変なことがあります。特に樹脂サッシの場合、建物の重量がドア上に長年圧し掛かっていますから、ドアの上枠が徐々に下がってきていて、ドアの戸車が下枠のレールから外れなくなっているケースがよくあります。

そうなると、特別な道具がないとドアを外せませんから、素人のお客様や輸入サッシをメンテナンスしたことがないリフォーム業者さんでは、歯が立たないということになります。

運よくドアを外せたにしても、今度は交換用の輸入部品を手に入れる方法がないと、それこそお手上げとなるかも知れません。

今回は、ドアも外せましたし、調達先の私たちもご存知でしたから交換には然程手こずらないと思いますが、それにしてもローラー部分の錆びは相当なものですね。

これだけ金属が錆びていると、戸車はうまく回ってくれませんから、ドアの開け閉めは相当大変だったのではないかと思います。

やはり20年くらいしたらドアの開閉具合を確認して、動きが悪いという場合は戸車部品の交換・メンテナンスを実施すると共に、ドアの建て起こしや鍵の調整もすると快適にお使い頂けると思います。

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機能するようになりました

名古屋市のお客様のおうちに伺って、木製の輸入ドアに付けられたドアクローザーを交換してきました。

輸入ドアは、スウェドア(SweDoor)ですが、ドア下が敷居に当たるようになったことと、ドアクローザー(ドアチェック)の油圧が下がったことで、ドアがちゃんと閉まらなくなりました。

ドア下が敷居に当たっているのは、ヒンジ(蝶番)の金属が擦り減って、ドア自体が下がってきているのが原因ですから、調整用のシム材をヒンジに噛ませてドアを上げてやる必要があります。

その為には作業中に重いドアを一旦持ち上げておく必要がありますから、お客様自身で作業をするのは結構困難かも知れません。

私たち ホームメイドは、ドアを上げて固定しておく道具を持っていますから、然程問題ではありませんが、普通の人がそんなものは持っていないですもんね。

次に、油圧が抜けて油漏れしているドアクローザーですが、ドアクローザーは取付けする場所やドア枠の形状によって、様々な種類が存在します。ですから、スウェドアに合ったものをまず調達することが第一のハードルです。

そして取付けですが、工具があって作業に慣れていれば、それ程難しくありません。でも、取扱説明書は、新規で取り付ける方法について書かれているだけで、古いものを交換する手順については特に記載がありません。

だからと言って、説明書を見ないで作業をすると、取付けする部材を間違えたり、取付け位置が違ってしまったり、正しくない施工をしてしまいますから、注意が必要です。

また、取付けした後に、ドアが閉まるスピードを調整したり、ドアを開いた状態で固定出来るようにするといった作業も行います。

それが完了したら、最後にドアハンドルのラッチやロックなどが正常に動くようにチェック・調整することも忘れてはいけません。

<関連記事>: 何度か上げたか? (2024年12月31日)

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リズミカルな窓ヒサシ

愛知県のお客様のレンガのおうちで、窓上に雨除けのヒサシを取付けました。

輸入窓は、マーヴィン(Marvin)製ケースメントサッシなんですが、北面の外壁に3連のもの、東面の外壁に単窓が3つきれいに並んでいます。

元々はお客様が簡易に取り付けたプラスチックの板で出来た小ビサシが付いていたのですが、劣化して板が破れてきていました。

そこで、ちゃんとしたヒサシを取り付けて欲しいということで、私たちホームメイドがアルミ製のヒサシを取り付けることになりました。写真は、今日取付けをした直後の様子ですが、しっかりしたヒサシがリズミカルに3つ並んでいるのが分かりますか。

せっかくの輸入住宅ですから、あまり奥行のある大きなヒサシを取り付けると田舎臭くなってしまいますので、出幅を20cmに抑えたものとしました。

これでしたら、上からの雨であれば十分窓を守ってくれますし、多少横殴りになったとしても、窓の上部から雨が入るということは避けられます。

ただ、こちらの外壁は本物のレンガ積みではなく、薄いレンガタイルを張っただけのものでしたから、下地と言えるものはあまり存在していないというのが実情でした。ですから、通常使うコンクリート用のアンカーやボルトではなく、樹脂製のアンカーやビスを使って取り付けました。

ビスもしっかり効いていますし、ヒサシ自体も軽いアルミで尚且つあまり出幅もない状況ですので、まず外れることはないですが、それでも将来劣化してこないとも限りませんから、お客様にはその時また私共を呼んで頂くようにお話ししました。

また、ヒサシの上端には防水処理を施しましたので、レンガとヒサシとの間に出来る隙間から、雨が落ちてこないように対策をしてあります。今日は夜に雪が降るらしいですから、その前に完了出来てよかったです。

<関連記事>: 見た目はともかく、効果はあります (2024年12月28日)

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このままではガラスが外れる?

愛知県にある賃貸物件をお持ちのお客様から、輸入サッシのペアガラスを交換したいというご相談を頂きました。

輸入窓は、アルパイン(Alpine)の樹脂製サッシですが、腰高の引き違いサッシとテラスに出る為の掃出しサッシ(スライディングパティオドア)のペアガラスに酷い内部結露が発生しています。

ペアガラスの周囲のスペーサーに不具合が生じて、雨水がペアガラスの中に浸入してしまったのが原因ですが、一旦入った水や湿気は外に出てくることはありません。

ですから、昼と夜との温度差がある時や、梅雨で湿気が多い時、冬に室内と屋外とで温度差が生じる時に、蒸発と結露を何度も繰り返し、周囲の金属スペーサーを徐々に錆びさせて劣化を助長します。

スペーサーはガラス2枚を接着して1枚のペアガラスとする為の重要な部材ですから、それが劣化してしまえばガラスの固定が失われます。

当然、ガラスが動くようになってきますから、雨の室内側への浸入が発生したり、隙間風が入ってきたりしますし、最悪ガラス自体が外れてくるといったトラブルにもなりかねません。

今回予算がないということで、お客様からは修理のご依頼はありませんでしたが、早々に何とかしなければ、借り手になる人も不安になるでしょうね。これ以上は私共の範疇外と思いますが、お金よりも建物への愛情を優先して頂くことを切に願います。

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ペアガラス交換完了

本日、愛知県のお客様の輸入住宅で、輸入サッシのガラス交換を行ってきました。

輸入窓は、キャラドン(Caradon)のアルミクラッド木製サッシ。ケースメントと呼ばれる竪辷り(たてすべり)のサッシで、クランクハンドルを回すと横方向に開いていきます。

ペアガラスの外側のガラスに割れが入った為、ペアガラスの交換を余儀なくされたのですが、ご覧のようにきれいなガラスが入りました。

ガラスの採寸時に押縁をしっかり建具に固定した為、今回それを外すのに少々苦戦しましたが、それも何とかクリアして割れたガラスを建具枠から取り外しました。

ただ、古いペアガラスを輸入の防水テープで内側の木枠に固定してあった為、これをきれいに除去しないと新しい輸入の防水テープが密着しません。

まあ、それも適切な道具と時間を掛ければ、きれいに取り除けますから、新しいテープを張ってテープの切れ目を防水コーキングで埋めるなどして万一雨が枠内に侵入しても室内側に漏れてこないように対処します。

その後、新しいガラスの建て起こしを見ながら、ガラスを建具に挿入してガラス押えのアルミの押縁をしっかりはめれば、ほぼ完了です。

ただ、これだけだと押縁のつなぎ目やガラスと押縁とが接する部分から雨水がサッシの建具に入ってきてしまいますから、マスキングテープで養生した後に外側のガラスの周囲を防水処理します。

そこまでやってようやく工事は完了ですが、最後にサッシの開閉調整やロックの掛かりなどをメンテナンスすることも忘れませんよ。

輸入サッシのペアガラス交換なんてガラスを入れ替えたら終わりだと思っている方は、そんなに簡単でないことがお分かり頂けたのではないでしょうか。まあ、私たちの仕事がそれだけきめ細かいというだけのことですが、本来ここまでやらないと修理したとは言えないと思います。

<関連記事>: ペアガラスの採寸調査 (2024年12月26日)

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バランサーの中は、こんな感じでした

大阪府のお客様のおうちで、建具交換の際にバランサーの不具合を発見しました。

輸入サッシは、アンダーセン(Andersen)のナローライン・ダブルハング。

窓の上枠の両サイドから、バランサーの吊りヒモが伸びて重い建具を吊り上げている状態なのですが、片側のバランサーが破損してヒモが飛び出したまま引っ込まなくなっていました。

こうなると、建具は片側だけのバランサーでしか吊れなくなってしまいますから、当然のように建具は下に落ちてきてしまいます。

上枠の中に内蔵されているブリキの弁当箱のような不具合バランサーを取り外して、箱を分解して中を開けてみたのがこの写真。箱の右側でバネがゼンマイ式に渦を巻いていて、そこに繋がっている吊りヒモがピンと張っているものは正常な状態のもの。

そして、箱の中の左側の錆びたゼンマイは、丸まっているバネが途中で切れて大きく膨らんでいます。勿論、そこに繋がっている吊りヒモもダランとした状態で、箱の中に戻る様子はありません。

何故片側のバネだけが錆びてしまったのかは不明ですが、こちら側の吊りヒモが引っ張り上げていた建具は、上窓側の建具でしたから、下窓建具よりも屋外側を上下するという位置関係にありましたので、雨や屋外の湿気といったものが影響しているのかも知れません。

バネ以外には不具合がないバランサーですが、バネは専用のものとなっており代替出来るものは存在しません。

ですから、弁当箱のようなバランサーそのものを交換する以外には窓を修理する方法はありませんが、もう片側にあるバランサーも経年劣化が進んでいる為、上枠の左右にあるものを同時に交換しないといけません。

今回はアンダーセンのバランサーについて書かせて頂きましたが、上げ下げ窓のバランサーはどこの窓メーカーのものも15年程度が寿命ですので、そのタイミングが来たら窓の重さや大きさに合ったものを定期的に交換するようにして下さい。

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