レンガ積みの外壁に明いた2つの穴

レンガ積みの外壁に明いた2つの穴

最近、私共のウェブサイトをご覧頂いて、お問い合わせ頂くことがめっきり多くなってきました。これも消費税前の影響でしょうか。それともアベノミクスで景気がよくなっているからでしょうか。

一昨日は、神奈川の米軍施設にお住まいのアメリカ人ご夫妻から、お問い合わせを頂きました。勿論、英語でのやりとりでしたが、鎌倉は行ったことがないので、ちょっといいですねぇ(笑) まあ、そんな遠くで本当にお声が掛かるかは分かりませんが、輸入住宅の本場の方から素敵と思って頂いているのは嬉しいなぁ。

また、今日は、はるばる東京からご夫婦がレンガのおうちの相談にいらしてくれました。愛知県の東部でご計画をされるとのことですが、熱い気持ちがお互いにあれば、共に手を組んでやれるかも知れません。まあ、本当に私やホームメイドのことを信頼して頂ければのお話ですので、ご縁があるかどうかは神のみぞ知るでしょうか。

さて、今回は、こんな「穴」のお話をさせて頂きます。

下に明いている穴は、Weep Hole。上のは、Vent Hole。用途が若干違います。

Weep Holeは、万一雨がレンガ積みの外壁の内側に入ってしまうことがあった場合に、そこから外に水を抜くのに使います。

前にもお話したように、レンガ外壁は木造の構造体とは離して自立しています。ですから、水がレンガの内側に侵入してもレンガの裏側を伝って下まで落ちます。決して、構造体側に水が伝うことはありません。万一そういうことがあっても、しっかりとウェザーメイトPLUS(北米の特殊防水紙)がカバーしていますから、全然心配要りません。

私たちや欧米の人は、絶対入らない前提で施工をするのでなく、入っても絶対大丈夫なように工夫するのです。そこが、日本の住宅メーカーと違うところですね。

そして、Vent Holeは、基礎の立ち上がりと土台の木との間に設置した基礎パッキンの高さに明いています。つまり、床下への通気・乾燥を促す為の穴なんですね。

勿論、こうした穴は、レンガと構造体との間に作られた外部の通気層に空気を供給して、通気層の上昇気流を生み出す役割も持っていますから、構造体の乾燥や結露防止、断熱を自然にやってくれるというスグレモノです。

私たちの輸入住宅が、自然の摂理を上手に利用して家づくりしているのが、こんなことからも分かりますね。こうした私たちの考えや建築に共感され、施工を希望される方は、ご相談下さい。

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