今日は、ローウェン(Loewen)製のケースメントサッシに使われているロック金物の新旧比較をしたいと思います。
古いロック金物は、受け金具を引っ掛けて鍵を掛ける為の樹脂パーツが欠けてしまい、ロックが出来なくなるという不具合が発生します。
こうしたトラブルは、新築から15年以上経ったおうちで頻繁に発生するのですが、樹脂が劣化することに加え、鍵の掛かりが悪くそれを無理矢理ロックレバーを下げて鍵を掛けることで破損します。
こういう場合、可動する建具(障子)の建て起こしを調節したり、建具のすべりをよくしたりすることで鍵の掛かりをよくすることが可能です。
ただ、建具自体が木製で出来ていますから、建具そのものに歪みが生じてしまったりしていると、それだけでは直りません。その場合は、受け金具の位置調整といったことが必要になるかも知れません。
さて、写真は現在入手可能な改良型のロック金物と、古い既存のロック金物を並べて比較したものになります。
基本的な形状・寸法は全く同じで変わりはありませんが、受け金具を引っ掛けてロックする為の樹脂部品が大きくなっているのが分かります。(黒い樹脂部品が改良型、白い樹脂部品が従来型です)
当然大きくなっていますから、鍵も掛けやすく破損もしにくくなっていますが、材質はどちらも樹脂ですから、改良型でも無理に鍵を掛けようとすればそのうち壊れるリスクが高まります。
15年以上ローウェンのケースメントをお使いのお客様は、そろそろ全てのロック金物を交換するタイミングです。まだ壊れていないからと先延ばしにすれば、都度修理をしなければなりませんので、海外からの送料や交通費・作業費も都度必要になります。
費用を抑えながら効率的に修理をするなら、一度にまとめて直す方がお値打ちだと思いますよ。尚、ロック金物が改良されたことで受け金具も形状が変わりますから、一緒に交換することが必要です。
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