窓が下がる感じなら、これを交換

窓が下がる感じなら、これを交換

こちらの白いプラスチックのパーツは、何だと思いますか?

これは、古いハード(Hurd)製のダブルハングサッシに取り付けられているクラッチシュー(バランスシュー)と呼ばれるバランサー部品です。

窓枠の両サイドにあるのですが、普段は上げ下げする建具に隠れているので、あまり見掛けることはありません。

このパーツは、建具(障子)を吊り下げているバネ部品と建具とを連結する為にある部品で、建具を室内側に倒したり建具を窓枠から外したりすると見えてきます。

建具はバネによって上に引っ張られている構造で、バネは比較的劣化が少ない部材のようですから、破損することは滅多にありません。ただ、この樹脂で出来た部品は長年の使用で割れたり欠損したりする為、バネが建具から外れてしまう状況になります。

そうなると、バネが外れた重い建具は下へと落ちてきてしまう状態になるのですが、両サイドが一度におかしくなることはありませんから、どちらか片方だけが建具を吊っているという不安定な状態です。

片方が無事な場合は、窓を開けてもそこから少し下がるくらいで落ち着きますが、両方に不具合が出ると窓が下までストンと落ちてしまいますから、建具やガラスの破損の原因となり危険です。

丈夫なバネは既に生産終了となっていますが、ほぼ交換は必要ないといった状況ですから、クラッチシューだけを入れ替えてやれば、バネと建具との連動が復活して窓を開け閉め出来るようになります。

でも、この部品は窓枠のレールの中に入っていますから、交換するには上下の建具を外して窓枠も一部分解しなければならないので、道具や経験がないとメンテナンスは難しいかも知れません。

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