塗装の色は、微妙です

塗装の色は、微妙です

先日、パラペイントの注文を頂いた。

壁と内装枠やドアに塗るということで、壁用にはツヤなしの塗料、枠・ドア用には8分ツヤの塗料をそれぞれ調色して出荷した。その後、塗装を請け負った建築屋さんから連絡があって、枠・ドア用の塗料と見本サンプルの色とが違うとお客様から言われてどうしたものかという相談があった。

もしかしたらうちで調色の配合を間違えたのではないかと思い、塗料の出荷の際に記録で残してある塗料を確認した。それが、この写真なんだが、台紙の色の違いや均一に塗った状態のものとそうでないものとの違いこそあれ、ほぼ要求通りの色が出ている。

ただ、見本サンプルの色がツヤのない場合の色見本であり、実際に作ったツヤあり塗料とは光の反射で見え方が違って感じられる。

それは、絶対色の違いではなく、当たる光の加減や下地の状態の加減など、相対色としての違いなのだ。つまり、現場の状況や見る人の感じ方によって変化するという部類の色の違いと言える。こういう場合、塗料の製作側ではコントロールすることは不可能と言っても過言ではない。

特に、希望の色が極端に薄かったり、現場で隣り合う色が似た色合いだったりすると、希望の色が出ていないと思う可能性が高くなる。

そうかと言って、恣意的に調合を変えて調色しても、果たして好みの色となったかは分からない。やはり、私たち製作者側がやるべきは、絶対色の追究でしかないかも知れない。そういう色の不思議さが、ドライウォールの魅力でもあり塗装という難しさでもあるようだ。でも、一般の日本の皆さんは、塗装や塗料に慣れていないから大変です。

そこを理解することが、インテリアの豊かさなんでしょうね。私たちの考えや建築に共感され、Para Paintsの調達やドライウォールの施工を希望される方は、ご相談下さい。

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