風から屋根を守る耐風金物

風から屋根を守る耐風金物

現在施工している現場で撮った写真の中から、ハリケーン・タイ(Hurricane Tie)をご紹介します。

ハリケーン・タイという名前の通り、台風よりも強力なハリケーンが吹き荒れるアメリカの家に施工される金物です。屋根を載せる為の下地木材である垂木(たるき)と外壁とを緊結させる為に、金属板を90度折り曲げたような形をしています。

私たちが施工する2x4工法の輸入住宅では、おおよそ45cm間隔に並べられた垂木全てにこのハリケーン・タイを装着します。そうすることで、外壁に当たった強い風が上方向に巻き上がった際の軒裏への圧力に耐えることが可能となります。

ですから、ハリケーン・タイは、「あおり止め金具」と呼ばれます。

非常に強い台風のような瞬間風速70mの時に、金物1個当たりにかかる力は1.67kN。そして、この金物の1個当たりの許容耐力は、3.38kNと言われています。このことからも、ハリケーン・タイを装着していれば台風や竜巻で私共の輸入住宅の屋根が飛ばされることがないことが分かりますね。

こういう場所にも何気なく防災対策をしているのです。私たちの考えや建築に共感され施工を希望される方は、ご相談下さい。

(尚、屋根の上に張ってある屋根材等が吹き飛ばされることはあり得ると思いますので、ご注意下さい。私たちの建築は、あらゆる被害を最小限にして人命へのリスクを少なくすることを家づくりの大きなテーマとしています。でも、自然の力に人間が全て対抗出来るとは考えていません)

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