お知らせ : ページ 341

プラス・マイナスだけじゃない

日本で使われるスクリューネジ(ネジ釘)やスクリューボルトは、その殆どが十字(プラス)の形の穴にドライバーを差し込んで回すデザインとなっています。古いデザインのスクリューネジでは、たまにマイナスの形の頭になったものもありますが、近ごろは少なくなってきたでしょうか。

でも、北米のアメリカやカナダでは、四角い穴の明いた頭のスクリューネジが製品に多く使われています。

輸入住宅をやっていると、輸入のサッシやドア、電気部品にこうした四角穴のスクリューネジが付いていることがあって普通のプラス・マイナスのドライバーを持っていても役に立たないなんてことが結構あります。皆さんが自分でメンテナンスをする際、困ってしまいますよね。

そこで登場するのが、この四角穴用ドライバー・ビッド。電動のドリルドライバーやインパクトドライバーの先にこれを差し込んで使います。

最近では、大きなホームセンターでもこのドライバー・ビッドが売られているところもあるようですが、六角レンチのように四角い穴の大きさもいろいろあるので、スクリューネジの穴の大きさに合ったものを探すのが大変です。

私たちは、お客様からの要望や必要に応じてこうした四角ビッドも一緒に輸入していますよ。家のメンテナンスや資材の輸入でお困りの方は、お問い合わせ下さい。

窓やドアの修理・メンテナンスの概要は、リペア&メンテナンスのページをご覧下さい。

<関連記事>: 古い輸入資材のメンテナンスには道具も必要 (2016年10月6日)

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道具を見せるキッチン

レトロな感じがいいですねぇ。きっと、カントリー好きにもたまらない感じではないでしょうか。これは、海外のインテリア・サイトで見掛けたキッチンの一コマ。

最近のキッチンのトレンドは、出来るだけ収納を増やして雑多なものを見せないように隠しておくという感じですが、何でもかんでも見えるようにレイアウトしてしまおうというところが面白いですよね。確かにドアをいちいち開けなくても必要なものはすぐに手に取れるし、ゴチャゴチャした感じが何故か落ち着くという人も多いんじゃないでしょうか。

こういうキッチンの場合、気を付けなければならないのが、統一感。いろんな道具を飾るのはいいんですが、道具の色が揃っていないと美しく見えません。また、道具の時代も重要な要素です。レトロな冷蔵庫が置いてありますが、こうしたデザインの冷蔵庫が使われていた時代に使われていたであろう道具のデザインも気にして欲しいところです。

シンク前の壁に料理とは関係ないものをディスプレーしたり、棚板の上に飾ったりするのも、遊び心が感じられます。

床板もフローリングの上に適当にペンキを塗っているのもカントリーというかマリナー(海の家風)というか、日本人には出来ないアイデアです。床にツヤありのパラペイントを塗ってもらうのも楽しいと思いますが、アイランド・カウンターとして使う家具やキッチンのドア自体に塗るのもありだと思います。

新築の時にこうしたデザインにするのもOKですが、少し古くなったキッチンをハンドメイドでリノベーションするのにペイント仕上げを採用するのもいいですよ。家の改築なんて自分では出来ないと思っている方は、どうぞ一歩足を踏み出して挑戦してみて下さいね。

そうそうアメリカにはこうしたレトロ・デザインの冷蔵庫も新品で売っていますし、道具をぶら下げる為のアイランド・ポット・ラックも私たちなら調達可能です。

こうしたデザインの建築をご希望の方は、ご相談下さい。

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塩ビ製雨樋の塗装

現在、ホームメイドが施工する輸入住宅では、焼き付け塗装されたアルミ製の雨樋を使っていますから、10年で再塗装するということはありませんが、設立当初や前職の際に建てさせて頂いた住宅では、塩化ビニール(塩ビ)製の雨樋を使っていました。

塩ビの樋は、他社の住宅では当たり前の資材ですが、風雨や紫外線に曝され表面劣化を起します。その為、10年毎くらいに樋の塗り直しをしなければなりません。そうしないと、可塑剤(塩ビに柔軟性を与える物質)が抜けて簡単に樋が割れるトラブルに見舞われます。

古い家の樋が割れているなんてことが、皆さんの家のご近所でもありますよね。

このおうちは、レンガ積みの外壁でアスファルト・シングル葺きの屋根ですから、メンテナンスをする場所は限られますが、通常のお宅でしたら、10年毎の外壁・屋根の塗り替えの際には、雨樋の塗り替えも忘れずに行って下さいね。

樋や軒の再塗装をしないで、費用を安く上げたように見せる塗装業者がいるとすれば、それは手抜きと同じです。家の外装等の塗り直しをご希望の方は、お問い合わせ下さい。

<関連記事>: アルミの雨どいは、北米製 (2008年3月14日)

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アウトドア・ダイニング

基礎の部分が露出した壁といい、日除けの大きな樹木といい、明らかにこの場所は屋外だと思うんですが、窓やロウソクの明かり、マントルピース型の薪ストーブなんかもあって、室内にも見えるところが面白いですよね。

これはアメリカのインテリア雑誌の写真なんですが、こういう遊びが日本の家づくりでも出来たら、さぞや楽しいでしょうね。恐らくレンガ積みの建物とは別に、庭にレンガの壁だけで囲んだ空間を作って、プライベートな屋外ダイニングとしたのかも知れません。

右手には花壇もあるようですから、お花だけでなく料理に使う野菜なんかもここに植えられると思います。

屋根がない壁だけの空間ですから、ウッドデッキのように恐らく床面積への算入を考慮する必要もないでしょうから、建ぺい率に余裕がない敷地でも作れそうですね。また、壁で囲われていますから、車が目の前を通るような場所やご近所さんの目が気になるという方でも、お友達や家族とゆったり朝食やランチを楽しむことが可能です。

ただ、屋根がない場所ですから、雨風のある日には使えません。また、エアコンなんて気の利いたものも意味がないですから、木陰の涼しさを感じられる人しかダメですよ。まあ、蚊ぐらいは蚊取り線香を焚いておけば、何とかなると思いますが・・・。

レンガ積みがやれる私たちなら、こんな仕事は朝飯前です。こうしたデザインの建築をご希望の方は、ご相談下さい。

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この部品を探すのにも苦労しました

この部品は、Milgard社のシングルハング・サッシに取り付けられているとお客様から話のあったチルト・サッシ用Latch & Pull。

チルト・サッシとは、建具(サッシュ)を室内側に倒すことが出来て、ガラスの掃除もしやすいという窓ですが、建具を窓のフレームに固定したり、外したりする際に、この固定金具が必要となります。

こうしたパーツは、輸入サッシでは結構よくあるものなんですが、ミルガードに問い合わせてもこの形状の部品は扱っていないと言われてしまいました。そこで、いろいろなパーツ・メーカーをあたって、既存のものに一番ピッタリするこの部品を見つけました。

お客様も今後こうした部品が手に入らなくなることを心配して、左右の窓枠に固定するこのLatch & Pullを予備を含めて各30個ずつ手配して欲しいというご依頼を頂きました。

また、既存の部品が取り付けてある窓に四角い頭のネジで留めてありましたので、四角い頭に対応したスクリュー・ドライバーも一緒に輸入しました。これがないと部品の取り外しが出来ないですもんね。

相談を頂いてから輸入するまで2ヶ月以上掛かってしまいましたが、諦めずに調査した結果が出てよかったと思います。大してお金になる訳ではありませんが、困っている人の役に立つことは大切なことじゃないでしょうか。

建てた後に知らん顔の住宅メーカーは少なくないですが、皆さんの輸入住宅では困っていませんか?

こうした私たちの考えや建築に共感され、施工を希望される方は、ご相談下さい。窓やドアの修理・メンテナンスの概要は、リペア&メンテナンスのページをご覧下さい。

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陸屋根のようで陸屋根でない

輸入住宅や洋館好きなら誰でも知っているFrank Lloyd Wright。その代表作の一つにこの「Robie House」がある。シカゴ大学のキャンパス内に建っているのだが、見学も出来るし部屋を貸してもらうことも出来るらしい。

日本の住宅メーカーが、ライトのデザインを真似てレンガ・タイルを張ったり、陸屋根にしたりして建築している住宅を見かけることもありますよね。でも、やっぱり本物と偽物は違うんですよ。だって、この建物は1908年から1910年という長い期間を掛けて建築されていますから、4ヵ月余りで建ってしまう日本の家とは造りが全然違うんです。

その証拠に、この建物は100年以上ここに存在しています。また、そのデザインは古さを感じさせないですよね。建てる時にもお金を掛けたでしょうが、その後のメンテナンスにも相当力を入れて維持・管理してきているはずです。この素敵な建物をいつまでも美しく保ちたいという情熱こそ、家づくりには必要なんです。

さて、この建物ですが、一見するとフラットな陸屋根のように見えますが、よく見ると少し三角になった部分が見えますよね。鶴が翼を広げたように軒を出したデザインですが、やはり雨仕舞を考えて傾斜の浅い寄棟の屋根にしたようです。

ただ、このくらい緩やかな傾斜だと、強い風が吹く台風が来る日本では屋根で雨漏りするかも知れませんねぇ。最低でも3寸勾配(10対3の割合の傾斜)にしないと、屋根材の下をくぐって中に入ってきてしまうかも知れません。

日本でもこうしたデザインで家を建てたいという方はいらっしゃるでしょうが、地域の特性も考慮に入れながらご自身の理想に一番合ったものを造ることが大切ですね。

ホームメイドでの施工を希望される方は、ご相談下さい。

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コテージ風な屋根裏の子供部屋

木の板で囲まれた勾配天井の子供部屋。

屋根が外壁に向かって下がってきますから、必然的に窓の高さも低くなります。そんな隠れ家的な感じが、子供たちにとっては秘密基地のような感じがして嬉しいのでしょうね。

このインテリアは、たびたび私の記事でも紹介しているサラ・リチャードソンという有名インテリア・デザイナーがデザインしたキッズ・ロフト。

天井や壁の板は、フロスト仕上げと言って、霜が降りたような感じに見えるように少し薄めの白い塗料を木目に塗っています。でも、逆にフローリングの板には、木目が潰れて見えないように濃い目の白い水性塗料がゴテゴテした感じで厚塗りされています。

白い色で厚塗りした感じが、マリナー風というか海の家風というか、まさにコテージといった感じを演出していると言えますね。丁度、パラペイントでしたら、ウルトラ・セミグロスというインテリア用ペイントを使うと、ツヤがあるこんな床の雰囲気になるはずです。

ベッドも船を意識してか、舟形のヘッドボードが採用されています。ソファは、小さな子供さんにとってはちょっと大きめですから、きっと少し大きめの子供さんなのか、それとも敢えて大きいソファを置いたのか、どちらなんでしょうねぇ。

また、ベッドの足元には青いハシゴが用意されていますね。もしかしたら、どこかに隠し部屋があるのかも知れませんね(笑) さあ、皆さんも楽しいインテリアに挑戦してみませんか?

こうしたデザインの建築をご希望の方は、ご相談下さい。

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いつから色が消えたのか?

ちょっと前になりますが、石川県の金沢に輸入サッシのバランサーを交換に行った際、暇を見つけてお茶屋街を散歩してきました。

江戸時代に金沢では、色町を2ヶ所に集約して大人の遊び場所を限定したそうです。未だに芸妓さんの置き屋や料亭として機能しているというから、まるで京都の祇園のような感じです。

さて、その一角に内部を公開している建物がありましたので見せて頂きました。柱や床、棚板などは、全て黒漆が塗られ、壁はベンガラ色の鮮やかな赤が強烈です。

まあ、ここは民家と違う特別な場所であったとは言え、日本の和室でもこういう色の文化があったんです。これって、一種欧米のドライウォールに通じる色遣いなんですが、いつから日本は色を失ってしまったんでしょう。

確かにインテリアの全てが、こんな強烈な色だと落ち着きませんが、一角だけ色で遊ぶ空間があっても楽しい気がします。やっぱり、江戸時代の日本人って、豊かだったのかも知れませんね。

インテリアのデザイン計画をするに当たり、考え方を学びたいという方は、「色彩と光の選び方 by PARA PAINTS」をお読み下さい。こうしたデザインの建築をご希望の方は、ご相談下さい。

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日本の浴室では無理がある

北米でバスルームと言えば、浴室と言うより洗面を指すことが多いかも知れない。それは、洗面室にシャワーブースが併設されていて、そこで体を洗うことが多いからです。

確かに浴槽も使いますが、湯舟につかってゆっくりするというよりは、体を洗う為にバブル・バスにして浴槽を出る際にはお湯を落としてしまうのが普通です。

さて、日本ではどうでしょうか。当然、皆さんもお分かりの通り、浴室には浴槽が必ず設置されていて、家族全員が入り終わるまでお湯はずっと張った状態です。

また、ともすると洗濯をする為のお湯として、次の日までお湯を貯めた状態などということも少なくありませんよね。そんな状態ですから、日本の浴室は長い時間水分や湿気が充満しています。

さて、そんな浴室の中に、室内側が木製のアルミクラッド・サッシを取付けた輸入住宅がありました。いや~、ビックリしましたねぇ。塗装がしてありましたからまだいいのですが、周囲にはカビも生えているし、木にも割れや劣化が見られました。

確かに木製窓は断熱性がいいので温かいかも知れませんが、耐久性を考えれば樹脂サッシにすべきところでしょうね。まあ、アメリカのように常に湿気がある訳ではないという生活空間なら木製窓もありですが、適材適所で施工して欲しいものですね。

こうした私たちの考えや建築に共感され、施工を希望される方は、ご相談下さい。

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アルミ製の輸入サッシ

今は国内から撤退してしまっているミルガード。今でも私たちは、北米から樹脂サッシ用の交換部品をMilgard社から調達しています。

そんな中、とあるお客様からアルミサッシのロック・レバーが折れてしまって困っているとの相談を頂きました。ミルガードは樹脂(PVC)サッシの窓メーカーと思われていますが、その昔はアルミサッシも作っていたんですねぇ。

そして、ミルガードからは、現在でも部品の在庫をしているから、供給可能との返答が来た。それにしても、20年近く前のこんな古い部品でもちゃんとストックしているなんて大したもんですねぇ。日本ではアルミサッシがまだまだ主流ですが、北米では今じゃ殆ど見かけません。低い断熱性能や冬場の結露の問題を、アルミでは解決出来ないからなんですね。

輸入サッシの修理でお困りの方は、お問い合わせ下さい。窓やドアの修理・メンテナンスの概要は、リペア&メンテナンスのページをご覧下さい。

<関連記事>:同じトラブルの人がいるんですねぇ (2014年11月26日)
<関連記事>:ミルガードのオーニング窓用ロック・レバー (2015年1月31日)

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