お知らせ : ページ 276

調整ドライブイン・ラッチ

Kwikset ドライブインラッチ

今日は、山形県米沢市のお客様からのご注文で、ラッチの先が丸い形をしたドライブイン・ラッチを出荷しました。

フェースプレートのないクラシックなデザインのラッチですが、古い輸入住宅のドアノブではまだまだ多く使われている部品です。

ただ、国内で供給している会社が殆どなく、私共のような小さな会社にNETを通じてお問い合わせ頂くようです。

さて、そんなドア・ラッチですが、フェースプレート付きでも頭の丸いドライブイン・ラッチでも、北米のラッチの多くはラッチ全体の長さを変えることが出来るように作られています。

ドアの一番端からドアノブ(ドアレバー)の中心までの距離を60mmか70mmのどちらかに変えられるのですが、それを称して調整ラッチと呼ばれています。その切り換え方法は、ドアノブ・メーカーによって異なるのですが、クイックセット(Kwikset、Titan)社の場合小さなレバーを前後に動かすことで可能となります。

どうしてこうした調整ラッチが出来たかは不明ですが、幅の大きなドアと狭いドアとでノブの位置が同じだとデザイン・バランスが悪いと考えたのかも知れませんね。

何れにしても、北米のドアの場合は、ドアノブの穴の位置はこの2種類しかありませんから、もし壊れて交換が必要になってもすぐに新しいものが手に入るという点で合理的と言えますね。

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これを交換するのは、結構大変なんです

アンダーセン・バランサー

日本で最もメジャーな輸入サッシの一つ、アンダーセン社の木製窓。

防水塗装を施していますが、200シリーズ「ナローライン ダブルハング」は屋外も木製です。

アルミが被覆されたアルミクラッド・サッシに比べて、耐久性が劣りそうな気もしますが、実際には然程違いは少なそうです。(これは、何もケアしなくてもどちらも大丈夫ということではありません。どちらもメンテナンスさえすれば長く使って頂けるという意味ですよ)

そんなAndersenのダブルハングですが、サッシの開閉を楽にするバランサー(カウンター・バランス)と呼ばれる部品は糸で建具(障子)を吊っている為、糸切れに備えて10年くらいで定期交換が必要となります。

そのバランサーの実物がこちらです。窓の左右に1つずつ装着しますから、これで窓2ヶ所分となります。また、窓の大きさ・重さでバランサーは異なってきますから、それぞれの窓に合った強度のバランサーが必要です。

でも、このバランサーの交換には、結構時間も掛かるし、技術も必要なんですよ。まずは、上下2本の建具を外さないといけないのですが、それをする為には窓のサイドに付いているプラスチックのジャム・ライナーを外すことをしなければいけません。

それを外すのが非常に厄介で、力もいるしプラスチックを割らないようにという心遣いも必要です。(ライナーはまた後で付け直しますからね)

そして、2つの建具を外した後に、窓の上枠も取らなければいけません。そうしてやっと、バランサーが目の前に出てくるのですが、これだけでは終わりません。強いバネで引っ張られた糸を建具に付ける作業が、これまた大変。

まあ、どんなに詳しく書いた処で、やってみなければ全然伝わらないと思いますが、やるにはそれ相当の準備と覚悟が必要です。もし機会があれば、皆さんも一度挑戦してみて下さいね。勿論、出来ないようなら、私たちが交換に伺いますよ(笑)

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<関連記事>: 糸が戻らなくなったバランサー (2016年12月8日)

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この奥行きがたまらない

Cedar Creek

アメリカにある積みレンガのメーカー、Mutual Brick。

ここのレンガは、20年近く前に名古屋市緑区白土にあるS邸で外壁に使わせて頂きました。

当時は、お客様ご家族と一緒にシアトルへインテリアの買い付けにも行きましたね。懐かしい限りです。

このメーカーのレンガは、カナダのメーカーのものと品質的には同じですから、外壁用としては非常に優れていると思います。ただ、カナダ製より30%程度価格が高いところが気になりますが、このデザインがお好きという方にとっては、どうしても使いたいということになるかも知れませんね。

こうしたレンガは、おおよそ10cm程度の奥行きがありますから、サッシやドアに沿ってレンガを積むと、このようにレンガが出っ張ってきます。ここが、薄いスライス・ブリックと外壁デザインが異なる処ですが、皆さんはどちらがお好きでしょうか。

高温で焼き上げられたレンガは、非常に硬く100年以上の耐久性も備えています。更に、面倒な塗り替えも必要ありませんから、永遠という言葉がピッタリくる素材だと思います。新築だけでなく外壁のリフォームに、本物のレンガは如何でしょうか。

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<作品紹介>: 緑とレンガの店舗併用住宅 ~S邸~

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ファイアープレイスって、モダンでも合う?

NEO 1.6 Insert

ここの処、急に寒くなってきて暖房が恋しくなってきましたね。

日本では、ファンヒーターかエアコンをお使いの方が多いですが、北米では全館暖房のセントラル・ヒーティングや薪式の暖炉を使うご家庭が一般的。

でも、暖炉って聞くと、カントリーなログハウスとかクラシックなインテリアを思い浮かべるのでしょうが、アメリカやカナダでもモダン・リビングがトレンドなんです。

そうした中、ウッドストーブ・メーカーのPacific Energy社では、NEO 1.6 Insertという埋め込み式の暖炉を使ったインテリアを紹介しています。如何でしょうか。クラシックなインテリアではなく、明るくモダンなイメージのリビングでもよく合っているでしょ。

これからは、日本でも暖房器具自体が部屋のオブジェになる時代が来ます。そうした時に化石燃料を使わず、自然に近い暖かさを感じる暖炉や薪ストーブは、どんどん流行っていくかも知れませんよ。

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イタリア ミラノだと、こういう形

Staron社のキッチンカウンター

人工大理石カウンターではメジャーなStaron社。

この会社が、イタリアのデザイナーとコラボしてデザインしたキッチン・カウンターが、こちら。

色遣いといい、曲線を多用したデザインといい、70年代のサイケな雰囲気を感じさせるミニ・キッチンですよね。

子供心ながら、大阪万博にもこんな感じの展示物が多かったように思います。

日本のキッチンや洗面は、まだまだ保守的なデザインのカウンターが多いように思いますが、トレンドは徐々に日本にも入ってきますから、そのうちこんな宇宙的なキッチンが売り出されるかも知れませんね。

このキッチンは、キャビネット状になっていますから、開きの扉を閉めてしまえば、部屋の片隅にある家具という位置づけになりますから、リビングや個室の一角に設置していても違和感がないと思います。

ワンルーム・マンションやアパートなんかにあると、お洒落で人気も出そうですよね。

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ガラスが割れたので、交換します

マーヴィ社 ダブルハングの交換用建具

外装リフォームが完了した大府市 T邸。

窓周りのモールを追加したり、美しいパラペイントで外壁を塗替えたり、今までとは全く違うと言ってもいいデザインに生まれ変わりました。

あと残すは、玄関ドアの調整を兼ねた金物メンテナンスとマーヴィン(Marvin)のサッシの交換工事だけ。

さて、この写真は昨日アメリカから弊社に到着した交換用の建具です。

上げ下げ窓のダブルハングの上側の建具なんですが、何年か前にペアガラスが割れてしまいました。

割れた理由は分かりませんが、このままでは建具の木部も腐ってきますし、窓の断熱性も問題です。それ以上に、ちゃんと家を手入れしていないと思われることによって、泥棒や空き巣から狙われるリスクが高まります。

ですから、このリフォームの機会に窓もきれいにすることになりました。これから窓の木部にパラペイントのティンバーケアを使って防水塗装を施した上に、外部のガラスやアルミの周囲にも防水コーキングを施工する予定です。

現場で窓を施工した後にこうしたことをすることも出来ますが、取付け前なら隠れて見えなくなる部分まで防水処理をすることが可能です。弊社の倉庫でせっせと作業をする予定ですが、こうした気遣いが家づくりには大切なんですね。

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<関連記事>: ガラスの割れから、腐ります (2016年7月21日)

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ドライウォールをやる人、大歓迎です

ドライウォール用パテとテープ

今日千葉県の建築業者さんから、ドライウォール用のジョイント・テープと専用の石膏パテが欲しいんだけど、在庫があるかとの問い合わせを頂きました。

聞けばそれ程の面積を施工する訳ではないということでしたので、それくらいなら在庫はありますとお伝えしました。

そして、いきなり写真のような形で、パテとテープを出荷することとなりました。

テープは1巻500フィートですから、153m程の長さがあります。石膏パテ(オールパーパス・ジョイント・コンパウンド)は、1箱約20㎏の重さがあります。

輸入住宅の建築資材って、国産材に比べて重厚長大なんですよね。ですから、国産材に慣れた職人さんにとっては、やりにくい材料ばかりです。

でも、面倒で時間の掛かる材料だからこそ、しっかりした施工や美しい仕上がりになるのですから、お客様視点で物事を考えればこうした材料を使うべきだと思います。ドライウォールの材料調達や施工を依頼したいという方は、いつでも歓迎しますよ。

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KEVOの外径は、結構あります

KEVOの直径

以前輸入住宅のメンテナンスでご依頼を頂いた静岡のお客様から、玄関ドアのリノベーションでクイックセット(Kwikset)社のKEVOを購入したいという相談を頂きました。

KEVOは、従来のデッドロックに比べて、セキュリティ対策が更にアップした商品ですし、iPhoneなどのスマホやタブレットを持っている方なら、KEVOにタッチするだけで鍵の開閉が出来るスグレモノです。

早速見積をお出しして、お客様からは玄関ドアの現況写真をお送り頂きました。ただ、デッドロックの取付け穴の位置が、現況の場所(ドアの端からデッドロックの中心までが70mm)だと、KEVOの外径が従来よりも少し大きい為、ステンドグラスの周囲にある飾り枠に少し当たりそうな感じでした。

そこをご案内すると、お客様からは飾り枠を少し削るか、ドアの端からデッドロックの中心までを60mmにして穴を明け直すから大丈夫というお返事がありました。

実は、クイックセットのラッチは、調整ラッチと言って穴の位置が60mmでも70mmでも切り換え出来るというタイプのものなんです。私からお客様に事前にそれをお伝えしていた訳ではないのですが、よくそんなことを知っていらしたと驚きました。

昨日、お客様から無事取付けが完了して、気持ちよくお使い頂いているとメールを頂き、安心しております。そうそう追加でFOBキー(スマホを持たないご家族向けの開閉タグ部品)のご注文も頂きました。

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<関連記事>: 鍵を差さないスマート・玄関ロック 「Kevo」 (2013年11月10日)

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まだ部品あるかなぁ?

点火がおかしいロジェールTDS-64

名古屋市のお客様からフレンチ・デザインのロジェール社製ガス・コンロ、TS-40Bの修理が出来ないかとの問い合わせを頂きました。

トップ付けの4口コンロは、国産のものにはない使いやすさとデザイン性がありますよね。

でも、生産中止がされてから、相当の期間が経っていますから、修理用の部品の在庫があるかどうか、少々不安なところです。今回の不具合は、点火ツマミを回すと「カチカチ」火花の音はするのですが、実際のガスには火が付かないというものです。

それも、1つでなく4つ共点火しないらしいのです。バーナー付近の部品を交換すれば直るように思いますが、一度メンテナンス部品を調達出来るかどうか、確認する必要がありますね。

それにしても、ロジェールのコンロやレンジは、今でも人気がありますから、皆さん大切になさってますねぇ。

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<関連記事>: う~ん、やっぱり点火しない (2016年12月11日)

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RC造住宅の屋根

RC造住宅の屋根

10年近く前にドライウォールの内装リフォームをさせて頂いたお客様から、そろそろ外装が傷んできているので相談に乗って欲しいというご依頼を頂いた。

名古屋市の静かな住宅街にあるRC造と思われる3階建ての建物ですが、タイルの外壁や増築部分のつなぎ目のヒビ割れ、鈑金屋根の劣化など、心配な箇所は結構ありそうです。

また、2階にあるリビングの壁・天井付近には雨漏りも見受けられ、早急に対処しないと構造躯体の鉄筋強度にも影響しそうな状況です。タイルの場合、コンクリートの外壁の上に直接モルタル等の接着剤で張り付けていることが多いので、タイル目地やタイルの割れ部分から、構造のコンクリートへ雨水などの水分が侵入しやすいという問題があります。

こんな時、タイルの上からクリアの防水塗装を掛けて処理することが多いようですが、割れが動いたり、大きくなったりすれば、薄い塗膜では何ら意味はありません。

また、鈑金で覆われた屋根については、比較的単純な形状となっていることから、施工上の問題は少ないようにも思われますが、写真のように屋根と四角い構造物との取り合い部分は注意しなくてはいけません。

雨が少ない場合はいいのですが、豪雨といった時にはこの部分でオーバーフローを起してしまう危険性もあるからです。当然、四角い構造物の下地には、鈑金の立ち上げをしているだろうと思われますが、そこもしっかりチェックしなければなりません。

屋根や外壁として使われるガリバリウムの鈑金材は、20年近い耐久性があると言われますが、環境変化によって寿命が左右されることを忘れてはいけません。何れにしても、雨漏り等の原因を突き止めて対策を打つことは当たり前ですが、将来問題が発生しそうな場所についても、今回予防的措置を取っておきたいものです。

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