外壁(外装)材の直貼りは、リスクが高い (1)

外壁(外装)材の直貼りは、リスクが高い (1)

先日、建築関係の友人から、レンガ・タイル(スライス・ブリック、カルチャード・ブリック)を張ってある輸入住宅の外壁の内側がボロボロになっているのだが、どうしたらいいかという相談があった。

話を聞くと、構造体の構造用合板の上にラスカットと呼ばれるモルタル下地材が直接張られていて、そこに接着剤としてモルタルを塗ってからスライス・ブリックを上に張ってあるという。

下地や目地に使われるモルタルは、セメントと砂を混ぜて作られているから、雨が当たれば中に染み込んでしまう。それが長い期間繰り返されると、モルタルにクラックが入って水が侵入する経路が出来る。

ラスカット自体も薄いベニヤ板だから水に弱く、長年晒されるとカビたり腐ったりして、その内側にある構造用合板や柱材をも同様に腐敗・劣化させてしまうのだ。下の写真が、そのトラブルに見舞われた壁の様子だ。

その家は、湿潤となったその場所に、更に黒アリが侵入して巣まで作っていたというから驚きだ。

シロアリでなかったのは、まだましと言えるのだが、構造用合板の上に胴縁と呼ばれる桟木を打って通気層を作り、面倒だがその上にサイディングを張って、それからレンガ・タイルを張るべきだろう。

レンガ・タイルだけでなく、南欧風のコテ塗り仕上げのモルタル塗りやジョリパット塗りも同様に手間を掛けなければ、同じトラブルに見舞われるかも知れない。もしそうなったら、補修の費用は新築時の2~3倍掛かることになる。

見栄えが同じならコストダウンした業者を選ぶという考え方が、新築の契約では一般的だろうが、手を抜けば費用も削減出来ることを忘れてはいけません。また、その代償も自身で負担しなければいけないのです。

どういった仕事をする業者なのかは、一般の皆さんには分からないかも知れませんが、ホームページやブログでどれだけ情報公開しているか、どんな考え方で家づくりをしているかを見極めることは可能です。

家づくりにはお金が大切ですが、それよりも心や日々の努力や勉強が重要ですね。輸入住宅の新築や修理をお考えの方は、ご相談下さい。

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