いい加減な手直しでは価値がない

いい加減な手直しでは価値がない

この家では、輸入サッシに不具合があった為に、不具合のあったものを全て違うものに交換し、窓の周辺を補修するという工事が数年前に行われた。

この工事を施工したのは私が以前勤めていた工務店なんだが、建物中央部の2階窓上のサイディングの色が変色している。施工当初から色の違いがあったのだが、近年その色の違いがくっきりしてきた。

はっきりしたことは言えないが、当初の色番を確認せずにおおよその近い色を適当に塗ったとしか思えない。

私が在籍していた時に営業担当した初期の輸入住宅なので、せっかくお金を掛けるんだったら、もうちょっと気を遣ってあげて欲しかったと少し悲しい気持ちになりました。

お客さんと話をしたら、もうちょっとで手直しした時に組んだ住宅融資が完済するので、それが終わったら何とか外壁や屋根の塗り直しをしたいと考えているそうな。

既に釘の頭が浮いてきたり、サイディング自体にクラックが入ってきたりしているので、早めに対処しましょうねというお話だけはしてきました。

半年毎に全てのお客さんのところを回るという約束は、私だけしか果たしていないのだろうか。工務店というレベルでなく、住宅業界という大きな枠組みでアフター・サービスの問題があるような気がする。

定期的な訪問によって早い段階で問題点を見つけていかなければ、補修の範囲も大きくなるし、家への愛着もなくなってきてしまいます。

人の振り見て我が振り直せではありませんが、こういうトラブルは自身への鏡と捉え、気持ちを引き締めていかなければいけませんね。

そうそう、余談ですが、よく流しのリフォーム屋さんが「キャンペーン価格でやりますよ」って回ってきますよね。普通私たちなら、塗装する前には油などの汚れをしっかり洗い流します。塗装の汚れがひどい場合には、プライマーという下塗り1回して、それから上塗りを2回以上するんです。

でも、その工程を1つ、2つ省けば、早く安く出来ますよね。外壁で傷んだ部分があっても、補修などしてくれません。パッと見の外観は変わりませんが、耐久性は全然違います。これが、キャンペーンやモニター価格のからくりです。

輸入住宅の窓やドアの修理・メンテナンスの概要は、リペア&メンテナンスのページをご覧下さい。

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