勉強部屋は、本当にいるのか?

勉強部屋は、本当にいるのか?

家づくりを行うに当たって、多くのお客様から「子供部屋にはベッドと本棚と机を置きたい」というリクエストを頂く。まあ、こういう要望は、基本中の基本であることが多いが、果たして子供部屋に全て必要であろうか。

私の子供時代は、進んで勉強したいと思うタチではなかったので、机があっても机などに座った試しがない。殆どは、テレビのあるコタツ兼ちゃぶ台に座って、家族の雑音を耳にしながら、宿題をしていた気がする。

大きくなって大学受験をする時は、個室も与えられたが図書館や予備校の自習室でしか勉強しなかった。個室という他人の気配がない空間では、何か落ち着かないのである。

昔、「頭がよくなる家づくり」という本を読んだ気がするが、お母さんや家族がそばにいる空間で勉強するようにした方が勉強意欲が出るという話があった。そりゃ、小さな子供が2階にある自分の部屋で、一人勉強するなんてあり得ないですよね。大概は、飽きてマンガやゲームをしちゃいます。

極端な人だと、「子供部屋を使うのは、中学・高校の短い期間に過ぎないので、改めて考える必要はない。必要な時期になったら、ご主人の趣味の部屋や奥さんの籠り部屋を子供部屋として一時的に使わせればいい」なんて言う設計士もいる。

まあ、そこまで徹底しては、成人した子供たちが帰ってくる場所もなくなるし、同居すら難しくなるから、将来計画を見据えて間取りを考える必要もあるだろう。

ただ、これからの家づくりに於いては、プライベート(個室)はミニマムに、パブリック(家族が共有する空間)は、マックスにするという考え方が主流になるだろう。

そのパブリックな空間の一角に、共有出来るスダディ・スペース(夫婦の書斎も兼用)を設けるのも一案ではないだろうか。勿論、キッチンから遠くないダイニングで勉強するのもOKだ。

プライバシーを重視し過ぎた社会が、引きこもりを生んだ現実があるなら、パブリックな空間でコミュニケーション出来る自立した子どもを育てることが、これからの家庭教育かも知れない。

家のプランニングは、お客様の想いによって決まってくる。でも、プロの私たちが自分自身の考えをお話しすることで、新たな別の考えに気付くこともあるはずだ。

お互いが自分の意見をぶつけることがプランニングであり、お客様の意見に盲目的に従うだけのプランナーには、あなたが人生の高みを目指す為の素晴らしいデザインは出来ません。家づくりは、皆さんの人生プランをステップアップする為のものと、私は考えています。

いいプランナーは、いい生活コンサルタントでなければいけない。そういった点でプランナーは、広く世間を知り、深く物事を考察できる必要がある。そういう人間と出会えたならば、あなたは家づくりの成功者であり、幸せものだ。これは、お金には代えがたい。

私たちの考えや建築に共感され、施工を希望される方は、ご相談下さい。

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