木目を潰した塗装をしたら、木目は復活出来ません

木目を潰した塗装をしたら、木目は復活出来ません

ノード社マンチェスター玄関ドア

輸入住宅ブームの際に、誰しも憧れたノード(Nord)社製玄関ドアマンチェスター(Manchester)。

美しいステンドグラスや彫の深いレイズド・パネルが、本当に素敵でした。

そんなこちらのドアは、何年か前に外壁の塗装をした際に塗り直しをしたそうです。

でも、ご覧の通り、真っ黒で美しいベイツガの木目は全く見えません。それもそのはず、ステイン系のオイル塗装ではなく、ベタ塗り(木目が消えてしまう塗装)用の普通のペンキで塗装してしまったのです。

お客様はベタ塗りをしないで欲しいとペンキ屋さんに依頼したそうですが、結局その希望通りには施工されず、気が付いた時には塗り終わっていたらしいのです。

こういう場合、塗装を剥がして塗り直しをすればいいように思いますが、実際はそうはいきません。こうした輸入の木製ドアは、出来るだけ美しく見せる為に厚さ1㎜程度の化粧単板が表面に張られています。

木部が劣化してきている状況を改善する為に塗り直しをしていますから、そんな木部に紙ヤスリを使って塗装を落とそうとすれば、化粧単板自体も一緒に剥がれてきてしまいます。

こういう状況では、無理に塗装を落とすことはせずに、上からベタ塗りで再度塗装をする以外方法はありません。アメリカ人がするように、玄関ドアを真っ白な水性塗料で塗るか、アクセント・カラーで全く別の色で塗装するかが、一番いい解決方法かも知れません。

木目を活かした状態のドアを維持したいなら、木部が悪くなる前にどんな仕上げで塗り直しが出来るかを相談して欲しいと思います。

関連商品: 屋外木部用塗料 パラペイント ティンバーケア
<関連記事>: 塗り直した輸入玄関ドア (2017年9月19日)

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