屋根裏及び屋根裏部屋の結露対策(1)

屋根裏及び屋根裏部屋の結露対策(1)

2x4工法の家でよくやるのが、屋根の内側(小屋裏)を利用した部屋(通称:ロフト)です。それは、在来工法のように屋根裏にたくさんの梁(ハリ)を入れる必要がなく、大きな空間を取ることが出来るからです。

屋根ですから三角形の天井となる訳ですが、四角い形と違って子供たちには、大いに喜ばれますよね。

でも、この時、気を付けなければいけないのが、石膏ボードで天井を仕上げた屋根の内部結露。つまり、石膏ボードの中側は見えなくなってしまうから、怖いのです。

キッチンやお風呂、洗面で出る温かくて湿気を帯びた空気は必ず上の方に上昇して、最後には屋根裏にまで到達します。そこで、冬場の寒さで冷えた屋根に接して、結露を起こすのです(夏場は、外の方が温度が高い為、結露を生じることはありません)。

そうなると、毎年結露を起こすことになりますから、屋根の下地合板は腐り、万一グラスウールの断熱材などを入れていたら、綿に水がしみたようにグジュグジュの状態が生まれます。そうなれば、カビやダニが発生し、屋根裏がアレルギーの原因ともなりかねないのです。

また、屋根にスキマなく断熱材を入れてしまうと、外壁や軒下からの通気を阻害してしまって、壁体内結露防止の為の通気工法が機能しなくなってしまうという問題も生じます。

そこで、私たちは独自の施工を考えました。これは、どこのハウスメーカーもやっていないやり方です。だって、すごい手間が掛かりますから。

セルロース断熱材や羊毛断熱材のような吸放湿性のある素材を一種の壁のように使って、緩やかな中気密の空間を造ります。勿論、部屋としても使えますから、石膏ボードを貼ってドライウォールで仕上げてもらっても構いません。

パラペイントのような水性アクリル塗料を塗ったドライウォールは、大きな分子の水分は通しませんが、湿気など小さな分子の空気は流通させることが可能だからです。

そこで、重要なのが屋根と断熱材の間に、通気層を作ってそこの空気を棟換気で逃がしてあげるということです。

ただ、この通気層を確保する為のスペーサーを考えるのには、相当私たちも苦労しました。それは、断熱材に下から押されても通気層がつぶれないといった強度がスペーサーには必要ですし、湿気を通すという吸放湿機能も必要だからです。また、セルロースを入れ込む為のメッシュの布シートも、強度や通気性が必要になります。

そういうことをクリアしなければ、屋根やロフト天井の結露は解決できません。つまり、耐久性のある家はできないということです。また、この他にも私たちは屋根の結露について、複合的な対策を考えていますので、お時間があれば、そちらもご覧下さいね(下記の「結露対策」というタグをクリック)。こんなことまで考えているマニアックなビルダーは、いないだろうなぁ。

私たちの建築に共鳴され、建築をご希望される方は、ご相談下さい。

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