お知らせ : ページ 242

よく見つけましたね

外壁からのサッシ雨漏れ

こちらは、マーヴィン(Marvin)社製のアルミクラッド・スライディング・パティオドア(掃出しサッシ)の外回りです。

安城市のお客様から輸入サッシの建具(障子)が腐って黒くなっているので、メンテナンスの相談に乗って欲しいというご依頼を頂きました。

そこで現地を見るべくお伺いしたのですが、窓の建具だけでなく、窓の枠からも雨漏れしている箇所があるということで、確認させて頂いたのがこの写真です。

サッシの上枠に付いている白いカバーを外すと、中に見える木部が黒ずんでいて、指で押すと柔らかい状態になっています。サッシの木枠の腐食が進んできているようですが、サッシの周囲をよく見てみると、腐った場所のほぼ真上の外壁にヘアクラックが入っています。

それは、外壁に張られたカルチャード・ブリック(レンガ・タイル)の上にも、一直線に続いていたのです。本来壁の防水というものは、一番表面にあるサイディングやタイルが雨の侵入から家を守ります。

そこが突破された場合でも、壁の中の通気層によって雨が下へと落ちていき構造体に影響を及ぼすことがないように設計・施工します。

それでも雨が中まで入り込むような(強い雨風が打ち付けるような)場合に備えて、透湿性防水シートが構造を包み込んでいますし、サッシ周りもこのシートが巻き込んであったり、周囲を防水テープ等で保護しています。

ただ、輸入住宅が流行りの時代は、新規参入した住宅メーカーや工務店が見よう見まねで施工したケースが多く、アメリカで行われているような正しい施工がなされていなかった家が殆どです。ですから、この場合は輸入サッシの問題というよりは、施工方法の問題であると考えた方がいいでしょう。

簡易に補修するのであれば、割れた部分にコーキングやモルタルを詰めたり、表面に防水塗装を塗ることも考えられますが、それだと臭いものにフタをするだけで、施工という原因を何も見直さないというに他なりません。

表面を取り繕っただけでは、またいつか割れが入ってしまった時に同じトラブルを引き起こすだけです。その時サッシは更にダメージを負うでしょうし、またお金を掛けて同様の補修を繰り返すだけとなります。

臭いものは根本から絶つという判断は、「急がば回れ」なんですね。後々の心配や補修費用を考えれば、そちらの方が得なことも多いのです。

それにしても、お客様はよくこの不具合を見付けたものです。だって、雨漏れした場所は、ガラスの入った建具(ドア)の外側ですし、枠にはカバーがされていますから、気を付けていないと見逃してしまうような処です。日頃のチェックが、ものを言ったということだと思います。

<関連記事>: レンガ・タイルは、将来メンテナンスが必要になる

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カーテンで模様替え

カーテンで模様替え

以前日進市で建てさせて頂いた輸入住宅ですが、カーテンが古くなってきたので交換したいという相談を頂きました。

2週間前に奥様と打合せをさせて頂き、選んで頂いた生地で製作したものを、昨日取付けしてきました。

写真右に見えるギンガム・チェックの柄のものが、新築時に取り付けたカーテンです。

イギリス製の輸入生地でなかなかいいものだったのですが、素材がコットン100%だった為、紫外線で布が徐々に傷んできてしまいました。自然素材の生地は質感もよくて素敵ですが、耐久性という点では化学繊維には及びません。

そこで今回は、耐久性を考えながら、デザインや手触りもいいちょっとだけ高級なカーテンを選んで頂きました。それが写真左側の白っぽいカーテンです。

デザインはラベンダーなどの小さな花が咲いた植物柄で、日差しを美しく取り入れることが出来る透明感のあるカーテンにしました。以前のチェック柄に比べて、明るくて爽やかな印象のリビング・ダイニングになったと思いませんか?

ドライウォールなら、壁や天井を違う色の塗料で塗り替えて模様替えをする方法もありますが、こうしてカーテンを変えただけでもこれだけイメージを一新出来るのです。

カーテンは皆さんの洋服と同じです。いつまでも色褪せたものを付けていたのでは、美しいインテリアとは言えません。車を買い替えようと思われているならもう1回車検を通して、残ったお金で古くなったカーテンを交換しては如何でしょうか?きっと、素敵な暮らしが広がりますよ。

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コーラー社製エプロンフロントシンク

コーラーのエプロンフロントシンク

昨日に引き続き、名古屋市八事にオープンしたコーラー(Kohler)のショールームのお話を書かせて頂きます。

今日ご紹介するのは、エプロンフロントシンク。

ホーロー製のシンクですが、このようにシンクが前方までせり出してきています。

こうしたデザインのシンクは、クラシカルな方向にもっていくのが普通ですが、モダンな男のキッチンといった感じで飾られていました。

鶴首のワンレバー・タイプのシャワー水栓も太くてガッチリとしたデザインになっていて、しっかり感がありますね。最近のコーラーの水栓金具は、キッチンに限らず洗面用も大きめのものが主流になってきています。

繊細でエレガントなものというより、輸入水栓としての存在感や使い勝手を意識したコンセプトなのかも知れませんね。さて、皆さんはこうした輸入キッチンのデザインをご覧になってどう思われますでしょうか。

国産キッチンでは味わうことが難しいオリジナリティや存在感をご自宅にデザインしたいという方は、参考にして下さい。本物を見たいという方は、ショールームにお連れしますよ。

<関連記事>: エプロンフロントシンク (2015年6月16日)

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ビール・サーバーか?

コーラーのバーシンク水栓

月曜に八事でオープンしたコーラー(Kohler)のショールームのレセプションにお邪魔してきました。

所狭しと並ぶ輸入の水栓金具やシンクボウルが一杯ある上に、輸入住宅の建築に関連する業者さんたちで、狭い空間はごった返していました。

そんな中でも、面白い商品をいろいろ見てきましたよ。

まずご紹介したいのは、このバー・シンク(パーティ・シンク)用の水栓金具。頑丈そうな長くて太い水栓金具のデザインは、小さなバー・シンクには不釣り合いなくらいの存在感があります。

ワンレバーの開閉金具やクラシックな吐水口は、何やらビール・サーバーを思わせますね。もしかしたらそういう使い方も出来るかも知れませんが、基本は水とお湯の両方を出せる混合水栓になっています。

まあ、ビール・サーバーに使うなら、片方を接続せずにしておけばいいのかも知れませんが、バー・カウンター付きの厨房を付けたいという酒好きには持ってこいでしょうか?

但し、本当に設置するなら、使えるかどうかを予めチェックしてからにして下さいね。(インテリア・デザインとしてでもOKですが・・)

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同じものがなくても代替えは手に入るかも・・・

ヴァイスロイ社製掃出しサッシのロック・ハンドル

この写真のハンドルは、ヴァイスロイ(Viceroy)社製掃出しサッシに取り付けられたロック付きハンドルです。

カナダのヴァイスロイ社は、地道に日本に輸入住宅を販売していますが、東海地方ではそれ程のシェアはないかも知れません。

ただ、20年も前から建てられていますから、数としては結構多いのではないでしょうか。

今回ご相談頂いたのは、このハンドルの交換品。写真は不具合のない正常なハンドルですが、他のスライディング・パティオドアでは内外のハンドルやロックレバーが破損していて、交換が必要になっているようです。

デザイン的にはあまり見たことがないような形状をしていますが、構造や寸法的にはミルガード(Milgard)のものに近いように思います。

取り敢えず、ヴァイスロイ社へ調達可能かどうかを直接聞いてみますが、もし手に入らないようなら部品メーカーに供給依頼が出来るかも知れません。

掃出しサッシに使われているロック金物(モーティシー・ロック)は、ある程度同じものが採用されていますから、それに対応するロック・ハンドルも規格が一定であることが多いのです。

ヴァイスロイ社が今後も国内でセールスを展開していきたいのであれば、補修メンテナンスのアフターサービスもしっかりした体制でやっていくことが大切ですよ。

<関連記事>: 結局、ヴァイスロイからは返事はありません (2017年12月13日)
<関連記事>: これもなかなか手に入らない (2019年2月26日)

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これだけ豪華なドアは、なかなかないですね

シンプソンのダブルサイドライト付ダブルドア

こちらは、名古屋市のとある輸入住宅に取り付けられたダブルサイドライト(両袖子扉)付きのダブル玄関ドア。

大小4枚のドアが横一線に並んだ様子は、圧巻です。

このオーク木製の玄関ドアは、シンプソン(Simpson)社製でも最も高価な部類の玄関ドアでしたから、このおうちがどの程度の家なのかは想像に難くありません。

そうそう、玄関ハンドルも高級なボールドウィン(Baldwin)のものが使われています。

今回、このドアも20年以上経ってしまっていることから、屋外側の塗装の塗り直しについてご相談頂きました。写真にある室内側は、本当にきれいな状態を保っているのですが、風雨や紫外線に曝される外部はどうしても劣化してしまいます。

ただ、ベタ塗りのペンキなどを使って木目を塗り潰してしまうといった安易な補修をしていないようですから、何とか木目を活かした感じで再生出来るかも知れません。

木の細かな割れがいくつも出ているようですから、それを気にしないということなら大丈夫ですが、それを何とかしたいということなら、真っ白く塗装することも選択肢に入れる必要があります。

まあ、そうすると本当にアメリカンな感じになって素敵だと思いますが、そうした変化を受け入れるだけの大胆さも必要です。何れにしても、今後は10年に一度塗り直しをして下さいね。

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これもモーティシー・ロックです

アルメトコの掃出しロック

こちらのハンドル・ロックは、今はなきアルメトコ(Almetco)社製掃出しサッシに付いているものです。

4枚ドアのうち両袖の2枚がハメ殺し(固定)で、中央の2枚のドアが引き分けで開く掃出しサッシの為、鎌錠のロック部分の他にカンヌキとなる部分が飛び出す構造になっています。

この形状のロックだと、サッシを閉めた時のガタつきも少なく、しっかりした安心感があるかも知れません。

今回ご相談頂いたお客様は、最近このロックが掛かりにくくなってきたので、ロック部分を交換したいというものでした。その原因がロック金物そのものにあるのか、それとも掃出しサッシの建て起こしの問題なのかは、遠く兵庫県神戸市の輸入住宅なので写真だけでは判断出来ません。

とは言え、こうした頑丈なモーティシー・ロック(モーティス・ロックとも言います)でも、いずれかのタイミングで破損することを考えると予備の金物を調達しておくことは、防犯上安心かも知れません。

それにしても、いろいろな種類・形式のロック金物がありますよね。因みに、北米製の掃出しサッシは、セキュリティ性能の高いモーティシー・ロックが基本です。

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ローウェン アクセス ウィンドウの部品欠損

ローウェン アクセス ウィンドウの部品欠損

最近、何故だか立て続けにご相談頂いているローウェン(Loewen)社サッシのメンテナンス。

写真の窓は、北欧製のサッシのように回転して、上下が逆転するアクセス・ウィンドウ(Access Window)というサッシです。

窓枠の両サイドの中央に回転軸が付いていて、そこを中心にクルクル回る構造になっています。

ただ、そのままだと風で動いてしまうので、ロト・アームと呼ばれる金物で固定も出来るようになっています。今回は、ロト・アームと建具(障子)とをつなげる為の固定金具が壊れてしまったので部品を調達したいという問い合わせでした。

プラスチックで出来た部品ですから、どうしたって経年劣化で割れたり欠損したりしてしまうのは必然です。10年以上前に製造された特殊なサッシですが、メーカーから未だに修理部品が供給されているのは驚きです。

こうした部品をカナダから取り寄せるのですから、海外送料や手数料はどうしても多く掛かってしまうのですが、国産サッシと比べれば手に入るという状況だけでも幸せなことではないでしょうか。

輸入資材を調達出来る専門家は日本では限られていますが、皆さんが何とかしたいという情熱さえあれば、必ず元通りになることを忘れないで頂きたいと思います。

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釣った魚にエサはやらない?

木部が崩壊したマーヴィンのケースメント

こちらの写真は、築24年の輸入住宅に取り付けられたマーヴィン(Marvin)社のケースメント・サッシです。

窓を開けたところにたくさんの木クズが散乱していますが、これらは建具(障子)の木枠が腐ってボロボロ脱落した跡です。

当時のマーヴィンは、構造的に雨仕舞があまりよくなかったということもありますが、木部に塗るべき塗料が内装用のニスであって、防水性を向上させる専用塗料でなかったこともトラブルの原因の1つです。

勿論、この窓が風雨の当たる南側に面していたということもありますし、それを承知して雨の後に窓を開けて乾燥させるという習慣がなかったことも問題でした。

ただ、ここまでなるには相当の時間があったと思いますし、お客様自身も気付いていたはずです。相談すべき住宅メーカーが既に輸入住宅事業から撤退していて、誰からも面倒を見てもらえなかったというのもお気の毒な話ですが、だからといって長く放置してしまっては、状況を悪くするだけです。

輸入住宅に限らずどんな家でも、10年毎に新築費用の10%程度を掛けて家のメンテナンスを行うことが大切です。つまり、100年経ったらもう1軒家が建つというくらいでないと、家を美しく維持していくことは出来ません。家を新築する時は、それだけの長期的な見通しが必要なんです。

ただ、今の日本の住宅環境にも問題があります。25年で家の価値がゼロとみなされる状況では誰も家に投資をしないのも理解出来ます。欧米のように、投資に見合った価値の上昇があってこそ、家を大切にしようと人はお金を掛けるのです。

家やサッシのメンテナンス、将来計画について何もアドバイスしなかった住宅メーカーの責任は非常に重いですが、こだわったおうちを大切にしていこうという覚悟がないと日本の財産はどんどん減っていってしまう気がします。

だからこそ、元々価値があまり高くない安普請の建売り住宅を購入してはいけないと私は思います。世間の常識を変えるには、まず家づくりに対する自分自身の考えを変えなければなりませんね。皆さん、価値が上がる家を目指しましょう。

<関連記事>: 誰しも、資産価値が上がるものには投資をしたい (2013年5月8日)
<関連記事>: 輸入の木製サッシは、窓開けと早めのメンテナンスが大切! (2013年1月31日)

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ローウェンのバランサー・ブリック

ローウェンのバランサー・ブリック

写真を見て、何かよく分からない部品とお思いの方も多いと思います。

これは、ローウェン(Loewen)社のダブルハング・サッシに装着されているバランサーを一定の場所に固定させておく為の部品です。

この上に建具(障子)に取り付けられたピボット・バーが載ることで、建具の重量をバランサーが支えるという仕組みです。

ですから、このパーツが外れてしまうと、バランサーが機能しなくなりますから、窓の上げ下げが出来なくなります。こういう場合、この部品さえ交換すればバランサーが直せるかと言えば必ずしもそうではありません。

この部品が壊れるくらい年数が経っていると、バランサー自体も劣化が進んでいますから、安全の為にバランサー全体を交換すべきだと思います。

また、20年近く何もしていないサッシであれば、メーカーはバランサーを内蔵している両サイドの樹脂製サッシ枠(ジャムライナーと呼ばれます)も同時に交換することを推奨しています。

それは、ジャムライナーが建具を挟み込む力が弱くなってきていることと、バランサーを交換する際に劣化した樹脂が割れる可能性があるという理由からです。

慣れていれば交換は比較的簡単ですが、やったことがない場合は専門家に相談した方がいいですよ。壊したら、大変ですもんね。

<関連記事>: ローウェンのジャムライナー (2017年12月15日)
<関連記事>: ジャムライナーを交換してきました (2018年1月20日)
<関連記事>: ローウェンのダブルハング・メンテナンス (2019年3月19日)
<関連記事>: バランサーが破損すると、サッシュが落下します (2021年5月17日)

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