古くてもいいものは、長く使いたい

古くてもいいものは、長く使いたい

今回相談頂いたのは、万博記念公園や長久手の戦いの古戦場に程近いとあるフレンチ創作レストランのオーナー夫妻。

築24年ですから、いろいろ手を入れなければいけない場所も多いのですが、基本がしっかり出来ている建物ですから古ぼけたという印象は全くない、素晴らしい輸入住宅です。

ただ、この家を新築した際のビルダーさんとはお付き合いがないのか、その後のメンテナンスが殆どなされていないといった感じです。ドアとか窓とか可動する箇所は特に消耗が激しいので、プラスチックや金属が折れたり、割れたりしています。

メンテナンス箇所もいろいろありますが、今回はアンダーセン(Andersen)社製樹脂クラッド・サッシのケースメントとダブル・ハングの窓についてお話ししたいと思います。

ケースメントとは、開閉用ハンドルでオペレーション・ギアを回すことでサッシが90度横に開く窓です。

開く際に、ギアに大きな力が掛かります。そこで耐久性を上げる為にギアは鋳物の金属で出来ているのですが、人間の造るものですからそのうちロータリーロッドが細い所で折れてしまいます。

ですから、このギア・セットを全て交換しない限り直りません。また、無理に回そうとすると、プラスチックのカバーをも破損してしまいますから注意が必要です。

次に、ダブルハングですが、これは上げ下げタイプの窓を言います。重いサッシを上げ下げする為に、バランサーというバネを利用した補助部品で軽く可動するようになっています。

今では、バランサーがないタイプやバネだけで可動させるタイプなどが製品として出されていますが、昔のダブルハングは糸とバネを連結させてサッシを引っ張り上げるものでした。

ナローライン・シリーズと呼ばれる旧式のアンダーセン・ウインドゥですが、そのクラシックさがいいんですよね。勿論、この建物は私たちが手掛けたものではありませんが、私たちのような変わり者のビルダーにメンテンナンスのお鉢が回ってくるみたいです。そう、こんな窓自体全く知らないビルダーが殆どですから。

昔の図面や実際のサイズを紐解いて、この窓に合った部品を調達するなんて、面倒はあってもお金にはなりません。でも、こういういいものを残したいという方の要望があれば、応えていくのが私たち ホームメイドです。

修理でお困りの方は、お問い合わせ下さい。窓やドアの修理・メンテナンスの概要は、リペア&メンテナンスのページをご覧下さい。

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