通気を促す基礎パッキン

通気を促す基礎パッキン

土台になる木材は、木曽ヒノキ!」というタイトルの記事を書かせて頂いた際に出てきた基礎パッキンを上から見たのが、この写真です。

これには、裏と表があってその機能が違います。こちらの面は、土台となる木を支える為に接触面積を大きくとっています。但し、密着してしまうとそこに水分が溜まる恐れがあるので、細い溝をライン状に彫っています。

裏面は、空気の流れを阻害しないように、風の通路となるような感じにしてあります。強いて言えば、橋の欄干のような感じでしょうか。

厚さ2cm程度しかありませんが、6m×10m程度の家の外周なら、(縦6m+横10m)×2辺×厚さ0.02m = 0.64平米 の換気面積を取っているのと同じになります。

通常の換気口は 幅0.4m×高さ0.15m = 0.06平米 ですから、基礎パッキンと同じ換気面積にするなら、10~11個の換気口を付けることになります。その分、基礎には大きな穴(開口)がたくさん明きますから、換気口だと強度的な問題が生じるという訳です。

そして、その厚さ(2cm)分だけ家の床下が全体的に浮いて空気が全面に流れる構造を作り出しているので、常に乾燥した床下を実現するんですね。そうすることで、薬剤を使わずにシロアリの侵入しにくい自然な環境を作り出します。

この基礎パッキンは、これ以外にもいろいろなメリットや仕掛けがありますので、詳しく知りたいならキソパッキング工法のサイトをご覧になると便利です。

こうした私たちの考えや建築に共感され、施工を希望される方は、ご相談下さい。

<関連記事>: 通気機能のない基礎パッキンもある (2013年4月29日)
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