上げ下げ窓には、いろんなバランサーがある

上げ下げ窓には、いろんなバランサーがある

今日、シングル・ハングと呼ばれる上げ下げ窓の開閉が出来ないから見て欲しいと言われて行ってきました。

輸入サッシのメーカーも不明とのことでしたので、どこかに何かないか見た処、ロックの部分に「Insulate」という文字がありました。結構お値打ちな樹脂サッシのメーカーだったので、このインシュレートという窓を採用されている輸入住宅は、全国でも多いように思います。

ただ、このメーカーの国内代理店は、数年前に撤退し、現在これを調達する国内ルートはなくなってしまったかも知れません。また、北米サイドでも、このメーカーはサーティンティードという会社に吸収されてしまいましたから、メーカー自体の存続も怪しくなってきています。

さて、話を不具合に戻しますが、開閉の不良はバランサー(バランスとも言う)と呼ばれる部品の欠落でした。この部品に付いているバネや糸を利用して建具を軽く操作出来るようにするのですが、これが経年劣化でなくなってしまったようです。

写真のように、窓枠に明いた穴に糸を引っ掛けてあったはずなんですが、切れてしまったのかなくなっていました。こういう部品は、おおよそ10年毎に交換が必要です。

ACANやヴァイスロイ(Viceroy)社のようなダブルハング用コイル・スプリングのものやアンダーセン(Andersen)社のように長い糸が上枠から下がっているもの、Insulate社、ジェルド・ウェン社、ミルガード社、Certainteed社のシングルハング用のように建具の脇に糸が顔を出しているものなど、窓のバランサーは、メーカーや窓の形式・大きさによって様々です。

お客さん自身が、自分で部品や取替方法を探すのは、至難の技でしょうね。経験を積んだ私たちなら、大丈夫です。相談をご希望の方はお問い合わせ下さい。他に相談先がないという場合は、出来る限り力になります。

尚、窓やドアの修理・メンテナンスの概要は、リペア&メンテナンスのページをご覧下さい。

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