サッシ枠を切らずに挿入します

サッシ枠を切らずに挿入します

昨日、京都の輸入住宅にお伺いして、シングルハングサッシのコイルバランサーを交換してきました。

輸入サッシは、樹脂製のカナダ MBFウィンドウ。

コイルバランサーのバネが切れてしまうと、重いサッシ建具を吊り上げることが出来なくなり、窓を開けられなくなります。

ですから、この切れたバネさえ交換出来れば、サッシは元通りスムースに開閉出来るようになるのですが、コイルバランサーを装着するサッシ枠の溝(レール)は狭く、通常ではコイルバランサーは絶対に入りません。

その場合、溝をノコギリやナイフのようなもので切って、装着出来るだけの幅を確保するという方法が取られるのですが、一旦切ってしまったらそれを元には戻せませんし、その分見た目も悪くなります。

そこで私たちは、写真のように専用工具を使って、樹脂製の枠を広げて溝の幅を確保します。そのようにして、不具合のある古いコイルバランサーを取り出して、そこに新しいコイルバランサーを入れ込むことを行いました。

勿論、溝を広げた工具を取り外せば、サッシの枠は元通りに戻ってくれます。ですから、枠を切ることもなく、今までと変わらぬ見た目で窓を使うことが可能となります。

ただ、非常に強い力で広げますから、慎重に作業を行わないとプラスチックの枠が割れてしまったり、広げた枠が元に戻らなくなったりしますから、注意しないといけません。

綿密な修理調査、交換部品の調達ルートや正しい修理手順、専用工具といったものが全て揃って、初めて完璧な修理メンテナンスが可能となります。

<関連記事>: 今週交換に伺います (2024年4月10日)

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