取付け時には調整を

取付け時には調整を

大阪府のお客様からペラ(Pella)製ダブルハングサッシ(上げ下げ窓)のロック金物が破損したというご相談を頂きました。

カムが回転してロックが掛かるというオーソドックスな鍵ですが、鋳物のパーツが割れたり曲がったりして相当損傷しています。

こういう場合、ロックレバーを回すのが難しい程、鍵が固くなっている状況になります。

ロックが掛からないのを無理してロックしようとしますから、金物に大きなストレスが掛かり、各部が徐々に壊れていきます。

こうした現象は、窓自体に建物の重量が圧し掛かり、窓のフレームが上下方向に押し縮められてしまったことが原因かも知れません。

そうなると、上下の建具の噛み合わせ位置が微妙にずれて、ロックをしようにも回転するラッチが受け金物に引っ掛からなくなるか、引っ掛かっても途中までしか回せない状況に陥ります。

本来であれば、建物の荷が窓に影響しないように窓の上部を構造体に固定しないで、フリーにしておくことが大切ですが、日本の大工は四方の窓枠を全て釘で留めてしまうという間違った施工をすることが多いのです。

そういった施工を直すには外壁やその下地を剥がして対処しなければなりませんから、費用等の問題で現実的に難しいかも知れません。ですから、ロック金物の取付けの際に何らかの調整材を装着して、金物自体の高さ調整をしてあげることが必要です。

そうしないでロック金物だけを交換するというやり方では、鍵の固さは一向に改善されませんから、またすぐに破損してしまうリスクがあります。

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