新しいタイプへの交換は、また次回

新しいタイプへの交換は、また次回

宝塚のお客様から、築35年の輸入住宅に取り付けてあるアンダーセン(Andersen)のダブルハングサッシの木枠が腐ってきたという問い合わせを頂きました。

その方は、以前違う業者の人から古いタイプのダブルハングを新しいタイプのものにも交換出来るという情報を頂いていたそうで、それについても意見が欲しいというご相談でした。

頂いた写真はあまり鮮明ではありませんが、上からヒモで吊っている古いバランサーのタイプのサッシであることが分かります。また、内側に付けられた建具ですから、上げ下げ窓の下窓(ボトムサッシュ)であることも確認出来ました。

木製の下枠が側枠から外れて下に落ちてきていますし、コーナー部分の組付け部分が腐って穴も明いています。外壁に固定された窓枠そのものは、樹脂製のジャムライナーで覆われている為、腐ることもなく交換の要はありません。

こういう場合、上窓に同様の不具合がなければ、下窓の交換のみで大丈夫ですが、比較的交換がしやすい新しいタイプのバランサーのものにするという場合は、上窓も下窓と一緒に交換しなければ新しいバランサーと組み合わせて使うことは出来ません。

つまり、定期的に交換が必要なバランサーを見据えて上下建具を装換するか、今回の費用を抑えて下窓のみの交換するか、どちらかの選択が要求されます。

雨の浸入による腐れのリスクは、新しい建具にした方が少なくなりますが、古い上窓にも防水処理を施せば、こういったトラブルが発生する可能性は低くなります。

ですから、今回は下窓のみの交換と、必要あれば弱った古いバランサーの交換をして、上窓は防水処理をするに留めてもいいように思います。

将来的に古いタイプの建具が製造されなくなった場合は、新しいタイプの建具とバランサーに交換するとして、今は使えるものは使い不具合のあるもののみを交換するというのが、私共のお勧めです。

(勿論、この腐り以外にいくつかの箇所で不具合があるようなら、上下の建具と一緒にバランサー交換が簡易なキットを導入することはOKだと思います)

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