メンテナンスは春になってから

メンテナンスは春になってから

長野県に別荘をお持ちのお客様から20数年前に建てたノルディスカヒュースの建物をメンテナンスしたいという相談を頂きました。

先日、三重県四日市のお客様で同社のサッシ・メンテナンスを行いましたが、今回も木製サッシの防水パテが劣化しているようです。

頂いた写真のものは、屋外側のガラス面に木製格子が付いたタイプで、格子の周囲も全部パテを打ち直ししなければなりませんから、この窓だけで普通のサッシの3倍近い作業量や気遣いが必要です。

こうした格子付きの窓は、ノルディスカヒュースの家では2階部分に取付けられていることが多いようで、建具を取り外すにも慎重な作業が要求されます。

私たち ホームメイドは、スウェーデンから専用パテをわざわざ輸入して窓の防水処理を行いますが、そんな材料を知らない日本の建築業者さんは、木製サッシの塗装のことを考えて変成シリコンのコーキングを使うかも知れませんが、変成シリコンは基本ガラス面には使ってはいけない材料です。

そうしたことを知らないで施工してしまう業者さんも少なくないと思います。(きっと、商品の注意書きを読んでいないんでしょうね・・・)

では、普通のシリコンコーキングではどうかというと、ガラス面には使えますが、木枠に付いてしまうと後から行った塗装を弾いてしまいますから、これも相当厄介です。

塗装をしてからシリコンコーキングを打つという方法も考えられますが、木部専用の防水塗料を使わなければ、すぐに塗膜が木枠から浮いて剥がれてきますから、大して長持ちしない状況になるかも知れません。

そういった点で、塗装が可能なスウェーデン製専用パテを施工して、その後でパラペイントのティンバーケアのような塗料をパテの上からサッシ全体に塗るのが一番だと思います。(パテの上から塗装をすれば、ある程度パテの劣化も防げます)

ただ、平地よりも寒い場所ですから、パテや塗装が乾くまでに時間も掛かりますし、雪でも降った日には車が上れなくなりますから、ちゃんとした施工をするなら、春になってからがよさそうですね。

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