適材適所

適材適所

こちらの輸入木製ドアは、上にバルコニーがあるものの建物の東面に位置していて、周囲に雨や風を遮るようなものがない状況にありました。

塗装の知識がないお客様ですから、雨には油性の塗料が一番だろうと思いホームセンターで塗料を購入して、ご自身でメンテナンスしていたようです。

こちらのドアは、アメリカ シンプソン(Simpson)社の外部用木製ドアですが、塗装は至る処でめくれ、木肌はささくれて、室内から外の光が漏れるといった状態にまでなってしまいました。

木製ドアを屋外用として使う場合、上に屋根やヒサシがあることは必修ですが、それと同時に雨が当たりにくい北向き又は西向きの場所に設置することが大切です。

また、木製ドアの防水について、このお客様同様油性の塗料がいいと思われる方が多いと思いますが、油性塗料では木の呼吸作用を阻害してしまい、呼吸をしようと木が塗膜を剥がしてしまうという現象が起こります。

木に優しい自然オイル系の塗料を使ったり、キシラデコールのような防腐塗料を使ったりする人もいますが、こうしたものの防水性が維持される期間は、非常に短かかったりします。

私たちは、木の呼吸作用を阻害しないばかりか、2度塗りすれば耐久性・耐水性が5年以上となる100%アクリルで出来たパラペイント ティンバーケアをドアやウッドデッキ、木製サッシなどに塗るようにしています。

塗膜には無数のミクロの穴が明いていますから、分子の小さな空気は通しますが、分子の大きな水は通さないですし、混ぜ物がしてある安ものの国産アクリル塗料と違って、長くいい塗装の状態を維持出来ます。

こうなってからティンバーケアをいくら塗っても遅いですが、新築時やまだ木肌が悪くなっていない状態でしたら、その効果は絶大です。とは言っても、塗装が一生持つものではありませんから、環境によって塗装の劣化が早いようなら、適宜塗り直しをすることをお忘れなく。

輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。

窓やドアの修理・メンテナンスの概要は、リペア&メンテナンスのページをご覧下さい。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てれば幸いです。

※ 「お知らせ」ページは、「カテゴリー」や「タグ」のキーワードをクリックすることによって、興味のある関連記事を検索頂けます。どうぞご活用下さい。古い日付の記事は、内容や価格が更新されている場合があります。尚、写真及び記事の著作権は、当社に帰属します。無断での転載・引用はご遠慮下さい。

| カテゴリー: メンテナンス   タグ: , , , , , ,   この投稿のパーマリンク

コメントは受け付けていません。