建具が傾いた上げ下げ窓

建具が傾いた上げ下げ窓

窓の右側が下がっているシングルハングサッシ

広島のお客様からサミット(Summit)社製シングルハングの窓が、片方下がって開け閉め出来ないというご相談を頂きました。

写真はその様子ですが、建具(障子)の右側が10mm程度下がっています。

上げ下げ窓は、左右が水平な状態で始めてスムースに開閉出来ますから、建具が傾いてしまうと窓枠と引っ掛かってうまく動かなくなります。

これは、建具の両サイドに内蔵されているバランサーが、片方だけ切れてしまったことが原因です。このケースでは、窓の右側のバランサーが不具合を起して、建具を持ち上げることが出来なくなっています。

勿論、両方同時にトラブルになることもありますが、そうしたケースは稀ですし、その場合は建具を持ち上げようとしても手を放すと下まで落ちてきてしまいます。(それを知らない人が窓を開けて手を離すと、落ちた衝撃でペアガラスが割れる恐れがありますから、注意が必要です)

片方のバランサーに不具合がある場合、多くの人は悪くなった片側だけを交換すれば直るとお考えですが、新しいバランサーはバネが強く働き、古いままのバランサーはバネが弱っていますから、サッシのバランスが左右で崩れてしまいます。

そういう状態で使い続けると、新しい方のバランサーまで寿命が短くなりますから、バランサーの交換時は左右両方共交換しなければなりません。

シングルハングに限らず、上窓も開くダブルハングでも、片側のバランサーに不具合が発生すると、建具が傾いて開閉しづらくなりますから、どんな上げ下げ窓でもバランサーの定期的な交換メンテナンスは必要です。一度皆さんの輸入住宅でも上げ下げ窓を確認してみては如何でしょうか?。

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