こういう時は、ラッチではないかも?

こういう時は、ラッチではないかも?

鍵爪が出たままのドアラッチ

名古屋市にある輸入住宅にお住まいのお客様から、玄関ハンドルのドアラッチが充分に作動しなくなってきて、そのうちドアが開かなくなるのではないかと心配しているという相談がありました。

ハンドルセットは、クイックセット(Kwikset)のもので新築から10年以上経過しているかも知れません。

建ててもらった地元の工務店に連絡しても、1ヶ月経っても見積も何もないので、これまで鍵屋さんに2回ラッチを交換してもらっているとのことでした。

まあ、お客様と工務店との関係は、あまりいい状況にはないように思いますが、メンテナンスをしないという姿勢は無責任な気がします。

お客様から写真をお送り頂いたのですが、ご覧のようにハンドルの上にあるレバーを下げてもドアラッチの爪が最後まで入り切っていないのが分かります。また、お客様の説明では、このレバーはいつも下がった状態で上に戻らない状況とのことでした。

よくある不具合は、ドアラッチが経年劣化して内蔵されたバネが機能しなくなっているというものですが、既に何度かラッチを交換しているということもあり、ラッチが主な原因であるとは言えません。

(クイックセットのラッチ部品も、10年以上経っていれば交換の必要がありますが、数年程度では壊れることはありません。但し、ドアが下がってラッチの爪がストライクに引っ掛かるという状態の時は、破損のリスクが高くなります)

恐らく今回のトラブルは、ハンドルセット側に内蔵されたバネ部品や回転部品に何らかの問題が生じて、ラッチとの連動が充分でなくなったことが考えられます。

たまにハンドルの取付け位置等が規定と違っていて、ハンドルセットに大きな負担が掛かってしまっていたなんてケースもあります。

今回そうしたケースかどうかは分かりませんが、クイックセットを含めてドアノブ・メーカーは内蔵された小さなパーツだけを供給してはくれませんから、ハンドルセットの交換をすべきだと思います。

これが完全に壊れてしまえば、ドアが閉まったまま開かなくなるということも考えられますから、玄関ハンドルが変だなと感じたら早めに専門家に相談するようにしましょう。

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