輸入掃出しサッシのガラスの錆び

輸入掃出しサッシのガラスの錆び

内部結露で錆びたペア強化ガラス

埼玉県のお客様から20年程前に施工したミルガード(Milgard)社製のスライディング・パティオドアのガラスに不具合があるので、交換可能かとの問い合わせを頂きました。

お庭に出る時に使う大きな輸入の掃出しサッシの場合、ペアガラスはダブルの強化ガラスでしかもガラスの大きさは幅80cmx高さ1.8mもありますから、相当な重量になります。また、強化ガラスは歪むと粉々に割れてしまいますから、取り扱いも慎重でなければなりません。

今回の不具合は、雨が外側のガラスと樹脂の建具枠との間に出来た隙間に入り込んで、それが枠の内部に溜まって金属スペーサー(ガラスとガラスとを接着してペアガラス内を密閉する気密材)を錆びさせたと思われます。

また、どこかに小さな穴が明いたのか、スペーサーとガラスとの間に隙間が出来て、そこから雨や湿気が入り込んで抜けなくなったことも考えられます。

こうした現象は、ペアガラスを装着したサッシであれば、国産サッシでも起り得ることですから、10年毎くらいで建具(ドア)枠とガラスの周囲に防水処理をしてやることが必要です。

不幸中の幸いと言えるかも知れませんが、今回は輸入の樹脂サッシであった為、ドアごと交換ということではなく、ペアガラスのみをドアから外して交換することが可能です。

何れにしても、まずは現場でガラスの厚みを含めた実寸法を測ってきて、それと全く同じサイズのペア強化ガラスを作ってもらわなければなりませんから、現地調査と交換作業の2回埼玉まで行かなければなりません。手間や時間は掛かりますが、新築した時のように美しく蘇りますから、やりがいのある仕事です。

そうそう、ガラスを交換した後は、可動側と固定側のドアの両方で屋外側の防水処理を行いますから、今後サッシの雨漏れが発生するリスクは極端に少なくなるはずです。

(私たちが防水処理を行った後でも、10年後には同様のメンテナンスをしなければ同じような不具合が起りますから、注意して下さいね)

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