通気をするなら、軒裏(軒下)換気は必修です

通気をするなら、軒裏(軒下)換気は必修です

屋根への通風孔がない家

こちらは、豪華でアメリカンなデザインの輸入住宅。薄いピンク色の外壁と白い窓やディンプル・モールディングの軒飾りが印象的です。

そんな美しい築12年のおうちですが、今までに2階の天井から数回雨漏れが発生したことがあったそうです。

お客様が以前知り合いの塗装屋さんに相談した際には、屋根からの雨漏りではないかということで結論付けたようですが、実際にどこから雨漏れをしているか場所の特定には至っていないとのこと。

ここのおうちの屋根は、アメリカのアスファルトシングルという材料で、太陽の熱でアスファルトが密着するという性質がありますから、下地のルーフィング(防水シート)に問題がない限り、屋根材自体が原因で雨漏れすることはありません。

確かに、屋根から雨漏れする危険性はないとは言えませんが、そういう場合はルーフィングの張り方の問題か、屋根材の周囲の鈑金材のつなぎ目にトラブルがあるのが一般的です。

これから屋根等を詳しく調べることになるでしょうが、私はこの不具合が雨漏れでなく、室内の湿気による屋根裏結露ではないかとも疑っています。

雨漏れしたという場所は室内に湿気の多い浴室の天井であったことや、屋根には換気棟が設置されていないこと、屋根の軒天(軒下)が装飾モールで覆われていて換気を促す通気孔が設けられていないことなど、家の湿気を外部に逃がす工夫がなされていません。

以前、外壁内側の通気や屋根裏の換気の必要性について記事に書かせて頂いたことがありますが、そうしたことへの対策がちゃんと実施されていないのが現状です。雨漏れの線も考えながら、家自体の内部結露についても慎重に調査していくことをしていきたいと思います。

<関連記事>: 屋根裏及び屋根裏部屋の結露対策(1) (2007年9月1日)

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