水漏れやお漏らしだと思っていませんか?

水漏れやお漏らしだと思っていませんか?

洋式トイレの床のシミ

最近は、新築で和式トイレは殆ど見かけなくなってきました。

イスに座るような感覚で、足腰に負担も少なく、お掃除もしやすいですから、洋式トイレが使われるのは必然かも知れません。

ただ、洋式トイレには、一つ問題があるのをご存知でしょうか。それは、写真のように便器と床とが接する部分に水ジミが出来ることです。

多くの人は、男性や男の子が立っておしっこをする際に便器からそれて下に垂れたのが原因と思われるかも知れません。または、トイレの排水から汚水が漏れて、床を汚してしまったと思っている方もいらっしゃるでしょう。

まあ、そういうことは全然ないとは言いませんが、排水管は割れたりしない限り汚水が漏れ出すような構造にはなっていません。

また、男性陣がおしっこをはみ出したにしても、便器の後ろの方までシミが出来てしまうなんてことは、量的に考えてもないことではないでしょうか。(少しはそういうこともありますが・・・)

では、この水漏れのようなシミはどうして出来たと思いますか?それは、夏場や梅雨時に湿気を多く含んだ温かい空気が、室内に充満していることが主な原因です。

地下の水道管からやってきた冷たい水が、トイレの水を流すことでいつも新しい水に入れ替わります。それが、いつも便器の中に溜まっている状態になる訳です。

その冷えた水に接する陶器の便器は、次第に熱伝導で同様に冷たくなってきますが、その周囲は湿気の多い温かな空気ですから、便器に水滴が付くこととなるのです。

つまり、便器の底や中側で結露が発生するんですねぇ。そうした冷たい水や湿気った空気は常に供給され続けますから、暑い夏の間結露の発生が止まりません。ですから、知らないうちに便器の周囲の床が雨漏れしたように黒く変色してくるというのが、このトラブルの実態です。

特にフローリングをトイレの床にも張っているような場合は、木が劣化を起こし腐ってしまいますから、クッション・フロアやタイルなどの床に張り替えることが必要です。

そうそう、最近では製品によって防露型の便器なども登場していますから、そうしたものに交換することもお忘れなく。

自然の摂理をしっかり理解して、正しい施工を提案出来るビルダーであれば、トイレにフローリングを勧めることはないのでしょうが、そういうことを知らない施工業者もいるんですよね。

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