輸入住宅の外装のデコレーション

輸入住宅の外装のデコレーション

外装の飾り

私のブログ記事をご覧頂いたお客様から、妻屋根(屋根が三角に見える場所)に飾るゲーブル・オーナメント(Gable Ornament)についてご質問を頂きましたので、今日は外装の飾りのお話をしようと思います。

写真は、ウレタン製のモールディング材で有名なFypon(ファイポン)社製の飾りの様子です。

この家は、妻屋根の軒を殆ど出さず、外壁面とほぼ同じくらいに破風(軒をカバーする板状の面材)の位置を設定しています。こういう納まりで家を造ると、上からの雨でも窓やその周囲に直接雨が当たることになりますから、長い目で見た時に防水性のリスクが生じます。(好みの問題もありますが、軒を出さない施工は、家の雨仕舞がよくありません)

その為、大きなハーフラウンドの窓のある部分を上から覆うようにそこだけ軒を出して雨がサッシに当たらないように工夫しています。そこを支えるようなイメージを作る為に、飾りのブラケットを4つ用いて家のアクセントとしているのですが、それだけだと少し寂しかったのか、妻屋根のトップに扇形の妻飾り(ゲーブル・オーナメント)を付けています。

妻飾りは、破風板とほぼ同じくらいの出の場所に取り付けますから、裏側でしっかり取り付けないと風などで外れて飛んでしまいます。ですから、施工には注意が必要です。

でも、こうした妻飾りは、陽が当たると外壁に美しい影が出来て愛着が一層増す要素にもなりますから、付けてみるのもいいかも知れません。こうした妻飾りは、イギリスのビクトリア朝時代の建物に多く採用されました。ですから、日本の皆さんもこれを見るとクラシックなイメージを思い浮かべるんじゃないでしょうか。

元々は、木製でこうしたデコレーションは作られましたが、どうしても屋外では破損したり腐ってきたりするものなので、ウレタンで成型したものを使うようになったという訳です。(今でも欧米では木製のものも作られていますが・・・)

ただ、ウレタンも紫外線で劣化してきますので、しっかり塗装をしてあげる必要がありますから、材料をそのまま付けるだけではいけません。(飾り材はプライマーと呼ばれる白い下地塗装が施されていますが、上塗り塗装は取り付け時に行わなければいけませんよ)

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