お知らせ : ページ 335

クランク・ハンドルが抜けてくる

北米の輸入サッシ、ハード(Hurd)社製オーニング窓(窓の下側が開く窓)に不具合があるとの相談を頂いたと2014年12月21日の記事に書きましたが、昨日実際の状況を確認してきました。

開閉自体に問題はないようなんですが、閉じる方向にハンドルを回すと、ハンドル自体がギアから抜けてくるという状況でした。つまり、ギアに絡んでいるうちは、窓が閉まるように動くのですが、途中でハンドルが抜けてくると、その動作が止まってしまい完全には閉まらなくなるのです。

ハンドルの位置が、窓の一定の場所に固定されていれば問題はないのですが、その固定が甘くなったことが原因です。

窓メーカーによって、使っている部品も違いますし、窓の種類や劣化状態によっても破損や不具合が起る箇所も違います。電話でお話しするよりも、実際に現状を確認することが、問題解決には一番いいことを再認識した案件ですが、出張費が掛かる遠方のお客様にはそのご負担をお願いしなければならない点が心苦しい限りです。

そうは言っても、近くに専門知識を持っているビルダーがいない状況でしたら、私たちにメンテナンスをご相談下さい。輸入住宅の窓やドアの修理・メンテナンスの概要は、リペア&メンテナンスのページをご覧下さい。

<関連記事>: オペレーション・ギア部品の不具合? (2014年12月21日)

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塞がれた外部通気層

こちらも昨日書かせて頂いた記事の続きです。

雨漏りは、屋根から入ったのか、サッシや外壁から入ったのか、はたまた屋根から入って壁の中を伝って室内に入り込んだのか、最終的にその侵入経路が特定出来なかった為にあらゆる穴という穴を塞ぐという対症療法がなされたようです。

でも、原因を特定してそこを叩くということをしなければ、不必要な部分にも余分な施工をしてしまい、結果別の不具合を起こしてしまうという悪循環を誘発するリスクが生じます。

写真は、外壁を下から見上げた状態を写したものですが、本来矢印のあたりには外部通気層というスペースが明いているのが普通です。(一般には、鈑金の水切り材で通気穴が隠されていますが・・・)

それは、構造壁とサイディング等の外装(外壁)材パネルとの間を少し離すように施工して、外装材に当たった太陽の熱が構造体に伝わらないようにするという役目と、その熱を利用して通気層内の空気を対流させて、その空気の動きで構造体の外側を乾燥させるという役目を果たします。

こうした外部通気層が空気の対流を起こす為には、空気の入り口と出口が必要となります。出口は、屋根の一番高い部分の棟に棟換気材を設置します。入り口は、屋根の軒下換気口と外装材の一番下になる部分に設けます。

屋根の軒下から空気が流入することで、外壁内の空気を引っ張り上げる効果をもたらしますし、それによってフレッシュな空気が基礎の直上部分から吸い上げられるという訳です。

でも、写真のように塗り壁材のモルタルでその入り口を塞いでしまうと通気層に乾いた空気を供給出来ないばかりか、万一雨水が外壁内に入り込むような場合に、その水分が乾くこともなく内部で滞留してしまう恐れも出てきます。

そう、この部分は、雨水の出口にこそなりますが、入り口にはなり得ない部分なのですから、余分な仕事で不必要な施工をする必要はないのです。

建築には理屈がありますし、自然の摂理をあらゆる部分で利用しながら家が造られているのですから、その調和を自ら壊してしまう施工をしてはいけないのです。人間のやることですから間違いやトラブルが発生することは、仕方ありません。でも、それを補修する際にはむやみに無駄な作業をしないで、深く考えた上で適切な施工を心掛けるようにして下さい。

トラブルが発生したからといって、アタフタしてはいけませんよ。問題は、意外と単純なことが多いのです。こうした私たちの考えや建築に共感され、施工を希望される方は、ご相談下さい。

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S瓦に防水コーキング?

よくスペイン瓦とも称されるS瓦(モニエル瓦の一種)。スペインのような南欧で見られる屋根材なので、家を南フランスや地中海風のデザインにしたいという方に好まれているようです。

このおうちもフレンチ・カントリーをイメージした可愛らしい外観をしていますが、屋根からの雨漏りの疑いがあった為に写真のような防水コーキングが施工されています。

勿論、通常はこのような施工は行われません。それは、外壁に一番近い左側の一列だけにコーキングが打たれていることからもお分かり頂けると思います。

確かに隙間があれば、そこから雨が侵入するのではないかという心理は分かりますが、それなら全ての瓦にそうした施工がされるべきですし、どこの家でもそうしないと雨漏りするということになるはずです。

瓦などの屋根材というものは、一定の傾斜が付けられていれば、雨が逆流して中に侵入するということはまずありません。また、屋根材は屋根部分をカバーするのが一番の目的で、防水自体は屋根材の下に敷かれたアスファルト・ルーフィングと呼ばれる防水シートが、その役目を果たすのです。

つまり、屋根材の中に雨は侵入するものだという意識が必要ですから、その下の防水シートを如何にちゃんと施工するかが重要なポイントとなる訳です。

この場合は、外壁と屋根との取り合い部分の雨漏りを気にしたということでしょうから、外壁に張った防水紙と屋根に張った防水シートとの重ねを十分に取っていれば、コーキングを打つ必要はないはずです。

逆に、コーキングを打つことで、中に入った雨水が外に出てこなくなることの方が問題となるかも知れません。防水というものは、最前線で絶対止まる、絶対入らないという考え方は最も危険です。万一雨が入った場合でも、次の対処で外へと排出できるという施工をすべきでしょう。

家というものは、自然の摂理に沿って建材を使用し施工を考えなければなりませんから、その機能や性能を十分理解して問題に対処することがビルダーには求められています。

こうした私たちの考えや建築に共感され、施工を希望される方は、ご相談下さい。

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突然の相談でも何とかなりましたが・・・

昨日、初めてのお客様から問い合わせの電話を頂いた。

愛知県あま市にある築20年の輸入住宅にお住まいらしいのだが、建てたビルダーとは付き合いもなく、ドアノブの部品をホームセンターなどを回って探したけれど見つからず、どうしたものかと困っていたところ、NETで私の記事を見つけて連絡してきたとのことでした。

その部品は、ドアノブに付属するラッチなんですが、特殊な形状の為国産のものでは全く適合せず、カナダのワイザー(Weiser)社に採用されているドア・ラッチとそっくりだったということで、実物を持って会社まで来られました。

本当に同じものかどうかは、見てみないと分からないと思いましたが、運よく1個だけワイザーの空錠用のドア・ラッチの在庫がありました。空錠とは、キーを差す鍵やトイレなど内側から掛けるロックが付いていないもので、単純に開け閉めだけに使うドアノブのことを言います。

壊れた実物と在庫のラッチを比べてみたところ、大きさや形状が全く同じであることが分かり、写真のようにドアノブにも装着することが出来ました。ワイザー社の新しいドアラッチは、頭の先に四角いフェースプレートが付いていますが、それを取り外して頭の丸いドライブイン・ラッチとして使うことが可能です。

このお客様は、今回運よく新しいラッチを手に入れることが出来ましたが、ラッチやドアノブは基本消耗品です。このドアノブだけでなく、玄関やトイレ、個室のドアノブもそれ程時間を置かずに破損する状況が生まれるかも知れません。

その時、慌てて部品が欲しいということになっても、すぐに手に入れることが出来るものと出来ないものがありますから、予め部品の調達について相談をして頂くことをお勧めします。玄関やトイレが閉まらないなんてことになったら、生活する上で大変なことになりますからね。

また、輸入ドアノブやラッチはメーカーによって形状が異なります。そういった点も踏まえて、早めのメンテナンスをして下さい。輸入住宅のメンテナンスでお困りの方は、お問い合わせ下さい。

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「フラット35」金利、6カ月連続で過去最低更新 – 1月、年1.47%に

住宅金融支援機構は5日、長期固定型住宅ローン「フラット35」の35年ローンの金利が、最も低いもので年1.47%になったと発表した。前月より0.09%低下し、6カ月連続で過去最低を更新した。

借入期間が21年以上35年以下で融資率が9割以下の場合の金利は、年1.47~2.12%(前月1.56~2.19%)。最も多くの取扱金融機関が提供する最頻金利は年1.47%(同1.56%)だった。

借入期間が20年以下で融資率が9割以下の場合の金利は、年1.20~2.02%(同1.29~2.11%)。最頻金利は年1.20%(同1.29%)で、3カ月連続で過去最低を更新した。

「フラット35」は、民間金融機関と住宅金融支援機構が提携して提供している長期固定金利住宅ローン。最長で35年、金利が固定されるほか、保証料・繰上返済手数料が無料といったメリットがある。
(2015年1月5日 マイナビニュース)

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外壁を塗り替えた春日井市 K邸

2014年11月11日に外壁の塗り替えをするとお伝えした愛知県春日井市の輸入住宅 K邸。

外装の塗り替えが完了し、足場も外れましたので、その姿をご紹介しましょう。

夕暮れ時でしかも逆光でしたので、色の映りが実際とは若干違いますが、ブルーグレーの外壁と白い枠のコントラストが美しい外観に仕上がりました。

勿論、外壁の塗装に使ったのは、カナダの輸入塗料 パラペイント。やっぱり、パラはいい色ですねぇ。

こうしたデザインの外装塗替えをご希望の方は、ご相談下さい。

<関連記事>: どう仕上がるか、ご期待下さい (2014年11月11日)

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住宅ローン金利、過去最低を更新 大手5行、来年1月適用

大手銀行5行が1月に適用する住宅ローンの金利が12月30日、出そろった。主力となる期間10年固定型の最優遇金利は、全行が前月比で年0.1%引き下げ、過去最低を更新する。長期金利の指標となる新発10年国債の利回りが歴史的な低水準になっていることを反映した。

三菱東京UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行の3行は、10年固定型の最優遇金利をそろって年1.15%とする。三井住友信託銀行は0.9%、りそな銀行は1.2%になる。

貸し出し競争の激化も金利を押し下げる一因になっている。ただ、すでに利ざやは極端に縮小しており、さらなる引き下げが銀行の収益を圧迫する恐れもある。

一方、短期金利に連動する変動金利型の金利は5行とも据え置いた。

国債市場では、新発10年国債の利回りが前週に一時0.300%まで低下して、過去最低を更新した。日銀が大規模金融緩和で大量の国債購入を続けているのが理由だ。
(2014.12.30 産経新聞)

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輸入住宅のメンテナンスも引き受けますよ

このおうちは、私たちが手掛けた輸入住宅ではありませんが、私が書いたブログ記事を見てご連絡を頂いたお客様の建物です。薄いパステル・ピンクと白の取り合わせは、夢のある輸入住宅ならではの外観だと思います。

私たちは、ドライブイン・ラッチが付いたドア・レバーの交換と洗面の輸入水栓のメンテナンス、シャワー・トイレの交換をさせて頂きました。

それ程大きな仕事ではありませんが、施工出来る業者が殆どいない輸入品に対応出来るところを探していらした方にとっては、長年の悩みが晴れる瞬間であったかも知れません。

現在輸入住宅にお住まいの皆さんは、修理やメンテナンスを安心してお願い出来る建築屋さんとお付き合いがありますか? こうしたご縁がお金には代えがたいものであることを、実感していらっしゃる人もいらっしゃることでしょう。

そういう相談先がどうしてもない方は、私たちにご連絡下さい。ただ、点検・修理に係る出張費や作業手間については状況に応じて必要になるということはご理解下さいね。それをご了解頂けるのであれば、皆さんの悩みを最大限満足に変えられるよう努力致します。

気持ちには満足で応えることこそ、私たちの使命だと思います。こうした努力に支えられて、輸入住宅はその寿命を延ばすことが可能となるのですから・・・。

修理やメンテナンスでお困りの方は、ご相談下さい。 窓やドアの修理・メンテナンスの概要は、リペア&メンテナンスのページをご覧下さい。

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下呂市金山町の雪

うちの妻の里、下呂市金山町に年末から来ています。

寒さは、名古屋と然程変わりませんが、こちらは山に囲まれ北風が上昇気流に乗って雪を降らせます。屋根瓦の黒と真っ白な雪。日本の冬の美しいコントラストは、このシーズンならではですね。

金山町は、古い日本家屋で街並みが形成されています。日本の風景に違和感のあるシンプル・モダンのデザインの家はありません。

日本の木造家屋は、デザインが古くさいと思われがちですが、街並みに統一感があるとそのデザインの美しさを再認識させられます。

私は、輸入住宅を専門に造っていますが、日本のデザインを否定するものではありません。美しさは、文化と歴史に支えられて生まれるものなんですから。そうした美しいものは、誰の目からでも素晴らしいはずです。

建築をご希望の方は、ご相談下さい。

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イギリスの古いレンガの家

美しく手入れされたイングリッシュ・ガーデンの向こうに佇む古いレンガ積みの家。イギリスの片田舎にあるこの家は、おそらく100年を超えた築年数なのでしょうが、いい雰囲気を持っていますね。

古いイギリスのレンガの家は、構造体をレンガそのもので造る組積造と呼ばれる住宅です。鉄筋等で耐震性を上げるということは全く行われませんが、地震のないイギリスでは、こうした構造でも十分です。

(日本では、構造を2×4工法の耐震木造で造り、その外側に外装材としてレンガを積む施工が行われます。その際、耐震金物によって強度を上げて、レンガの壁を強化します)

屋根は、薄い杉板を重ね張りしたシダー・シェイクなのか、それとも粘板岩を張った天然スレート屋根なのかは、写真でははっきりしませんが、苔むした感じが過ごした時間を表していますね。

玄関ドアや煙突が、左右対称に2つ並んでいることから、この家はデュプレクスと呼ばれる2軒長屋(2家族が共存する一軒家)なのかも知れません。こうした建て方は、イギリスではよくあることで、その文化を受け継いだ北米においても、よく見られる形態です。

ひょっとしたら、日本の二世帯住宅もここから発想されているのかも知れません。

日本では、こんな古い家はすぐに壊されてしまうのでしょうが、アメリカやヨーロッパでは新築より高い値段で取引されます。文化的な価値の理解は、民族や国家の成熟度と比例するのです。

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