お知らせ : ページ 394

日本の家に不足しているもの

2013年夏に発刊された「建築知識 ビルダーズ No.13」のダイジェスト版を頂いた。その巻頭の記事で編集長が面白いことを書いていたのでご紹介したいと思う。

数年前から、「モノ売り」から「コト売り」に、商売のトレンドは変化してきているという。つまり、価格で価値が決まる大量生産型の住宅の売り方を「モノ売り」と称して、それに対し家族のコミュニケーションや生活の豊かさなど、価格では表すことが出来ない価値を謳った家を「コト売り」というそうです。

住み手の暮らしに耳を傾け、アイデアをひねり出し、それをプランに反映させる、ビルダー(プランナー)の結晶こそが、価格で表現出来ない価値、まさに「コト売り」だという。

話は変わってある方が、「身の回りの「断熱」を「壇蜜」に置き換えてみて下さい」と言ったそうです。その時の一言が、「日本の住宅の壇蜜性能は低い!」ということでした。それって何?となる訳ですが、彼は「癒しと官能」と言ったそうです。住宅の癒しと官能。本能に訴える力とは?

静かで落ち着きのある空間。そこに差す自然の光や照明器具が作り出す壁や天井の陰影。本能に訴える力とは、その部屋の空気感を作り上げる力だと筆者は結論付けていました。

単に住む為の箱と考えれば、安い「モノ売り」の住宅で十分だろう。でも、今の日本人には壇蜜性能が必要な気がする。そういう性能が不足した家は、長く愛してもらえないに違いない。価格や見積には反映されないデザインやセンス、素材感って、本当に大切ですね。

私たちの家づくりでも、「癒しと官能」を感じて頂きたいものです。それが分かるようになる為には、本物を知るしかありません。・・・さて、あなたのおうちは、セクシーでしょうか?こうした私たちの考えや建築に共感され、施工を希望される方は、ご相談下さい。

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建築費は、まだまだ上がる? やるなら、今でしょ!

昨日、建築経営の勉強会に行ってきた。個人のお客様とのお付き合いや職人さんとの打ち合わせが多い仕事ですから、こういう会に入って自ら外へ目を向けることをしないと井の中の蛙になってしまう。

そういったことから、月1回ですが見聞を広めさせて頂いている。同じ建築業界の仲間ですから、話の中心は昨今の仕事の状況や周囲の経営環境ということになる。

そこで皆が声を揃えて言うのは、増税前だけど自分たちの受注については、世間ほど景気がいいとは言えないということとあらゆる建材・資材や個々の工事単価が上がってきているということだった。

受注状況やお客様からのお問い合わせについては、他の皆さんと比べれば、いい状況になりつつあると言えるのだが、建材や施工費の値上げについては、私自身もひしひしと感じる。

コンクリートや鉄筋を多用する基礎工事や構造材の木材などは10%以上値上がってきているし、材料を新しく購入することのない仮設の足場工事なども何故か単価が上がってきているのだ。(今まで我慢してきた反動で、便乗値上げじゃないと思いますが・・・)

更に今日会社に来た資材を輸入する業者さんの話では、7月以降輸入サッシやフローリングなど20%などという程度でないくらい値上げする貿易商社が出てくるだろうとのことでした。

日本の産業は、資源を全て海外に依存しているので、国産のものだろうが、輸入のものだろうが、80円から100円へと変化した為替の影響をまともに受ける。今まで海外メーカーの値上げを、円高でしのいできたので価格を維持してきたのに、20%の円安となればそれを企業努力で吸収することなどまず不可能なのだ。

でも、建築屋はお客様に見積を出して、運よくすぐに契約が出来たとしても、図面の作成、行政の許可、着工から竣工(完成)までの期間が4~7ヵ月も掛かってしまう。つまり、現状のような急激な値上げがこの期間に発生すると全て赤字となってしまうことになるから、存続の危機も覚悟しなければいけなくなる。

アベノミクスで円が安くなって、製品を輸出する企業が潤っているという話があるが、そうした企業も資材は輸入しているはずだから、輸出企業の成長にも影響が出るはずだし、インフレとなれば生活物資も高くなって、サラリーマンの所得を圧迫してくるはずだ。

また、住宅融資の金利も上がるし、来年は消費税も上がる。

デフレに慣れ親しんだ私たちにとっては、値上げなどはそんなに簡単に起こらないと思いがちだが、ものすごい勢いで世の中が変わってきているということを感じないと、チャンスがいつのまにかピンチになっているかも知れないですよ。

値上げをすると、私たち建築屋が儲かるように思われがちですが、手元からどんどん落ちていってしまって、何も残ってくれない現実は悲しいことです。

私の話は、輸入住宅屋だからではありません。全ての住宅メーカー、全ての産業・製品においても、この夏以降目に見える形になりますから注意して下さいね。

少し高いと思って躊躇した金額が、後から見たら結構お値打ちな価格だったとならないように・・・。勿論、慌てて家づくりするのもダメですよ。全ては、皆さんの経済観念やバランス感覚に掛かっています。

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昨今、マンションが売れているが・・・

アベノミクスで資産が増えたからか、都心の高級マンションの売れ行きがすこぶる好調というニュースがテレビ等で報道される。世の中、お金が流れないと景気がよくならないので、そういった意味ではいい傾向と言えるのだが、本当に大丈夫なんだろうか?

雑誌「東洋経済」の「マンション時限爆弾」という記事を読んだのだが、分譲マンションは都会での生活に定着し、東京では約600万戸になるそうだ。そのうち、すでに5分の1が築30年以上。今後10年でさらに老朽化は加速し、全体の3分の1を占める見通しだ。同時に築40年超のマンションでは、60歳以上のみの老人世帯が半数に至るなど、住民の高齢化も進んでいるという。

こうしたマンションの問題は、メンテナンスをしていく費用を全員が負担していくことが難しくなるということです。

お金がある人がない人の分も負担していければいいが、そんなことはなかなかこのご時勢難しい。そうなると、老朽化をただ見ているだけという状況になるから、お金がある程度あって先の読める住人は、さっさと売るか、貸すかして別の所に引っ越してしまう。

そうなると、住民の民度は下がり、やがてスラム化してしまう。戸建てと違ってマンションは、自分だけで所有している訳ではないというところが難しい。維持管理について住人たちの同意がなければ前に進まないことが多い。

勿論、維持管理をするだけならまだいいのだが、40年を超えると建て替えを余儀なくされるケースが出てくるのだ。こうしたことは、どんな高級マンションでも避けては通れない。だから、皆が知らないうちに問題が蓄積し、そのうち突然破裂する時限爆弾に似ているのがマンション問題かも知れない。

戸建てだってメンテナンスをしなければ、30年で解体される運命にあるが、他人が介在しない分解決策は考えやすいかも・・・。

まあ、消費税増税前には、いろいろなことを考えなきゃいけないですねぇ。それにしても、鉄筋コンクリートのマンションは、コンクリートから出る大量の湿気で、部屋が結露したりカビたりするんだけど、購入する人たちは分かってるのかなぁ・・・?アレルギーのある子供が居たら、大変です。

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家具としてデザインされた輸入キッチン

ダークブラウンの木製キャビネット・ドアをもつ輸入キッチン。重厚でクラシックな雰囲気は、まさに輸入住宅の王道と言えるかも知れません。こうしたキャビネットを引き立たせるかのように、床や壁は真っ白を基調とし、照明器具やイス、キャビネット・ノブなどはいぶし銀のニッケルカラー。

こうして少しモダンなテイストを入れることで、キャビネットのクラシックさを際立たせていると言えます。

北米でも水回りの床には、クッション・フロアをよく使いますが、これだけカッコいいキッチンでしたら、床は豪華なタイル張りかも知れませんね。

北米の最近の流行は、アイランドにシンクを設置して、その前にゲストが座れるようなカウンター・デザインです。見せるキッチンからもてなすキッチンに変化してきているのかも知れませんね。

(以前のアメリカ人は、料理はオーブンや電子レンジでするものでコンロなどは使わないというディスプレー・キッチンでした)

汚れる恐れがある換気扇まわりも家具調にしてしまっているところは、ディスプレー・キッチンの名残かも知れませんね(笑) こうしたデザインの建築をご希望の方は、ご相談下さい。

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車庫入れ失敗や落雷でも補償出来るかも?

先日、台風や竜巻などの風災によって屋根材の破損や剥がれが発生した場合の補修に、保険が適用されるかも知れないというお話を書かせて頂きましたが、今回はそれ以外で保険求償が出来るかも知れないものを紹介しましょう。

まずは、車庫入れ。初心者やお年寄りなど、運転に不安を抱える人がよくやってしまうのが、車庫入れで車を建物にぶつけてしまうという失敗。自動車の車両保険に入っていれば、車自体の修理は補償されますが家の破損となると自己責任で直すしかないとお考えの方も多いと思います。でも、もしかしたら住宅融資を受けた時に入った保険で修理が出来る場合があるのです。

建物の美観を著しく損ねるといった機能的損害がある場合が、それに当たります。

次に落雷。最近は、夏だけでなく冬場にも落雷するケースが増えてきました。今後は、温暖化で異常気象が増えてくるでしょうから、落雷による停電にも気を付けなければいけません。

そんな時心配なのが、雷の電気が逆流するなどして、電気製品を壊してしまうトラブルです。だって、日本ではアースを付ける習慣がありませんからね。一般的に家電製品は家財保険に入っていなければ補償されませんが、保険料もそれなりですし、そんなに高価な家財もないという理由で加入していないケースが多いのです。

ですから、こちらの破損も自己責任で買い替えるしかないと諦める方が多いですよね。

確かに、テレビやパソコンなど移動が可能な家電については、家本体とは関係ないので対象外となるのですが、エアコンや食洗機、製氷機能(給水管接続)のある冷蔵庫、照明器具など、自分では取り外しがきかない電化製品については、家の一部として保険で補修・交換をすることが出来るかも知れません。

こんなこと、普通の人は知ってそうで知らないですよね。これからは雷が鳴ることの多い季節です。今後もしそういったトラブルが起ったら、どうぞ一度相談してみて下さいね。

保険の加入状況によっては、もしかしたら費用負担を最小限に出来るかも知れませんよ。
(状況によっては、保険求償出来ない場合もありますので、ご注意下さい)

家に関する保険の加入や見直しについて詳しく知りたいという方も、ご相談下さい。

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塗り壁の剥がれは、心の乱れ?

知り合いの方から、昔建てた建物の外壁が浮いてきているので見て欲しい、という相談を頂いた。親しくお付き合いを頂いているので、早速見せて頂いたのだが、予想以上に外装の劣化が甚だしい。

外壁の塗り直しでもそうなんですが、少し色落ちしてきたなと思ったら、数か月でみるみるうちに変色や劣化がひどくなる。それと同じで、最近まではそれ程でもないと思っていたのでしょうが、いきなりここも酷くなってきたんだと思います。

写真をご覧頂いた通り、建物のコーナー部分や構造の床組み、天井組み、間仕切り壁等のある部分などから塗り壁材の剥離が始まっているように見えます。

こういうところは、屋外や室内からの湿気や水分が溜まりやすく、それをどこかで抜くような工夫が必要です。

剥離した部分を見ると、外壁の合板の上に直接モルタルを塗って、その上にジョリパットのような塗り壁材が塗られています。南フランスやプロヴァンス風の輸入住宅を謳って、扇状にコテ塗りする外壁が10年以上前に流行りましたよね。(扇状になった部分に汚れが付着する問題で、今ではそういった施工は見受けられなくなりましたが・・・)

私たちなら、構造用合板の上に胴縁を打って通気層を作り、その上に下地となるコンクリートのパネル・サイディングを張って、最後に伸縮性のある塗り壁材 Stucco Flexで仕上げます。

通気層は、外部から万一水が侵入してもそのスペースから逃がす空間となりますし、内部の湿気等も通気層へ放出して屋根の棟から逃がすというシステムが構築されます。

この方法も100%ではありませんが、相当程度リスクを回避出来ます。

国産の塗り壁材自体は、伸縮性に欠け、熱や湿気による構造体の動きには追随出来ませんから、このようにどんどん剥がれてきてしまいます。

モルタルの上に塗り壁材を塗るという湿式工法は、こうした問題を引き起こしやすいのですが、予算を削減する為に分かっていながらこの方法を取る建築屋は、数多く存在したはずです。

確かに他社の見積より安くする為には仕方ないことだったと思いますが、問題の情報を開示し、それでもお客さんが安さを取るのかどうか話し合うことが必要です。(まあ、そんな話をする親切なビルダーは、少ないですが・・・)

安いものには、訳があります。パッと見分からないことでも良心のあるビルダーならば、見えないお客の利益を優先し、敢えて手間や費用の掛かる仕事をするものです。

だから、金額よりもビルダーの人柄や経験、信念を見極めないといけないのですが、なかなか難しいのが人情ですね。

家づくりでは、皆さんの価値観や人間性も建物に表れてきます。業者の施工不良は、もしかしたら施工業者と皆さんの気持ちの問題が半分ずつあるかも知れないことを忘れないで下さいね。

そう、家づくりは、禅問答であり修行なんです。もう一度言いますが、安い値段でいい仕事をするなんて話は絶対にありません。でも、そこに目がくらむんです。

何れにしても、この建物を何とかしなければと思っています。直すのは結構面倒で大変ですけど、いい加減なことは出来ません。輸入住宅の修理・メンテナンスでお困りの方は、お問い合わせ下さい。

<関連記事>: クラックの入らない塗り壁 スタッコフレックス (2011年1月25日)

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やっぱり、薬は体に悪そうだよなぁ~

日本でも製造されているネオニコチノイド系農薬3種の使用を、2013年12月から原則禁止するとEUの欧州委員会が発表しました。また、ネオニコチノイド系殺虫剤の「アセタミプリド」と「イミダクロプリド」は、人間の発達中の神経系統に影響を及ぼす可能性があるという。

最近激減しているというミツバチに有害な農薬を禁止にしたという点で、生態系や環境に配慮したというニュースなんですが、実はこの薬剤は日本の住宅のシロアリ対策に使われる防蟻処理剤でもある。

ミ〇ワホームなど、大手住宅メーカーは、HPでも安全性が高いと言って、これを防蟻処理(シロアリ対策)に使っていますが、こういうことを分かって使っているのでしょうかねぇ?

当然、大手も使っているからということで、中小のビルダー・工務店でも一般的に使われているのですが、昆虫だけでなく、神経毒として人体にも影響があると言われています。

日本の住宅の多くは、30年程度が寿命ですから、解体時には薬剤が塗られた建材が自然界に廃棄・拡散されることになります。勿論、薬剤の保証期間は5年というのが一般的ですから、解体時ではその効果は限定的と言えるかも知れませんが、その間住宅の中にいる家族たちは、この薬剤が揮発した空気に曝され続けるのです。

写真を見ると、基礎から窓下までのおおよそ1mの高さにオレンジ色の防蟻処理剤が塗ってあります(薬剤は、緑色や透明のものもあります)。場合によっては、外側だけでなく、室内側の壁にも塗っています。私なんかは、くさい臭いで目や頭が痛くなります。

住宅メーカーの論理からすれば、基準通りの対策をしているのだから、万一シロアリが出ても責任の対象外だというクレーム対策でしかありません。実際には、食べるものがなければシロアリは薬剤が塗ってあっても食べるのです。そして、どんどん死んで、また新たにどんどん生まれます。

精神的な不安や生殖機能の低下など、昨今の社会問題は、どこから来ているのでしょうか。全てが今の住宅事情から生じているとは言いませんが、その一端を担っている可能性は否定出来ません。

また、比較的人間には安全と言われるホウ酸塩系の薬剤も、シロアリ(虫)を含めた生態系に影響を与えることを考えると、住宅での無秩序な大量散布には反対すべきでしょうね。(限定的な少量の施工まで文句を言うつもりはないですが・・・)

誰しもシロアリさんに家を食べられたら嫌ですが、薬剤に頼らない自然の摂理を活用したシロアリ対策をすべきではないでしょうか。欲が全てに勝るというのは、人間の煩悩なんでしょうかねぇ。

こうした私たちの考えや建築に共感され、施工を希望される方は、ご相談下さい。

<関連記事>:薬剤でのシロアリ予防はあり得ない。最高の予防は目視! (2013年1月4日)

<関連記事>:防蟻処理をしなくても、日本の寺は建っている (2014年7月13日)

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クロス張りは、アクセント程度に

普通の住宅メーカーだと、インテリアの通常の仕上げは、ビニールクロス張り。ですから、ドライウォールをお願いしようものなら、目が飛び出る程の追加料金が掛かります。私たち ホームメイドでは、内装の壁や天井に色や風合いが美しいドライウォ-ルを施工するのが一般的。

どうしてなんでしょう?

それは、私たちが本物の輸入住宅を目指しているということと、体に安全な素材で家づくりがしたいという思いがあるからなんです。

そう、儲け(利益)や手間(面倒)といった施工業者側の都合を優先すれば、クロス張りなんでしょうが、美しさや安全性といったお客様側のメリットを優先すれば、必ずドライウォールになるはずです。

でも、お客様の中には、可愛らしい花柄のクロスを使ってみたいという希望をお持ちの方もいらっしゃいます。そういう時は、私たちも局所的にクロスを使うことを了解します。

確かに全てドライウォールにした方がよりよいとは思いますが、それは私たちの勝手な思いであって、お客様の夢を無視するようなことは、本来の家づくりではありません。

四角四面で物事を考えず、多少の遊びも家づくりには大切な気がします。

ただ、ビニールクロス自体に化学物質が含まれている問題や施工時の接着剤の問題、将来の縮みによるクラックや張り替えの問題について、お客さんにしっかり説明しておくことを忘れてはいけません。メリット・デメリットの両方を理解して、それでもやりたいということなら、それを出来るだけ叶えてあげることも私たちの役目です。

それが本当のプロではないでしょうか。だから、ノンポリで何でもイエスというだけのビルダーには、気を付けて下さいね。こうしたデザインの建築をご希望の方は、ご相談下さい。

(写真は、愛知県東海市にある洋館、F邸です)

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増税前ですが、新築・リフォームは余裕を持って

2014年4月に消費税率が5%から8%に上がる。金額の大きな住宅の購入を検討されている皆さんにとっては、増税前に家づくりをしておきたいというのは人情ですよね。

だって、3000万円のおうちであれば、5%なら150万円、8%なら240万円を消費税として納めることとなる。つまり、3%の上昇で90万円も費用加算しなければいけなくなるということです。

取り敢えず、財務省曰く、経過措置として今年の9月までに建築の契約を済ませておけば、2014年4月以降に住宅の完成がずれ込んでも消費税は5%のままでいいということらしいですから、少しは気が楽ですよね。

一般的な住宅メーカーの場合は、契約から着工、そして竣工(完成)までおおよそ4~5ヵ月程度ですから、逆算すれば10月契約でもまだ間に合うかも知れませんが、ホームメイドのように輸入資材を一からお客さんと決めていくような輸入住宅ビルダーは、半年という時間を頂いても全然足りないなんてことが殆どです。

だって、レンガ積みやドライウォールの施工を含めて、ほぼ手作業のオーダーメイドばかりですからね。

そういった意味では、お話を始めるタイミングの期限は、そろそろ迫ってきているのかも知れません。ただ、よく心して頂きたいのは、家づくりは慌ててやってはいけないということです。仕事も荒くなりますし、デザインを考える時間も少なくなります。

第一、需要が増える消費税前は、需要が供給を上回るでしょうから、国産資材の価格や施工賃の上昇も起こるはずです。そういった費用が5%も上がってしまえば、消費税の3%アップなんて問題外なんてことにもなるはずです。

そんな状況を考えれば、消費税が上がった後に需要が極端に下がるはずですので、材料費を含めて値下げされる時を狙うのも賢い選択となるかも知れません。(こうなると、半分賭けですが・・・)

消費税問題だけでなく、アベノミクスによる景気の上下、為替レートの動向、住宅ローン金利の状況、減税制度の拡充、という複合要因で資金計画は決まりますから、誰でも一概にこの時期がいいと決めつけるのは難しいですね。

ならば、自分自身のライフサイクルから見て、今このタイミングでと直感した時が、本当は一番なのかも知れません。私たちのような建築屋の口車に煽られないで、しっかりご自身の計画を遂行することこそ素敵な家づくりにつながるはずです。

そうそう、運よく消費税のタイミングになりそうな方は、家本体だけでなく、その後の外構工事についても契約に入れておくといいですね。9月以降に外構工事を別途お願いすると、来年の4月に外構工事が終わった場合、それだけ8%の消費税が掛かってきますから。

ちょっとしたことですが、これもささやかな増税への抵抗です。

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久しぶりに東京駅仕様でプランしますかぁ!

半田の輸入住宅の現場へもお連れしたお客様と、今日プラン前の聞き取り打合せをさせて頂きました。

先週までは、スタッフ総出で半田でレンガを運んだり、セルロース等の断熱入れをしたりと、デスクワークをすることもままならない状況でしたが、ようやく今週からは落ち着いて仕事が出来る状況です。

お客様との打合せは、おおよそ2時間。今の暮らしぶりを伺った上で、新しい家での過ごし方をイメージしながら、どんなお部屋にしたいか、どんな要素が必要かなどを確認させて頂くのですが、一緒に暮らすご両親への配慮や防犯、断熱性、空調、浴室の温度等、様々な質問も伺いました。

せっかくの家づくりですから、誰しも分からない部分をクリアにしていきたいですよね。そういうことって、本当に大切なことなんです。勿論、それにちゃんと応えられなければ、プロフェッショナルじゃありません。

そういうやりとりの中で、お客様はビルダーへの信頼を確かめて頂き、私たち ビルダーはお客様がどういう家づくりを目指していらっしゃるか、家づくりの目的は何なのかなどを模索していくのです。

そんなことをやっていくと、そのうち以心伝心のようにお互いがどのように考え、どうしたら楽しいかが分かるようになってきます。

家づくりが、一種の修行のようであるというのも、その辺りにあるのかも知れません。

さて、今回はお客様から100年住み続けられる家というテーマを頂きました。予算の問題もありますが、久しぶりに天然スレートの屋根レンガ積み外壁ドライウォールのインテリアをやってみたいというリクエストです。

まさに、JR東京駅の赤レンガ駅舎を彷彿とさせる洋館仕様です。何年か前にもやらせて頂きましたが、これは日本で考え得る究極の建築デザインの一つだと思います。

そういうお客様の熱い想いが伝わってくる輸入住宅にしたいですねぇ。また、プランが完成しましたら、記事に書かせて頂きますね。こうしたデザインの建築をご希望の方は、ご相談下さい。

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