お知らせ : ページ 393

ファンタジーのある屋根裏の個室

幅広のドーマーの前に2つの机。その間には、2人が共有できるソファ・ベンチが設置され、この部屋の主が、仲良しの姉妹であることを物語っています。一昔前は、子供たちがそれぞれ個室を与えられるというのが一般的でしたが、今のトレンドは、兄弟が一緒に暮らす間取りとなっています。

窓から差す明るい木漏れ日の光が、淡いグリーン・グレーのドライウォールを照らします。また、白いシングル・ハングの窓や幅木と壁の相性もピッタリですね。真っ白な家具類も壁の色に映えて、薄っすらアンティークを感じさせる色に変化して見えるのは、色の反射と目の錯覚を利用した計算されたインテリアだからです。

色遣いも、白、淡いグリーン・グレー、薄いピンクの3色のみを利用しているので、ゴチャゴチャ感がなく、エレガントなインテリアを実現しています。

光と影のコントラストを美しく表現するなら、素敵なカラーバリエーションの塗り壁、北米のドライウォールしかないですね。

床の仕上げは、薄いピンク・グレーのカーペットですが、北米ではフローリングより一般的。フカフカの舶来カーペットは、カビやダニも意外と出ないから不思議です。

皆さんのおうちでもこんなデザインのインテリアに挑戦してみませんか?こうしたデザインの建築をご希望の方は、ご相談下さい。

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私もプランを描きますよ

ご相談頂いたお客様に対して、ホームメイドの家づくりについての説明から実際に建てさせて頂いたお宅の見学、計画や要望の聞き取りまでを私が担当して、その後のプランの検討・作成をスタッフの松葉が行い、私が再度そのプランについて意見を加え修正するというのが、最近の仕事の流れでした。

ところが、増税前で多くの皆さんが真剣に家づくりを考え始めたのか、それとも急にレンガ積み外壁やドライウォールの内装という本物志向の人が増えたのか、私たちと一緒に家づくりをしたいというご家族からの相談を立て続けに頂いております。

今までそれ程忙しくはなかったので、その反動と言えばそれまでなんでしょうが、松葉一人でプランニングを全て引き受けてもらうには、ちょっと無理があるかも知れません。また、うちのように手間・暇を掛けて家づくりをするビルダーだと、今からプランをスタートしないと消費税の軽減措置期間に間に合わなくなる恐れがありますから、大変です。

そこで、急遽、私も久々にプランニングをやることになりました。(まずはラフのラフで描いていますので、あまり綺麗な絵ではありませんが・・・)まあ、長いこと輸入住宅の建築に携わってきましたから、いざとなると結構いいプランが頭にひらめくもんです。

よく天から何かが降りてきて、スラスラ手が動くなんてことを言う人もいるようですが、まさにその状態ですね(笑)

こういうプランニングは、今までどこでうまく行ったかとか、どこを実際に現場で苦労したかなど、経験や知識がないといいものは描けません。それがセンスというやつですね。

また、描くだけでなく、どんな空間デザインになるかを3D(立体)でイメージしていないと、実際に出来たものが満足出来ないものともなりかねません。

建築設計は、やっぱり芸術であり、デザイナーの仕事ですね。勿論、構造的な強度も、家づくりの大切な検討要素ですから、実際に施工までやる私たちのようなビルダーが、家のプランを考えるのは理に適っていると思います。

さて、これ以上プランニングをお願いされたら、どうしましょうね。小さな会社ですから、ちょっとお待ち下さいませ。私たちの考えや建築に共感し施工を希望される方は、ご相談下さい。

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もう在庫も残り少なくなってきました

2ヶ月程前にレクサンドーレン(レクサンド)の玄関ドア用ガードプレートを購入頂いた栃木県在住のお客様から、写真付きのメールを頂戴しました。

写真は、ガードプレートの取り付け前と取り付け後です。

以前お話ししたかも知れませんが、この製品は既に生産がされておりません。

また、この製品については、私共の在庫ももう殆ど残っていないので、運よくお分けすることが出来てよかったと思っています。

ASSA社のロックケース用のガードプレートは今となっては貴重ですから、ドア共々大切にお使い頂けたら、嬉しいですね。

さて、皆さんの家は、玄関ドアのセキュリティは万全でしょうか?

下記は、お客様から頂いたメールです。

<お客様からのメール>
「新居の追加工事が今週やっと入りまして、大工さんに取り付けてもらうことができました。お約束していた写真を送らせていただきます。

ガードプレートは我が家の玄関ドアに問題なく簡単に設置することができました。

一階で寝ているため、これで安心して眠れます。ありがとうございました。

また、電話やメールでの親切なご対応に心から感謝致します。」

詳細説明資料:
レクサンドーレン(スウェドア)用ガードプレート 【PDF】

北米輸入玄関ドア用ガードプレート【PDF】

また、木製玄関ドアの塗装には、パラペイント ティンバーケア【PDF】 をお使い下さい。

もう数もありませんので、購入及び取付け施工を希望される場合は、早めにお問い合わせ下さい。在庫がなくなり次第、販売は終了となります。また、合鍵用のブランクキーが必要な方もご相談下さい。
→ その後、販売可能なガードプレートの調達ルートを確保しました。スウェドアにも取付け出来ますよ。

輸入の窓やドアの修理・メンテナンスの概要は、リペア&メンテナンスのページをご覧下さい。

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上げ下げ窓には、いろんなバランサーがある

今日、シングル・ハングと呼ばれる上げ下げ窓の開閉が出来ないから見て欲しいと言われて行ってきました。

輸入サッシのメーカーも不明とのことでしたので、どこかに何かないか見た処、ロックの部分に「Insulate」という文字がありました。結構お値打ちな樹脂サッシのメーカーだったので、このインシュレートという窓を採用されている輸入住宅は、全国でも多いように思います。

ただ、このメーカーの国内代理店は、数年前に撤退し、現在これを調達する国内ルートはなくなってしまったかも知れません。また、北米サイドでも、このメーカーはサーティンティードという会社に吸収されてしまいましたから、メーカー自体の存続も怪しくなってきています。

さて、話を不具合に戻しますが、開閉の不良はバランサー(バランスとも言う)と呼ばれる部品の欠落でした。この部品に付いているバネや糸を利用して建具を軽く操作出来るようにするのですが、これが経年劣化でなくなってしまったようです。

写真のように、窓枠に明いた穴に糸を引っ掛けてあったはずなんですが、切れてしまったのかなくなっていました。こういう部品は、おおよそ10年毎に交換が必要です。

ACANやヴァイスロイ(Viceroy)社のようなダブルハング用コイル・スプリングのものやアンダーセン(Andersen)社のように長い糸が上枠から下がっているもの、Insulate社、ジェルド・ウェン社、ミルガード社、Certainteed社のシングルハング用のように建具の脇に糸が顔を出しているものなど、窓のバランサーは、メーカーや窓の形式・大きさによって様々です。

お客さん自身が、自分で部品や取替方法を探すのは、至難の技でしょうね。経験を積んだ私たちなら、大丈夫です。相談をご希望の方はお問い合わせ下さい。他に相談先がないという場合は、出来る限り力になります。

尚、窓やドアの修理・メンテナンスの概要は、リペア&メンテナンスのページをご覧下さい。

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日本の奥様も背が高くなりました!

先日、割引通販サイトで、キッチン・シンクの水はね防止用のプラスチック・パネルが販売されているのを見つけた。シンクの手前側に吸盤で取り付けるというものだが、私には時代の変化を感じさせてくれる商品です。

国産のシステム・キッチンの高さは、30年前は80cmしかなかった。それが現在の標準の高さは、85cm。きっと、それでも高さが足りないという人が増えてきたんだと思う。

実際に、アメリカやカナダのキッチンと言えば、高さは91cm程度が一般的。85cmという高さは、北米ではあり得ない。勿論、最近は、国産のキッチンでも90cmという高さのものも選べるようになってきているが、それが標準という訳ではない。

だから、住宅メーカーの営業マンが、気を利かせて高さのことをお客さんに聞かない限り、この標準サイズが自動で適用されてしまう。

それでこんな商品が登場しているんじゃないかと推測している私です。

確かに日本女性でも背の低い人はまだまだいますが、そんな人でも90cmの高さに慣れてしまうと、腰の負担も少なく、意外と使えることに気付きます。当然、シンクの深い位置で洗い物をすれば、水が跳ねることも少なくて済みますから、こんなパネルが登場する機会も少なくなります。

もうそろそろ、私たちが施工する輸入キッチンのような使い勝手に換える時期ではないでしょうかねぇ。デザインや耐久性など、輸入キッチンに学ぶことは多いはずです。

私たちの考えや建築に共感され、施工を希望される方は、ご相談下さい。

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マリーン・リゾートは、これからのインテリア・トレンド?

いいですねぇ、この開放感。いいですねぇ、この明るさ。シンプルな中に、楽しさや豊かさを感じさせるデザインは、昔見たヘミングウェーの映画のイメージじゃないでしょうか。

まあ、日本で言えば、海の家ということになるんでしょうが、洗練された雰囲気は、やっぱりフロリダのマリーン・リゾート。

開放的な全面窓のダイニング・キッチンは、地震国の日本では難しいでしょうが、ストレスを感じさせない場所に補強の壁をいくつか配置することで、これに近いデザインを実現出来る気がします。

敢えて天井を張らないで、2階の床下地を表しにすることでワイルド感を出しています。木材に少し割れが入っているのもカッコいいですよね。(これを不具合と言ってクレームするようでは、こんな暮らしは出来ませんが・・・)こういうデザインは、2階の足音が気になるなんて、野暮を言う人にも向かないかも知れません。

使い古されたダイニング・テーブルは、私が子供の頃の理科の実験室にあったような感じです。こういうのを見つけてくるのは難しいようにも思いますが、アメリカでは新品をアンティーク風にして売っていたりしますから、意外と探せるかも知れません。

ダーク・グリーンのキッチン・・キャビネットは、この真っ白な空間にはバッチリ合いますね。窓の向こうには、サンルームのような空間も広がっていて、外の景色をうまく取り入れる工夫がなされています。

素朴な電灯も、ハーバーの雰囲気がありますねぇ。きっと、夜の景色も素敵だと思いますよ。

マリーン・リゾートは、北米ではトレンドになりつつありますが、日本でも先進的なデザインを取り入れたいという皆さんには、新鮮だと思います。ただ、本格的にこうしたデザインを実現するのであれば、北米の暮らしを知り尽くしたビルダーを探しましょう。

中国製のように真似するだけでは、本物の素材やデザイン・センスをうまく取り入れることは出来ません。それは、全てに於いて緻密に計算された空間だからです。こうしたデザインの建築をご希望の方は、ご相談下さい。

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正しい石膏ボード張りは、縦に目地を揃えない!

愛知県半田市で施工中の輸入住宅、K邸のドライウォール工事の様子です。

奥の壁に立て掛けてあるのが、私たちが通常使う縦4フィート(1.2m)、横8フィート(2.4m)の石膏ボード。一般的なビルダーさんでは、縦3フィート(0.9m)、横8フィート(2.4m)のものを使います。

大きなボードを使うのは、出来るだけボードの数を減らして相対的につなぎ目を少なくするという意図があるんです。つなぎ目は、地震等で家が動いた際に割れる危険が最も大きいので、そういうリスクを極力減らさなければいけません。

勿論、人間が腕を伸ばせる幅からすれば、小さな石膏ボードの方が取り回しもしやすく重さも軽いですから、施工は楽ですよね。

将来に亘る美しさを選択するか、施工性を選択するか。それは住宅会社の判断に依りますが、私たち ホームメイドはお客さんへのメリットを選択します。

また、ご覧頂くように、石膏ボードを横長に張って天井から床まで縦に一直線で目地が入らないような施工をしています。これも、住宅に掛かる重みでどこかの壁が下方向に押される時、そこに一直線で目地が通っていると、クラック(割れ)を起こす原因になります。

だから、互い違いにレンガを積むように、石膏ボードを張っているという訳です。

ただ、こうした張り方をしても、どうしても縦目地が入ってしまう場所が存在します。それは、壁のコーナー部分。そういう場所は割れるリスクが高いので、強度の高い紙のジョイント・テープやブルノーズ・コーナー材で強化します。

正しく石膏ボードを張らなければいけないとお話しするのは、ドライウォールだからという訳ではありません。例え仕上げが、珪藻土や壁紙(ビニールクロス等)であったとしても、下地の強化は必修です。上に張ってしまえば、下地など分からないなどというビルダーは、もっての外です。

こうしたノウハウと細かな気遣いが、私たちの美しい輸入住宅のデザインを支えています。こうした私たちの考えや建築に共感され、施工を希望される方は、ご相談下さい。

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勉強部屋は、本当にいるのか?

家づくりを行うに当たって、多くのお客様から「子供部屋にはベッドと本棚と机を置きたい」というリクエストを頂く。まあ、こういう要望は、基本中の基本であることが多いが、果たして子供部屋に全て必要であろうか。

私の子供時代は、進んで勉強したいと思うタチではなかったので、机があっても机などに座った試しがない。殆どは、テレビのあるコタツ兼ちゃぶ台に座って、家族の雑音を耳にしながら、宿題をしていた気がする。

大きくなって大学受験をする時は、個室も与えられたが図書館や予備校の自習室でしか勉強しなかった。個室という他人の気配がない空間では、何か落ち着かないのである。

昔、「頭がよくなる家づくり」という本を読んだ気がするが、お母さんや家族がそばにいる空間で勉強するようにした方が勉強意欲が出るという話があった。そりゃ、小さな子供が2階にある自分の部屋で、一人勉強するなんてあり得ないですよね。大概は、飽きてマンガやゲームをしちゃいます。

極端な人だと、「子供部屋を使うのは、中学・高校の短い期間に過ぎないので、改めて考える必要はない。必要な時期になったら、ご主人の趣味の部屋や奥さんの籠り部屋を子供部屋として一時的に使わせればいい」なんて言う設計士もいる。

まあ、そこまで徹底しては、成人した子供たちが帰ってくる場所もなくなるし、同居すら難しくなるから、将来計画を見据えて間取りを考える必要もあるだろう。

ただ、これからの家づくりに於いては、プライベート(個室)はミニマムに、パブリック(家族が共有する空間)は、マックスにするという考え方が主流になるだろう。

そのパブリックな空間の一角に、共有出来るスダディ・スペース(夫婦の書斎も兼用)を設けるのも一案ではないだろうか。勿論、キッチンから遠くないダイニングで勉強するのもOKだ。

プライバシーを重視し過ぎた社会が、引きこもりを生んだ現実があるなら、パブリックな空間でコミュニケーション出来る自立した子どもを育てることが、これからの家庭教育かも知れない。

家のプランニングは、お客様の想いによって決まってくる。でも、プロの私たちが自分自身の考えをお話しすることで、新たな別の考えに気付くこともあるはずだ。

お互いが自分の意見をぶつけることがプランニングであり、お客様の意見に盲目的に従うだけのプランナーには、あなたが人生の高みを目指す為の素晴らしいデザインは出来ません。家づくりは、皆さんの人生プランをステップアップする為のものと、私は考えています。

いいプランナーは、いい生活コンサルタントでなければいけない。そういった点でプランナーは、広く世間を知り、深く物事を考察できる必要がある。そういう人間と出会えたならば、あなたは家づくりの成功者であり、幸せものだ。これは、お金には代えがたい。

私たちの考えや建築に共感され、施工を希望される方は、ご相談下さい。

<関連記事>: やっぱり寝室は、落ち着く雰囲気で (2014年4月5日)
<関連記事>: Margot Austin’s P.E.I. Cottage (2013年7月24日)

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いい加減な施工と「遊び」は、違います

日本人は、何でもきっちり正確に仕事をするのが得意です。逆に、欧米の人たちは、いい加減で楽観的と思われがちですね。でも、建築に関しては、日本人のきっちりした仕事が、実は間違っていたり、将来の歪みや不具合を助長する原因になってしまったりするって知っていますか?

写真を見ると、壁に張られた石膏ボードが、床の構造用合板から数センチ浮いているのが分かりますか。これは、石膏ボードの高さが足りなくて透いているというのではありません。わざと透かしているんですねぇ。

では、何故だと思いますか。それは、この隙間に床に張るフローリングを滑り込ませる為であるのと、このスペースを空けておくことで家の重さで壁が下がってくることを予め想定して対処しているんですね。

では、何故フローリングをこのスペースに滑り込ませるか。

それは、ボードを下まで張ってしまい、そこにフローリングをぶつける施工をしてしまうと、フローリングが温度や湿度の変化によって伸び縮みする場合、壁のボードを押してしまったり、ボードとフローリングとの間に隙間が出てしまったりするなんてことになる訳です。

だから、わざと石膏ボードの下にスペースを作って、フローリングの伸縮に対応する遊びを設けているのです。

壁も同様に、もしこの隙間を空けなかったら、壁が下がった時の逃げ場がなくなり、壁にクラックが入るなんてことになりかねません。

また、写真の壁のコーナーに汚くボードが張られています。普通ならピン角に石膏ボードを張らないと施工不良だと思ってしまいますよね。

でも、実は壁の角を丸く仕上げるブルノーズ・コーナーという材料を施工する為の仕掛けなんです。

どうしてかは、上の図を見て下さいね。きっと、皆さんでも分かるはずです。

輸入住宅のドライウォールは、いい加減な施工をしているように見えますが、本当は遊びを緻密に計算した施工なんですね。だから、建築は、奥が深いんです。こうしたデザインの建築をご希望の方は、ご相談下さい。

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ドライウォールの下地仕事は、一度では終わらない

釘でなく、ビスで横張りされた石膏ボード(テーパーボード)。(釘だと将来抜けてきて、丸い釘の頭が顔を出します)

ボード張りの後、紙で出来た専用のドライウォール・テープを施工した様子がこちらです。

バズーカと呼ばれる専用の道具を使うと、テープの両面に石膏のパテが塗られた状態で、道具の先端のローラー部分に押し出されてきます。

それを石膏ボードのジョイント(つなぎ目)に、自動で張ることが出来るのが、専用工具のバズーカ(オートマティック・テーパーが正式名称)です。

これで、石膏ボードとテープとを天然石膏のパテで接着することとなります。石膏ボードの表面も紙ですし、テープも紙。天然石膏のパテなら、この紙という素材と化学反応を起こして一体化していきます。こういうことは、国産の化学石膏のパテではうまく出来ません。だから、北米からパテも輸入しているんですね。

また、紙のテープは、強度を出す為に厚手のものとなっていますし、パテも十分載らなければジョイントを強化することは出来ません。だから、石膏ボードの端っこが少し凹んだテーパーボードを使うんですね。この凹みがあるから、パテやテープを入れても壁を平らな状態に保つことが可能となります。

この状態で1日乾かしますが、これで完了ではありません。次の日、もう少し広い幅で石膏パテを薄く盛ります。そして、また1日置いて乾いてから、更に広い幅で再度石膏パテを薄く盛ります。

何故一度にパテを厚く塗らないかって?それは、車のワックスと同じで、薄く塗って乾かさないと、表面だけが乾いて中身がしっかり乾かず、剥がれやすくなるからです。

最終パテが乾く次の日に、盛り過ぎたパテを削り取って、壁や天井をほぼ平らな状況にもっていきます。これをサンディングと呼びます。

そして、テクスチャーと呼ばれる石目の模様付けを行ってから、最後に安全なカナダの水性塗料 パラペイントで塗装を3回(下塗り1回、上塗り2回)して、ドライウォールの施工は完了です。

どうでしょう、すごい手間・暇を掛けているでしょ!

天然石膏ですから、自然と乾くまでに時間が掛かります。ですから、全行程をこなすのには2~3週間を要します。ただ、その強さや美しさ、健康への配慮は、手間やお金を掛けただけのものがあるんですねぇ。

お客さんの目を盗んで、材料や作業を簡易にやることは出来るかも知れませんが、ホームメイドの理念が許しません。

それこそ、私たちのプライドであり、ホームメイドの輸入住宅というブランドだと思います。でも、この作業は、北米では普通の仕事なんですよ(笑) 如何に日本の住宅レベルが低いかが分かります(涙)
こうした私たちの考えや建築に共感され、施工を希望される方は、ご相談下さい。

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