お知らせ : ページ 199

なかなか勉強になりました

バルコニーの雨漏り

昨日は、輸入資材を販売しているオスモさんが主催された雨漏りセミナーに伺ってきました。

輸入住宅・国産住宅を問わず、家の雨漏れや結露によるトラブルは多く発生しています。

日本人の生活の変化や多様化、地球温暖化による強風・豪雨の頻発や夏の高温多湿、冬の豪雪や低温といった環境変化に建材メーカーや施工者たるビルダーも対応しきれていないとも言えます。

そんな中、私以外にもこうした問題に正面から対処しようと試みる人はいるようです。いや~、勉強になりました。

窓周りの開口部や外壁、そして屋根や軒との取り合いといった部分は勿論ですが、陸屋根(傾斜のない平らなパラペット・屋根)やベランダでも雨漏れによる構造の劣化は見逃せません。

実際、私もここ1年の短い期間だけで何軒もバルコニーの床や手摺壁に問題を抱えたお宅を見てきました。バルコニーの壁の中に通気層を取っているにも拘わらず、その空気の出口や雨水や結露した水を逃す排水の仕組みがない家もありました。

また、そういった通気層を取らずに、防水シートの上にサイディングやモルタルを直に施工した直張りの構造は非常にリスクが高まることを全く知らない建築業者や設計者も多くいます。

写真の日経ホームビルダーの表紙にも、バルコニーの手摺の上に付ける笠木を外した状況の写真が写っていますが、防水紙や捨て貼りされたサイディングの下の木がカビたり腐ったりしているのです。

つまり、手摺壁の笠木部分は、通気の仕組みが必要ですし、壁に垂直に張る透湿性防水シートや吸水性のあるコンクリート製のサイディングを手摺の上に張ってはいけないということを暗に示しています。

そういった問題点があるにも拘わらず、そうした施工を続ける施工者がたくさんいるし、その解決方法を知らないで単に現状復旧して終わりにするリフォーム業者ばかりです。

やはり、原因と対策を明確にして、しっかりとした修理計画を立てるようにしないと、やっつけ仕事で直ったふりをするだけになってしまうと思います。

確かにお金を出来るだけ掛けたくないという気持ちも分かりますし、安い業者がいればそちらでやってもらうというのが人情ですが、高い業者と同じ仕事をするかどうかは疑わなければいけません。

愛着のある家に長く住みたいと考えるなら、しっかりした知識と経験のあるビルダーかどうかを見極め、ずっと面倒をみてもらうような関係を築くことこと重要かも知れません。

輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、私と話をしたいという方は、お問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。

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ここまで来ると、ドアが敷居に当たります

擦り減った輸入玄関ドアのヒンジ

お客様からファイバーグラス製の玄関ドアのメンテナンスを自分でやりたいので、材料供給をして欲しいというご相談を頂きました。

ドアの建て起こしの調整や劣化した塗装の塗り直し、ラッチやウェザーストリップの交換といったことも行う必要がありますが、全てやるのは結構高いハードルがあります。

取り敢えず、ヒンジの交換がしたいということでしたので、写真をお送り頂いたのですが、噛み合わせの部分が擦り減って隙間が空いてしまっています。

噛み合わせの心棒も錆びてきているようですし、ドアやドア枠に彫り込まれた部分とヒンジとがずれてきている感じです。

この状態だと、ドア自体が下に下がってきているだけでなく、ドアがハンドル側に傾いてきているでしょうから、玄関ドアが敷居やドア枠に当たってしまい、開閉もスムースにいかないかも知れません。

確かにご自身でメンテナンスをするおとはいいことですし、基本でもありますが、ルービックキューブのように複雑に絡み合った不具合をバランスよく調整していくのは、プロの私たちでも経験とノウハウが必要です。闇雲にやってみる前に、一度プロの仕事をよく観察してやり方や道具の知識を頭に入れてから、自分でやるのが一番な気もします。

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空回りするローウェン社製オーニング・サッシ

空回りするローウェン社製オーニングサッシ

こちらは、随分前に交換部品の調達をご依頼頂いたローウェン(Loewen)社製のオーニング・サッシ。

今回は、この窓の金物交換修理についてご相談を頂きました。

関西地方にお住まいのお客様で、先日の強い台風の影響からか、開閉の為の金物類が破損して、クランクハンドルを回しても空回りして完全に閉まらなくなったということでした。

確かに風が強い時に窓を開けていたりすると、建具が風に煽られてオペレーターギアが傷むということはあるようです。お客様は、風害による不具合ということで、火災保険を適用して交換費用を捻出させるということです。

オペレーターギアやアーム、ウィンドウ・ヒンジやロック部品、ハンドルといった金物を全て交換する方向でお考えのようですが、交換する際は窓を下に落とさないように気を付けないと危険です。

何れにしても、部品はそれ程難しくなく手に入るでしょうから、問題はありません。久しぶりの関西出張となりますし、窓から少し乗り出しての作業となりますから、少し気合いが入ります。

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ケーシングから漏れているなら、施工の問題

アンダーセン掃出しサッシの漏水

こちらは、アンダーセン(Andersen)社製のスライディング・パティオドア(掃出しサッシ)の室内側の写真です。

今回、お客様から雨漏れの相談を頂きました。

先日の台風の強い雨風で、サッシの上端から雨が室内に侵入してきたというものでした。

写真を頂いただけなのではっきりと侵入箇所を特定した訳ではありませんが、木製ケーシング(飾り枠)とサッシ本体との隙間から雨が入っているのかも知れません。

もしそうだとすると、サッシそのものが雨漏りしているというより、構造体とサッシとの間に明けられた遊びスペースから雨が入ったというのが、論理的でしょう。

ただ、そういったスペースから雨が侵入することを防ぐ為に、ネイルフィンの上から防水用のブチルテープを張ったり、そのテープの上から透湿性防水シートで覆ったりして、雨が入らないようなハードルをいくつも設けるのが普通です。(防水シートは、ネイルフィンでサッシを取り付ける前にも構造体を覆っています)

こうしたことは、私たち ホームメイドが施工する時のやり方ですから、全ての住宅メーカーや工務店が同じように行っているとは限りません。ですから、施工手順に間違いがあったり、手順の一部を省略したりしていれば、雨漏れのリスクが発生します。

また、サッシ周りの防水処理は、雨の侵入を防ぐ最後の砦ですので、窓上の外壁材の割れや屋根や小屋裏から水が下に伝ってくるなどの構造的な問題がある可能性も大きいと言えます。

あと、特殊なケースですが、サッシの周囲に取り付けられているネイルフィンが何らかの原因で外れてしまい、そこから水が入ってきたという不具合も見てきました。

(ですから、ネイルフィンとサッシ本体とのつなぎ目までブチルテープ等で覆ってやることが必要ですが、ネイルフィンを本体の一部と思っている施工業者だとネイルフィンの上だけしかテーピングしていないように思います)

こうした雨漏れは、サッシそのものが雨漏れしたというよりは、その周囲の問題によって引き起こされたと考えるべきです。

つまり、輸入サッシだから雨漏れしたというのではなく、国産を含めたどんなサッシでも、施工の不具合によって雨漏れは発生するのだということを心しておかなければなりません。

もしサッシの周囲から雨漏れしたというトラブルが起きたら、どこから水が侵入したのか、外壁を含めて周囲の状況はどうか、上の階の部屋に雨漏れはないか、などをチェックした上で、サッシや外壁を非破壊検査することをして下さい。

調査の為に拙速に外壁やサッシを壊してしまうと、必要のない復旧工事までやらなければならなくなりますから・・・。そういった意味では、専門知識のあるプロのビルダーに相談すべきかも知れませんよ。

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マーヴィン社製掃出しサッシ用戸当りゴム

マーヴィンの戸当りゴム

今日もマニアックな商品をご紹介しましょう。

まあ、世の中の殆どの人には、何にも関係がないものだと思います。

この写真は、マーヴィン(Marvin)社のスライディング・パティオドア、いわゆる掃出しサッシに付いている木製の戸当りの先に付いているゴムなんです。

輸入の掃出しサッシは、通常片引きと呼ばれる片方のドアしか開閉出来ない窓になっています。

ですから、ドアを全開する度に、いつもこの戸当りのゴムに負担が掛かります。木で出来た戸当りの先に、針を差してこのゴムを装着しているのですが、そのうちこのゴムが劣化してボロボロになってきます。

昨日、セーフティ・プラス・スライディング・パティオドアの修理をしてきた際に、この戸当りのゴムが欲しいと伺い、調達することになりました。たかが直径2cm程度の小さな部品ですが、これがあることで開閉時にドアが傷まず、長くお使い頂けるようになるのです。

恐らく多くの輸入住宅でも、こうした戸当りの劣化が放置されたままになっているでしょうから、是非チェックして交換するようにして下さいね。

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これこそちょっとお手上げです

ピーチツリー玄関ドアのフランス落し

今は亡き、ピーチツリー(Peach Tree)社の玄関ドアの写真です。

ピーチツリーと言えば、勝手口のスチールドアが有名でしたが、玄関のスチールドアを採用された輸入住宅も多かったですよね。

これは、玄関のダブルドアの副開閉側のドアに付いているフランス落しと呼ばれる固定用ロックの開閉レバー。

ドアの木口の上と下に取り付けられている部品ですが、プラスチックで出来ている為、劣化によって破損してしまうのです。

今回のお客様も、フランス落しの部材が欲しいというご相談だったのですが、アメリカ本国でもピーチツリー社の部材は殆ど見当たりません。私もたまにお客様のお宅で見かけるのですが、この部品はどこにもないと言っても過言ではありません。

当然、代替の似たような部材もありませんから、壊れないように大切にお使い頂くか、思い切って他の輸入ドアに交換するしか方法はありません。でも、このスチールドアって、ちょっと安っぽさはあるのですが、それが如何にもフレンチ・アメリカンな感じがあってよいのです。

壊れたら壊れたで仕方ないと諦めて、潔く上手に暮らしていくことが、本当の輸入住宅暮らしなのかも知れません。どうぞこれからも大切にお使い下さいね。

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マーヴィンさん、何とかしてよぉ~

マーヴィン社セーフティ・パティオドアのロック

最近、立て続けにマーヴィン(Marvin)の掃出しサッシの不具合についてお問合せを頂きました。

と言っても、普通のスライディング・パティオドアではなく、防犯性が高く値段も少々高価だったセーフティ・プラス・スライディング・パティオドア(Safe-T-Plus Sliding Patio Door)と呼ばれる片引きの掃出しサッシです。

こちらに付いているハンドルロックがうまく機能せず、鍵が掛からなくなってしまったというトラブルなんですが、これに対処する方法があまりなくなっているという現状があります。

それは、何年か前にマーヴィン自体が、このシリーズの生産を打ち切って、メンテナンス用のパーツや交換用の建具(障子)も製作しないという方針を打ち出したからです。

この掃出しサッシは、日本国内の輸入住宅でも多く出回り、少し高級志向を狙ったデザインのおうちでよく見かけます。今回のお客様もハンドルにあるロックのサムターンは動くものの、鍵が掛からないという状態になっているそうです。

お客様にはそういった事情を説明し、ダメ元になるかも知れないが現場調査及び調整作業にトライするかどうかをお伺いしました。部品自体の不具合ではなく、単なる部品の位置のずれの修正で直るようであればいいのですが、万一部品の交換が必要となると直らない可能性が高くなります。

そういった時どうすればいいのかをマーヴィンにも尋ねたのですが、サッシ全体の交換以外方法はないとのこと。いや~、それはちょっときついでしょ~。だって、ロック部分を修理すれば、全然そのまま使えるサッシですもんね。

これを外壁から外して交換するとなると、内装側もきれいに元通りにしなきゃいけないし、サッシの周囲からの雨漏れのリスクも一定程度発生します。(そういうことがないように施工するのがプロですが、リスクは絶対ゼロにはなりません)

勿論、国産サッシなら部品が手に入らなくなることはよくあることではありますが、長くお使い頂けるだけのクオリティやアフターサービスがあってこその輸入サッシでもありますから、補修部品だけでもマーヴィンには何とかしてもらいたいものです。

最悪、調達可能な部品メーカーや品番くらいは、教えてもらえないものでしょうかねぇ。何れにしても、直せるかどうか一度やってみます。

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追伸(2018年10月8日):
今日、鍵を直しに伺ってきました。鍵の部品は調整が必要でしたが、何とか使うことが出来ました。ただ、上下に飛び出すデッドロック・バーが、下枠のストライク金物にうまく入らない状態でした。

当初は、ストライクの位置の調整で直せるかと思っていましたが、うまくいきません。そこで、何十キロもある重いドアをサッシ枠から外して、ドアの上下にある金物類を調整したら、スムースに鍵が動くようになりました。お客様にもお手伝いを頂きましたが、無事修理・調整完了です。

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よくこんな風に考えましたよねぇ

露出しているネイルフィン

今日は、アンダーセン(Andersen)社製ダブルハングのメンテナンスの調査の為に、お客様の輸入住宅に伺いました。

長年メンテナンスをお願いする先がなかったということで、窓もいろいろ修理や交換すべき箇所がいくつもありました。

上下の建具の交換や網戸の張替え、全てのダブルハングのバランサーの交換と盛りだくさんの内容でした。

それでも、何とかしたいという思いがいつもあって、掃除をしたりガラスを拭いたりはして頂いたそうで、まだ何とか直せるレベルに納まっていましたから、よかったです。家を何とか維持していきたいという気持ちが、やはり一番大切です。

家の調査が一段落して、奥様と少し談笑させて頂いた折に、サッシの下側に何か付いているんだけど、あれは何ですか?という質問を頂きました。窓の外側のそれも下の方に何か付いていたかなと不思議に思い、家の外へ出てみました。

その時撮った写真がこちらです。皆さん、何だか分かりますか?多分、普通の人では分からないと思いますが、これはサッシを構造体に打ち付けておく為のネイルフィンと呼ばれるものです。

これがサッシの四方に付けられていて、この樹脂製のフィンを釘やビスで構造に固定する為に使われます。つまり、このサッシは、下側が構造体に固定されていないということです。ただ、その他のフィンが留めてあるでしょうから、サッシが家から外れることはありません。

恐らく、このフィンを外壁の外側に持ってくることで、水返しの役割を持たせようとしたのではないかと思います。

しかし、こうした施工をした場合、フィンと外壁材とのつなぎ目やフィンの両端の防水処理をしっかりやっていないと雨漏れのリスクが発生します。

幸い防水コーキングなどは、少し汚く感じられるくらいベットリと塗り付けてありましたから、今の処は大丈夫です。それにしても、施工方法を熟知しない大工(職人?)さんは、想像力を駆使して思いもつかぬ納め方をするもんです。

それに気付いたお客様も、大したものだと思います。

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レバー台座から水漏れした水栓金具

水漏れしたデルタ社製洗面水栓

こちらは、デルタ(Delta)社製の古い洗面水栓。

20年程前に施工された水栓金具ということですが、ゴールドのその美しさは健在ですね。

今回ご相談頂いたのは、レバーハンドル下の台座部分から水が漏れるということでした。

デルタの水栓の止水バルブは、ステム・アッセンブリーと呼ばれていますが、この部品以外にいくつかの小さなパーツが合わさることでその機能を果たしています。

ですから、止水バルブ1つ交換しても、水漏れは直らないなんてこともよくある話です。ただ、交換が必要な複数の部品を入れ替えさえすれば、ちゃんと元通りに水がピッタリ止まるはずです。

この水栓金具は、既に生産を終了していますが、デルタは交換部品の供給を今でも行っていますから、もし直して使い続けたいということであれば、部品の調達さえすれば大丈夫です。

輸入資材であれば、メーカー、品名・品番、施工時期が分かれば、部品を探して直すことも可能ですから、諦めないで下さいね。私たちなら、輸入水栓の購入や取り換えもお任せ下さい。

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直せるかなぁ~

ガラスが割れてしまったアルミクラッドサッシ

愛知県小牧市のお客様から、輸入のアルミクラッド・サッシのガラスが割れてしまったので、交換したいという相談を頂きました。

写真の左側の窓ガラスですが、随分とヒビが入っていることが窺えます。

アルミクラッド・サッシの場合、屋外のアルミ側からガラスにアクセスすることは難しく、室内の木部側から取外すことになるのですが、木枠が外せる構造のものと外せない構造のものがありますから、通常は建具(障子)ごと交換となるのです。

今回の場合も、室内側からガラスを外せない感じですから、建具の調達が必要となるのですが、サッシ・メーカーがどこか全く分からないといった感じです。

サッシのデザインから、心当たりのメーカーを当たってみますが、メーカーが特定出来なかったり、会社がなくなっていたりしたら、窓枠ごと新しいサッシに交換する以外にはありません。ちょっと大変なことになるかも知れませんが、こういう場合は仕方ありませんね。

皆さんも、こういう事態に備えて、新築時の図面や仕様書、見積書や打合せの資料など、出来る限りの情報を取っておくようにして下さい。そうすれば、万一の時でも何とかなるかも知れませんよ。

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