石膏ボードのジョイント補強は、紙でなきゃダメ!!

石膏ボードのジョイント補強は、紙でなきゃダメ!!

以前、石膏ボードを貼った壁や天井にクラックが入らないようにする為には、紙で出来た専用のジョイント・テープが絶対条件だ、というお話を書きましたが、それをもう少し詳しく説明させて頂きます。

まず、一般の住宅メーカーで使われるプラスチックのメッシュテープを石膏ボードと石膏ボードとのつなぎ目(ジョイント目地)に張った状況を再現してみましょう。この写真は、ボードを上下に引っ張ってみたところです。

メッシュ・テープは、人間の力でも簡単に伸びてしまい、それぞれの石膏ボードが上下にずれてしまいます。そして、そのずれが大きいと、プラスチックの繊維がこのようにちぎれてしまうのです。

これでは何ら役に立ちませんから、ただの気休めであって補強の意味が全くありません。

次に、紙で出来たドライウォール専用の北米製ジョイント・テープは、どうでしょうか。

こちらは、比較的厚手の紙で出来ているのですが、人間の力ではどうにもならないくらいジョイントが動かない状態です。

皆さんもお分かりだと思いますが、薄いコピー用紙でさえ水平方向に引っ張る場合は、相当な力でも破れないという特性を石膏ボードのジョイント強化に利用しています。そういった特性を生かして施工するのが、本当の建築、真のドライウォールなのです。

これは、パラペイントのような水性塗料で仕上げるドライウォールだけの施工ではありません。ビニール・クロスを張る内装でも下地となる石膏ボードは同じですから、紙で出来た専用のジョイント・テープを使わないでクロスを張るのは、施工不良と考えるべきでしょう。

また、写真をご覧頂くとお分かり頂けると思いますが、石膏ボードの端から5cmくらいの幅の部分が少しえぐれています。こうしたボードをテーパーボードと呼ぶのですが、これは、厚手の紙テープとそれを固定する為の天然石膏のパテ(カナダ製)が十分に入れられるように凹んでいるのです。

でも、残念なことに日本の住宅メーカーは、こうした専用の紙テープやテーパーボード、天然石膏パテを全く使わないのが現状なんです。だから、すぐに壁のボードのつなぎ目にヒビが入ってみすぼらしいインテリアになってしまい、築30年もしないうちに建て替えなんてことになるのです。

皆さんは、日本の住宅メーカーの未熟な施工をどう思いますか?新築される際は、どうかこうした材料を適切な施工で使ってくれるように、ビルダーさんにお願いしてみて下さい。

尚、こうしたドライウォール用資材や美しい施工を希望される場合は、ご相談下さい。

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