私たちは、目指すものが違う

私たちは、目指すものが違う

多くの皆さんは、表題を見て私たち ホームメイドの造る輸入住宅と他の住宅メーカーの家とどう目指すものが違うのか、疑問に思われたことでしょう。ホームメイドと他社との違いというよりは、欧米と日本との物づくりに対する考え方の違いといった方が分かりやすいかも知れません。

端的に言えば、日本の製品は、いかにして壊れないものを安く造るかとか、付加価値をどう付けてお値打ち感を出すかという点に力点を置いているのに対し、欧米の製品は、本質的な機能や性能をいかに追求するかを優先して、その他のことは二の次という考え方で造られています。

私の友人で自動車の修理会社をやっている人間から面白い話を伺いました。ドイツの車は、走る、曲がる、止まるという基本動作が、国産車とは全く次元が異なるというのです。また、乗る人が五感で感じる音や質感、感触を大切にしているそうです。

例えば、ドイツ車はよく止まるようにする為に、ブレーキ時の摩擦抵抗が大きくなります。そうするとブレーキの減りが早いのですが、国産車のブレーキは、部品が長持ちすることを優先している為に、ブレーキの効きが甘くなると言います。また、欧米のメーカーは、自動車は人間の造った機械なんだから、壊れるのが当たり前だという意識で物づくりをしているそうです。

つまり、機能をしっかり果たすが為に悪くなるものは、交換して本体を長く使えるようにしていこうというのが、欧米の考え方なのです。

しかしながら、国産メーカーは、まず壊れないもの、減らないものを造るという意識でいます。だから、交換を前提としていない部品が壊れた時は、そろそろ寿命なので買い換えましょうということになる訳です。福島の原発事故で、フランスの原子力大手アレバ社に支援を要請したというニュースは、皆さんの記憶にも新しいのではないでしょうか。

アレバ社の代表である女性が、会見で「私たちは、あらゆる原子力のトラブルに対応するノウハウを持っていますので、それらを惜しみなく提供します」と言っていました。裏を返して言えば、フランスの原発は、よくトラブルに見舞われていて、常にそういう試練を乗り越えてきているということです。

つまり、壊れるという前提に立って施設を設計する文化があって、壊れた時に対処しやすいような設備や構造をしているのです。

でも、日本では、絶対安全で壊れない原発という前提ですから、壊れた時の対処など誰も考えていなかった。だから、自分たちでは対応が出来ず、各国の支援が必要になったのです。ここでも、目指すものの違いや大切さがハッキリしてきましたね。

では、私たちが造る輸入住宅はどうなのでしょう?例えば、私たちは、外壁(外装)として厚さ90mmのレンガを1万個近く積みます。わざわざカナダのレンガ職人を呼んで施工しますから、材料費や工賃がたくさん必要になります。

また、太陽の熱を構造体に伝えないようにしたり、構造体の湿気を取り除いたりする目的から、2x4工法の木造構造から少し離して基礎からレンガを積み上げていきます。ですから、丈夫な基礎や耐震用金物などの施工も十分考えなければなりません。

国産のコンクリートサイディングの外壁は、厚さが15mmの外壁材を胴縁という下地材を介して構造体に直に貼り付けます。胴縁は、結露対策の通気層を確保する目的で取付けられますが、薄い木の板ですからそれ自体が水分を吸って腐ってしまうかも知れません。また、構造体に外壁を直貼りするということは、構造に大きな負担を掛けることにもなってしまいます。そして、サイディング自体は、断熱性がある訳でもなく、10年毎に塗装の塗り替えもしなければならないのです。

レンガ積みの外壁は自立していますから、地震の際にも構造体の負担になることはありません。万一、レンガの外壁が崩れてしまっても、構造体は何の影響もありません。また積み直せば元通りの家になるのです。サイディングは構造体にくっついて負荷を掛けますから、その重さで地震の際に建物が揺れる力を大きくします。そして、その際サイディングが割れたりする場合は、構造体も損傷している可能性が大きくなります。

新築時のイニシャルコストや施工性を考えれば、誰も外壁としてレンガ積みを選ばないでしょう。でも、耐久性や耐震性、断熱性や構造への負担、塗り替え不要といったメンテナンスコストを優先して考えるから、私たちはレンガを積むのです。レンガの質感、木製ドアの温かみ、オークの無垢フローリングのニオイやしっかり感、ドライウォールの美しさや快適性。

こうした素材は、工業製品として作られた国産建材のような精度はありません。気温や湿度によって、時には曲がり、時には伸び縮みもします。正確無比な非の打ち所のないアルミの玄関ドアよりも、風雨に当たってひねってしまうかも知れない木の玄関ドアを私たちのお客様は選びます。

そこには、他には替えがたい楽しさや見る喜び、触った時の温かみがあるのです。

また、北米のドアは、どこのメーカーでも全て同じサイズで作られています。ですから、トラブルの際にはすぐに交換が可能です。国産のドアは、メーカーや年代によって、サイズはまちまち。日本の家は、建て替えしない限り、想定外のトラブルが解消することはありません。

どちらがいいかは、皆さんの目指すもの次第で決まります。家づくりをご計画中で、私の想いに共感頂ける方はご相談下さい。

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