ペアガラス内部の錆び

ペアガラス内部の錆び

ペアガラス内部の錆び

静岡県伊東市のお客様からハード(Hurd)社製の掃出しサッシの建具(ドア)交換のご依頼を頂きました。

室内側が木で出来たアルミクラッドの重厚な掃出しサッシなんですが、ペアの強化ガラスの中に水分や湿気が入り込んで、中で内部結露を起しています。

こうした結露は、ペアガラスの中を曇らせるだけでなく、緑色の藻のようなものが出てきたり、ガラスの周囲の金属やゴムのスペーサー部分を劣化させたり錆びさせたりしてしまいます。

これを放置しておくと、一体となったペアガラスの接着が緩くなってガラスが動いて固定出来なくなるという恐れが生じますから、最悪サッシからガラスが脱落することにもなりかねません。

この不具合は、屋外のアルミ枠とガラスとの間に入れられていた防水コーキングやパッキン材が劣化して、そこに出来た隙間から雨や湿気がサッシ内部に侵入したことで起こります。

一旦内部結露をしてしまうと、ペアガラスの中から水分を外に出すということは出来ませんから、ハードの場合建具(ドア)ごとの交換が必要です。輸入樹脂サッシなどは、ガラスのみの交換が可能なものもありますが、アルミクラッド・サッシの多くは建具を交換しなければ直せません。

今回は伊豆半島までの出張修理となりますが、新しい建具はちゃんとガラスの防水処理やパラペイントのティンバーケアで木部の防水塗装を行った上で取付けに伺います。メーカーから出荷されたものをそのまま取付けるだけなら簡単ですが、そこにひと手間加えて不具合のリスクを減らすのがホームメイドの仕事です。

<関連記事>: 明日は、下田へ出張修理 (2019年5月14日)
<関連記事>: 可動側だけの交換は、調整が大変です (2019年5月17日)

輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、私と話をしたいという方は、お問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。

窓やドアの修理・メンテナンスの概要は、リペア&メンテナンスのページをご覧下さい。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てれば幸いです。

※ 「お知らせ」ページは、「カテゴリー」や「タグ」のキーワードをクリックすることによって、興味のある関連記事を検索頂けます。どうぞご活用下さい。古い日付の記事は、内容や価格が更新されている場合があります。尚、写真及び記事の著作権は、当社に帰属します。無断での転載・引用はご遠慮下さい。

| カテゴリー: メンテナンス   タグ: , , , , , ,   この投稿のパーマリンク

コメントは受け付けていません。