なかなか勉強になりました

なかなか勉強になりました

バルコニーの雨漏り

昨日は、輸入資材を販売しているオスモさんが主催された雨漏りセミナーに伺ってきました。

輸入住宅・国産住宅を問わず、家の雨漏れや結露によるトラブルは多く発生しています。

日本人の生活の変化や多様化、地球温暖化による強風・豪雨の頻発や夏の高温多湿、冬の豪雪や低温といった環境変化に建材メーカーや施工者たるビルダーも対応しきれていないとも言えます。

そんな中、私以外にもこうした問題に正面から対処しようと試みる人はいるようです。いや~、勉強になりました。

窓周りの開口部や外壁、そして屋根や軒との取り合いといった部分は勿論ですが、陸屋根(傾斜のない平らなパラペット・屋根)やベランダでも雨漏れによる構造の劣化は見逃せません。

実際、私もここ1年の短い期間だけで何軒もバルコニーの床や手摺壁に問題を抱えたお宅を見てきました。バルコニーの壁の中に通気層を取っているにも拘わらず、その空気の出口や雨水や結露した水を逃す排水の仕組みがない家もありました。

また、そういった通気層を取らずに、防水シートの上にサイディングやモルタルを直に施工した直張りの構造は非常にリスクが高まることを全く知らない建築業者や設計者も多くいます。

写真の日経ホームビルダーの表紙にも、バルコニーの手摺の上に付ける笠木を外した状況の写真が写っていますが、防水紙や捨て貼りされたサイディングの下の木がカビたり腐ったりしているのです。

つまり、手摺壁の笠木部分は、通気の仕組みが必要ですし、壁に垂直に張る透湿性防水シートや吸水性のあるコンクリート製のサイディングを手摺の上に張ってはいけないということを暗に示しています。

そういった問題点があるにも拘わらず、そうした施工を続ける施工者がたくさんいるし、その解決方法を知らないで単に現状復旧して終わりにするリフォーム業者ばかりです。

やはり、原因と対策を明確にして、しっかりとした修理計画を立てるようにしないと、やっつけ仕事で直ったふりをするだけになってしまうと思います。

確かにお金を出来るだけ掛けたくないという気持ちも分かりますし、安い業者がいればそちらでやってもらうというのが人情ですが、高い業者と同じ仕事をするかどうかは疑わなければいけません。

愛着のある家に長く住みたいと考えるなら、しっかりした知識と経験のあるビルダーかどうかを見極め、ずっと面倒をみてもらうような関係を築くことこと重要かも知れません。

輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、私と話をしたいという方は、お問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。

※ 「お知らせ」ページは、「カテゴリー」や「タグ」のキーワードをクリックすることによって、興味のある関連記事を検索頂けます。どうぞご活用下さい。古い日付の記事は、内容や価格が更新されている場合があります。尚、写真及び記事の著作権は、当社に帰属します。無断での転載・引用はご遠慮下さい。

| カテゴリー: リフォーム・リノベーション   タグ: , , , , , , ,   この投稿のパーマリンク

コメントは受け付けていません。