お知らせ : ページ 345

サッシを使わない窓もあるんだなぁ~

会社の近所の方から窓ガラスが割れたので、交換したいという相談を頂いた。土曜に工務スタッフが現場を見に行くというので、私も一緒に見に行きました。

おそらく30年近く前に建てられた家だと思いますが、当時としては相当モダンな住宅だったという風情がある。結構頑張ったデザインや造りになっていると思うが、もうちょっと手を掛けてあげると見違えるようによくなる気がする。

さて、割れたガラスですが、普通の国産住宅であれば、アルミの窓枠にガラスがはまっているという形式ですが、この窓はガラスの四方に細い額縁のような木製のガラス押えが回してあってガラスが外側に外れないように作られていた。

勿論、これだけでは雨漏りをしますから、ガラス押えの上から黒いコーキングと塗装が施してある。アルミ枠が入っていない窓は、今では殆ど見られないでしょうね。

また、割れたガラスなんですが、家の方が内側から雑巾で掃除して少し押したら割れたらしい。その理由は、ガラスの厚さを測ってすぐに理解出来た。何とその厚さは、たったの2mmだったのだ。

今のガラスは4mm程度あるので、半分しかない。現在ではこんな薄いガラスは作られていないし、同じ厚さのものを作ってもらうなら、逆に特注料金が掛かってしまう。

厚さ2mmなのに、窓の幅は1.5mくらいあるのだから、これじゃあガラスに少し力が掛かれば、割れても不思議じゃない。それにガラス自体の経年劣化もあるかも知れない。

ガラスの厚みを厚くして、元通りにするには結構手間が掛かる。普通のサッシのように枠に差し込むだけで済むような交換じゃないですからね。安くやって欲しいという気持ちは分かりますが、ここでケチっていい加減な施工をしたのでは、この家の価値が目減りすることは間違いありませんよ。

修理でお困りの方は、お問い合わせ下さい。窓やドアの修理・メンテナンスの概要は、リペア&メンテナンスのページをご覧下さい。

※ この「お知らせ」ページは、「カテゴリー」や「タグ」のキーワードをクリックすることによって、興味のある関連記事を検索頂けます。どうぞご活用下さい。尚、写真及び記事の著作権は、当社に帰属します。無断での転載・引用はご遠慮下さい。

| カテゴリー: メンテナンス | タグ: , |

こういう場合は、保証の対象外

新築する際に地盤の改良(補強)工事が行われるのが、日常茶飯事となってきた昨今。

余程固い地盤の上に直接基礎を載せない限り、こうした工事が省略されることは殆どないと言ってもいい。それ程今の日本は、地震に対して敏感になっているし、消費者を含めた建築業界がリスクを極力回避しようと考えているのだ。

でも、前から申し上げているのだが、地盤補強に対する10年保証は地震が起こった時の地盤の変化をその対象としている訳ではないのである。あくまで何もない状態で、地盤が勝手に不同沈下を起して上屋の住宅が傾いてしまったり、地盤の変化によって構造上の問題が発生してしまう場合のみ適用されるということを覚えておいて欲しい。

だから、下記のニュースのように地震の影響で、地域の地盤全体が上下してしまうような問題では、保証は全く受けられない。そう、人間のやることは、自然に対しては無力であり、それを保証するというのは無茶なことなのです。

そういうことをちゃんと念頭に入れて、家づくりや耐震補強のリフォームを進めていって下さいね。まずは、人命が助かることが家づくりの基本です。

こうした私たちの情報発信や建築に共感され、施工を希望される方は、ご相談下さい。
————————————————————————

地盤沈下:千葉県で大幅増加 大震災の地殻変動の影響か (2014年9月23日 毎日新聞)

 千葉県は、2013年の1年間に地盤沈下した県土面積は約2040平方キロだったとの調査結果をまとめた。調査対象の約3205平方キロの約6割に相当し、前年(約1108平方キロ)から大幅に増加した。県は「前年は東日本大震災の地殻変動の影響があったと考えられるが、今回の結果にその影響は明らかでなく、推移を注視していく」としている。

 調査は県全体(約5157平方キロ)のうち、一部を除く47市町村の1142地点で実施。その年の元日の標高と前年元日の標高を比較して沈下や隆起の状況をまとめている。地下水などの採取による地盤変動を把握する目的で1960年から毎年実施している。

 県水質保全課によると、13年の沈下面積は09年(2653平方キロ)や10年(2821平方キロ)に近い値。

 最も沈下が大きかったのは、長生村・本郷の2.41センチ。2~4番目はいずれも睦沢町の観測地点で、1.95〜1.86センチ。5番目がいすみ市・市野々(1.81センチ)などだった。上位50地点のうち、九十九里地域が約8割を占めた。一方、最大隆起地点は、横芝光町・木戸の1.84センチだった。

 また、最近5年間(09~13年)の累計をみると、10センチ以上沈下した面積は96.1平方キロで、その前5年間(04~08年)の6.3平方キロから大きく増加しているが、同課は「震災の影響によるもの」と分析している。

————————————————————————
※ この「お知らせ」ページは、「カテゴリー」や「タグ」のキーワードをクリックすることによって、興味のある関連記事を検索頂けます。どうぞご活用下さい。尚、写真及び記事の著作権は、当社に帰属します。無断での転載・引用はご遠慮下さい。

| カテゴリー: 健康・安全 | タグ: , , , , , |

まるで天目茶碗のようですね

輸入の白いキッチン・キャビネットにゴールドのドア・ハンドル。如何にも明るいアメリカンなデザインのキッチンだと思いませんか?

オーブンとレンジは、AEG社製。火加減のスイッチ類が、キッチン・カウンターの上に並んでいるところが、格好いいですね。

手前側の鶴首デザインの蛇口はシャワー・ヘッドになっていて、2つ並んだスイッチでシャワー吐水と通常吐水に切り替わります。

これくらい舶来品を多用すると、国産では味わえない雰囲気が出てくるから不思議です。

また、白いキッチンに白っぽいモザイク・タイルを壁に張ってみました。このタイルは、見る角度や光によって色や輝きが七色に変化します。結構お値段が張るタイルなんですが、壁全面に張りました。

白いキッチンは、北米でもクラシックなデザインですが、こうしたモザイク・タイルはその雰囲気を更に増幅させてくれるようです。

皆さんのおうちでも、こうしたデザインを採用してみませんか?こうしたデザインの新築・リフォーム(リノベーション)をご希望の方は、ご相談下さい。

※ この「お知らせ」ページは、「カテゴリー」や「タグ」のキーワードをクリックすることによって、興味のある関連記事を検索頂けます。どうぞご活用下さい。尚、写真及び記事の著作権は、当社に帰属します。無断での転載・引用はご遠慮下さい。

| カテゴリー: デザイン | タグ: , , , , , |

これが、ホームメイドのリノベーションだ!

8月の真夏にリノベーションを完了した愛知県春日井市の輸入住宅 M邸。

この家は他社ビルダーによって建築されましたが、それから既に10年以上の月日が流れました。そこで、私たち ホームメイドが、補修だけでなく外装・内装の全てに手を入れて、美しい色を誇るパラペイントの塗装でリノベーションしてみました。

そのビフォア・アフターの風景を今回動画にしてみました。

まだ使える国産の照明器具や鏡も、敢えて素敵な輸入ものに交換。勿論、この動画に写っている以外にも様々なデザイン的な工夫を施しています。

ビニール・クロスの上から美しい色のパラペイントを使い、本物のドライウォールに近づけた素敵なデザインのインテリアをどうぞじっくりとご覧下さい。

こうしたデザインの建築をご希望の方は、ご相談下さい。

<関連記事>: 釣った魚にエサはやらない? (2014年8月31日)

※ この「お知らせ」ページは、「カテゴリー」や「タグ」のキーワードをクリックすることによって、興味のある関連記事を検索頂けます。どうぞご活用下さい。尚、写真及び記事の著作権は、当社に帰属します。無断での転載・引用はご遠慮下さい。

| カテゴリー: リフォーム・リノベーション | タグ: , , , , , |

プラスチックだから、割れますよね

私のブログ記事を読んだという茨城県の方から、問合せを頂いた。

築17年の輸入住宅で輸入サッシ・メーカーは不明とのことだが、網戸フレームのコーナー材がいくつか破損したらしい。コーナー材はプラスチックのものとアルミのものとが存在するが、その多くはプラスチック製。

それ程網戸を付け外しすることは少ないので、あまり問題にはならないことが多いのだが、久しぶりに大掃除で網を洗おうなんて考えた時に、運悪くポキツとフレームが折れてしまうことがある。

フレーム自体はアルミで出来ているから折れたりはしないのだが、縦横のフレームを連結させるコーナーの部分が折れてしまう。何分プラスチックだから、10年もすると経年劣化しちゃうんですよね。網戸フレームも窓メーカーによって大きさ・形状が様々ですし、それに使われるコーナー材もいろいろ。

ですから、そういったことに専門知識がないと全く太刀打ちが出来ません。輸入サッシ自体や網戸でお困りの方は、お問い合わせ下さい。

窓やドアの修理・メンテナンスの概要は、リペア&メンテナンスのページをご覧下さい。

※ この「お知らせ」ページは、「カテゴリー」や「タグ」のキーワードをクリックすることによって、興味のある関連記事を検索頂けます。どうぞご活用下さい。尚、写真及び記事の著作権は、当社に帰属します。無断での転載・引用はご遠慮下さい。

| カテゴリー: メンテナンス | タグ: , , , |

現場でやられたら、防ぎようがない

東京の新築現場で不審火が相次いでいる。範囲が非常に狭いことから故意による放火ということらしいが、同じ建築屋としては心が痛む。(ニュースの内容は、下記を参照下さい)

どこでもそうだが、敷地の周囲に柵を張り入口にもゲートを設ける。でも、それは仮のものであり、侵入しようと思えば簡単に乗り越えられる。

昼間は、人の出入りや資材の搬入もあり、不審者が侵入してくる状況は少ないのだが、夜となると人目もなく壁の陰に隠れてしまえば、何でも出来てしまうと思う。

今は警察や消防、ご近所を含めて目を光らせているのだろうが、暫くすると意識も薄れまた同じようなことをする人間が出てくるかも知れない。

私たち ビルダーは、施工現場に保険を掛けて万一に備えているから、お客さんには金銭的に負担を掛けることはないが、解体・復旧の作業の時間や精神的なご迷惑は、お許し頂く他はない。

こういう時代、私たちは建築を通じて少しでもポジティブな世の中にしていきたいものですが、嫌なニュースですよね。

―――――――――――――――――――――――――――――――

新築中の家ばかり…東京・多摩で不審火6件、灯油の跡も(朝日新聞デジタル 9月23日)

 東京都多摩市内で今月12日以降、新築中の住宅が夜間に焼ける不審火が6件相次いだ。半径2キロ圏内で、複数の現場に灯油がまかれた跡があった。警視庁は同一犯による連続放火事件の可能性があるとみて、周辺の防犯カメラの解析などを進めている。

 警視庁によると、1件目があったのは12日午前1時50分ごろ。多摩市一ノ宮1丁目にある2階建て木造アパートの新築現場で、柱や床が焼けた。14~20日の5件で焼けたのは新築中の戸建て住宅で、3棟が全焼した。

 6件の現場はいずれも住宅街。1件目以外は灯油をまいた跡があり、複数の現場にポリタンクが残されていた。建物内に木材が積み重ねられていた現場もあったという。出火した時間は1~5件目が午前2~3時前後で、6件目は午後9時ごろだった。

―――――――――――――――――――――――――――――――
※ この「お知らせ」ページは、「カテゴリー」や「タグ」のキーワードをクリックすることによって、興味のある関連記事を検索頂けます。どうぞご活用下さい。尚、写真及び記事の著作権は、当社に帰属します。無断での転載・引用はご遠慮下さい。

| カテゴリー: ご案内・注意情報 | タグ: , , , |

プロの仕事をお見せします

初夏に完成した愛知県日進市の輸入住宅 M邸。

この家のインテリアの壁をドライウォールで仕上げた際の作業風景を動画にしてみました。

手間暇が掛かる作業ですが、3分という短い時間に凝縮してあります。勿論、この動画に写っている道具や材料、技術はほんの一部でしかありません。

美しい色のパラペイントを使い、本物のドライウォールがどうやって施工されるのかは、どうぞご自身のおうちをドライウォールで仕上げる時にじっくりご覧下さい。

勿論、私たち ホームメイドがお手伝いします。こうしたデザインの建築をご希望の方は、ご相談下さい。

<関連写真>: 仕上がったインテリアのM邸 リビング

※ この「お知らせ」ページは、「カテゴリー」や「タグ」のキーワードをクリックすることによって、興味のある関連記事を検索頂けます。どうぞご活用下さい。尚、写真及び記事の著作権は、当社に帰属します。無断での転載・引用はご遠慮下さい。

| カテゴリー: ドライウォール | タグ: , , , |

漆喰の代わりにドライウォールで塗り壁を

先日、日本家屋のリフォーム(内装工事)を行った。

日本古来の土壁が施工された状態で、随分長い間仕上げをしないまま住んでいたそうな。だから、仕上げ前のグレーの荒壁がむき出しの状態の室内が、お分かり頂けるだろうか。

普通なら、ここで漆喰を塗り重ねて真っ白に仕上げるのだろうが、私たちは北米製の天然石膏のパテとドライウォール用塗料のパラペイントを使うことにしました。

天然石膏のパテは、漆喰と同じカルシウムが主成分ですから、土壁とは馴染みやすいのです。実際石膏を土壁に塗ってみると、これが結構漆喰に見えるではありませんか。石膏パテは乾く過程で収縮しませんから、ひび割れを起すこともありません。

でも、このままにしておくと石膏の粉が手や服に付きますから、ツヤ消しのパラペイント「エリートスウェード」を上から塗ります。勿論、ツヤ消し水性塗料のエリート・スウェードを塗る前に、染み込み止めのプライマー(下塗り塗料)を塗ってくことを忘れてはいけません。

さあ、仕上がりはどうでしょうか。

真っ白な色のエリート・スウェードを塗りましたから、まるで上品な漆喰塗りみたいですよね。と言うか、多分これがドライウォールだって、全然分からないです。勿論、塗装ですから白い粉が手に付いたり、表面がボロボロ欠けてきたりすることはありません。

特にいいのは、汚れたら少し濡らした雑巾で拭き掃除が出来るということです。漆喰ではこんな芸当は難しいですよね。そして、天然石膏のパテとドライウォール用塗料は、意外と日本家屋の内装仕上げには持って来いなんですね。

木造の日本家屋にお住まいの皆さん、漆喰仕上げにお金が掛かるからと言って和室にビニール・クロスなんて張らないで、是非体にも安全なパラペイントの塗り壁にしてみて下さいね。

こうしたデザインの建築をご希望の方は、ご相談下さい。

※ この「お知らせ」ページは、「カテゴリー」や「タグ」のキーワードをクリックすることによって、興味のある関連記事を検索頂けます。どうぞご活用下さい。尚、写真及び記事の著作権は、当社に帰属します。無断での転載・引用はご遠慮下さい。

| カテゴリー: ドライウォール | タグ: , , , , , |

太陽光発電、危うし!

やっぱりなぁ~、なんて思うニュースが入ってきた。(詳細は、このページの下の方をご覧下さい)

九州電力が、近い将来自然エネルギーの買い取りを止めるかも知れないというのだ。電気の買い取り価格が高く設定され、屋根にソーラー発電パネルを設置した人も多いだろうが、今後買い取ってもらえないとか、買い取り価格が大幅に下がる恐れも生じてきた。

10年経てば元が引けるからその後は儲かるばかりだと業界は宣伝していたが、そんなにうまい話はないよなと思っていたことがそろそろ現実になろうとしている。

ここ名古屋の中部電力が、そういった検討を始めた訳ではないが、もし九州電力が止めれば必ず全国に波及するはずだ。10年後にはパワコン等の付属機器が壊れ、交換メンテナンスでお金も掛かる時にどうするんだろうか。勿論、屋根の補修だってしなきゃいけないですし・・・。

やっぱり、こうした設備は政府や業界に踊らされて買うのではなく、価格的にも社会的にも、そして個人的にもメリットがあるという価値観を持っている人が設置すべきじゃないでしょうかねぇ。お金だけでなく、環境に対する思いや信念・信条が大切です。

—————————————————————————————-

九州電力:再生エネ買い取り中断検討 送電パンクの恐れ (毎日新聞 2014年09月20日)

 九州電力が、再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度(FIT)に基づく契約の受け入れを、管内全域で中断する本格検討に入った。太陽光発電の導入が急速に進み、自社の送電設備の容量がパンクする恐れが出てきたため。ただ、受け入れ中断には、再エネ事業者への合理的な説明が必要なほか、世論の反発も予想されるため、九電は月内にも、国と対応策を協議する。

 管内全域で中断すれば、大手電力で初の事例となる。九電は昨年3月、既存の送電設備で接続可能な太陽光・風力発電容量を400万キロワット増やして700万キロワットと定め、2020年までに導入を図るとしてきた。だが、太陽光発電の買い取り価格が高かったこともあり、今年7月末の実績で既に385万キロワットに達するなど、想定を上回っている。

 太陽光は出力の変動幅が大きく、さらなる導入には変動幅を抑える技術開発や、設備の増強工事が不可欠。再エネ事業者が多額の工事費用を自己負担するケースも出ており、九電は、導入目標拡大を検討する一方で、FITを推進する国に対しても、制度見直しを含めた対応を求める意向だ。

—————————————————————————————-

こうした私たちの考えや建築に共感され、施工を希望される方は、ご相談下さい。

※ この「お知らせ」ページは、「カテゴリー」や「タグ」のキーワードをクリックすることによって、興味のある関連記事を検索頂けます。どうぞご活用下さい。尚、写真及び記事の著作権は、当社に帰属します。無断での転載・引用はご遠慮下さい。

| カテゴリー: ご案内・注意情報 | タグ: , |

お風呂のサッシは、要注意!

兵庫県芦屋市の方からミルガード社の上げ下げ窓のメンテナンスについて相談を頂いた。

シングルハングの樹脂サッシなので、湿気や結露に強いということで浴室に取り付けられていたようだ。確かにフレームが樹脂(PVC)ですから、錆びたり腐ったりすることは全くない。でも、金属部品が全く使われていないということでもないのである。

シングルハングやダブルハングのサッシであれば、窓枠フレームの内部にバランサーと呼ばれる建具の吊り金物が仕込まれているし、横に開くケースメント(ケースマスター)やオーニングのサッシであれば、オペレーター(ロトアーム・ギア)と呼ばれる開き金物が使われている。

こうした部分は、亜鉛メッキや塗装が施されてはいるが、常に水分に曝されているとどうしても錆びて劣化してきてしまう。

でも、最近は空調設備の一般化や花粉症の増加などで、窓を開ける機会が少なくなり、こうした金物を見ることなく過ごしている現状がある。前にも述べたが、見えない部分に水分が入り込むとなかなか外には抜けてこない。その場所に滞留してしまうのだ。

だから、そのうち写真のようにバランサーが錆びついて、バネが劣化したり、糸切れを起したりしてその機能を失ってしまう。そうなると、いざ窓を開けたい時に開けられないということになる。特にお風呂場でこうなってしまうと、浴室内の湿気が壁や天井に付着して、カビや細菌の発生原因となるから大変だ。

このお客様の場合、そうなった後も騙しだまし使っていたのだが、つっかえ棒をして開けておいたサッシが何らかの原因で勢いよく下に落ちてしまい、ペアガラスも割れてしまったのだ。これでは、セキュリティ上の問題まで出てきてしまう。バランサーさえ交換しておけばこんなことにはならなかったのだが、お客様はバランサーの交換方法さえ分からない。

つまり、この輸入住宅を建てたビルダーは、何らケアの仕方を教えていなかったのだ。もしかしたら、ビルダーも交換するなんてことを知らなかったのかも知れない。でも、きっとこういうことって、住宅業界においては普通のことですよね。それも国産や輸入に限らず。

如何に日本の住宅メーカーがメンテナンスについて情報提供していないか、家に住んでいる皆さんが自身でメンテナンスしようと考えていないかがよく分かります。耳の痛い話ですが、これは双方に原因があります。まあ、日本人の住まいに対する文化の問題かも知れません。

欧米の人たちのように、DIYで自身の家を守り、造ったビルダーも定期的にケアをしていく心構えが、これからの日本人には必要な気がします。

どんなものでも人間が作ったものに永遠はありません。窓やドアなどの部材は消耗品と考え、10年ごとに点検し劣化したものは壊れる前に交換しましょう。

こうした私たちの考えや建築に共感され、施工を希望される方は、ご相談下さい。窓やドアの修理・メンテナンスの概要は、リペア&メンテナンスのページをご覧下さい。

※ この「お知らせ」ページは、「カテゴリー」や「タグ」のキーワードをクリックすることによって、興味のある関連記事を検索頂けます。どうぞご活用下さい。尚、写真及び記事の著作権は、当社に帰属します。無断での転載・引用はご遠慮下さい。

| カテゴリー: メンテナンス | タグ: , , , , , |