お知らせ : ページ 335

レンガを積もう!

戦後日本では、高度経済成長に伴って多くの住宅が新築されました。それは、どんな人でも持ち家を手に入れることが出来る夢のような時代でした。

今の日本は、低成長と少子高齢化によって家づくりをする人がいないかと思いきや、未だに80万戸もの新築着工が行われています。これって、結構すごいことですよね。でも、本当にこれで日本人の暮らしが豊かになるのでしょうか。

私は、そうは思えません。戦後70年の期間に建てられた住宅で、素晴らしい建築として残っている家が何軒あるでしょうか。白川の合掌村の建物や神戸の異人館のように、100年も前の建築は存在するものの、築50年程度の住宅は価値を見い出せずに建て替えられてしまっているのが現実ではないでしょうか。

現在、テレビのCMでも1000万円以下で新築出来るということを宣伝する会社がありますが、そういった安普請のデザインと素材で果たして皆さんが一生を終えるまで住み続けられるものでしょうか。

きっと皆さんも薄々は感じていらっしゃるでしょうが、自分たちが住宅ローンを完済するかしないかのうちに建て替えを余儀なくされると思います。その時、皆さんが支払ってきたお金は、ゴミと化してしまうのです。子供たちに受け継がせられる資産は、何も残らないのです。

今こそ、私たちはローコストの魔術から決別すべき時だと考えます。でなければ、日本に資産・財産の蓄積など出来ないのです。

赤レンガのJR東京駅や世界遺産の富岡製糸場のように、大きな地震にも耐えて100年生き続けるレンガ積みの建物を残していこうじゃありませんか。そうすれば、家づくりでのあなたの想いが、きっと後世の人たちにも伝わるはずです。

レンガ積み外壁での建築・リノベーションをご希望の方は、どうぞご相談下さい。

ブログ記事: 私たちは、目指すものが違う(2011年4月22日)

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腐らないのが、魅力です

15年以上前の輸入住宅ブームの時は、家と一緒にウッドデッキを造るというのが、ある意味セットのようなものでした。

それくらい戸外にウッドデッキがあるのって、魅力的だったんですよね。ただ、その時使われた材料の殆どは、レッド・シダー(米杉)やスプルース(SPF)に防腐剤のキシラデコールを塗ったもの。

確かに一定期間の防腐効果はあったのですが、ざら板が雨に曝され、夏の強い紫外線が注ぐ名古屋では、防水効果のない状況で木自体の劣化は避けられないものでした。

そういった状況から次に登場したのが、堅くて強い南洋木材。イペやウリンという樹種で愛知万博の屋外回廊にも使われましたが、環境問題による熱帯雨林の伐採規制から、すぐにその姿を消してしまいました。

輸入住宅ブームの時のウッドデッキは、その寿命を迎え、取り払われるか、新しいものへの交換が進んでいます。私たちのお客様の家でも、人工木(樹脂)で出来たウッドデッキに交換頂くことが多くなってきました。

耐候性があって、雨や紫外線にも強く、色も豊富で長持ちするというのがその魅力です。パッと見では、木の感じがうまく表現されていますから、見栄えもなかなかのものですし、お手入れする必要もありません。

あと、どうしても本物の木の感じが出したいという方には、木の細胞の中に樹脂を注入した木材を使うことも可能です。ただ、最初は白木の木材ですから、風合いを出す為に着色用のステイン塗装をする必要があるんです。

着色だけの塗装ですから、防水の為に将来塗装をしなければいけないということはありませんが、多少色落ちなどがあると思います。(材料自体は、腐りませんが・・・)

さて、皆さんはどんなウッドデッキをお望みですか?新築をご計画の方や家のメンテナンスでお困りの方は、お問い合わせ下さい。

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シングルハング・サッシ用の破損したバランサー

インシュレート(Insulate)社製輸入サッシの上げ下げ窓に装着されているバランサーを調達して欲しいというご依頼を頂いた。

この輸入住宅の窓は、施工から18年近く経っていますから、部品がよくここまで持ってくれたと思います。破損した実際のバランサー(Caldwell製)が、この写真のものですが、本来、バネに付いている吊り糸が、経年劣化で切れてしまっている。

こうなると、バネの力を利用して重い建具(サッシュ)を開閉することが出来なくなるので、窓を開けられません。

一時期こうしたトラブルの相談が減っていたが、最近また少しずつ多くなってきたような気がする。冬の寒さで糸の劣化が進むのか、窓の結露でバネが錆びて開閉時の負荷が大きくなるのか、その原因はよく分かりません。

何れにしても、バランサーは10年程度で交換するようにして下さい。それも、窓の左右2本共新しくしなければいけませんよ。それは、切れていなくても同じように劣化が進んでいるからです。

輸入サッシ等、輸入住宅の修理でお困りの方は、お問い合わせ下さい。窓やドアの修理・メンテナンスの概要は、リペア&メンテナンスのページをご覧下さい。

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カナダの洗面水栓金具

こちらは、カナダ製の洗面用水栓金具です。

デザインが、クラシックで美しいでしょ。こういう感じが、輸入住宅にはピッタリです。

今回、愛知県日進市の輸入住宅 T邸のリフォームを行うに当たり、洗面カウンターもやり直すことになりました。

現在洗面に付いている蛇口は、ちゃんと機能していますが、20年近く使ってきたものですから、新しいカウンターにはちょっとどうかなと感じていました。

そこで、会社に在庫があったのを思い出して探してみた処、この水栓金具を見つけました。何かの為のバックアップ用として輸入したものが、役に立つ機会を得たことは素晴らしいことです。勿論、お客様が気に入ってくれたらのお話ですが・・・。

こうしたデザインの資材や建築をご希望の方は、ご相談下さい。

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雨樋・軒裏の汚れ

昨日、築19年目の輸入住宅についての記事を書かせて頂きましたが、そのおうちの樋や軒裏の様子がこちら。

こちらは、陽が当たらない北側ですから、特に条件が悪いのですが、湿気が多いせいか、カビやコケのようなものが生えて黒く汚れています。

軒に塗る国産の塗料には、防カビ剤の成分が含まれているのですが、そういった効果が見込めるのもほんの数年かも知れません。それだけ自然に対して人間は無力だということです。

お客様から今回のメンテナンス施工にOKを頂けましたら、この軒には新しい材料を使ってみたいと考えています。それは、一般的な塗料が10年程度で塗り直しが必要なところを、20年近く耐久性があるのではないかという外装の塗り壁材です。

新しい素材ですから、挑戦してみないと分からないのですが、やるだけの価値はありそうです。詳細についは、また施工の際にお知らせしたいと思います。

雨樋も汚れてきましたから、しっかり洗浄をして、塩ビ用の塗装を行います。屋根だけでなく、その周辺部材についてもちゃんと補修をすることが大切です。

よく塗装が劣化したくらい平気だと考えている人がいますが、塗装はその部材の表面を保護する材料です。ですから、表面劣化が起れば、次に部材そのものが悪くなることをお忘れなく。

家のメンテナンスでお困りの方は、お問い合わせ下さい。

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築19年目の輸入住宅

以前から細かなメンテナンスや小屋作りなどをお手伝いさせて頂いてきた日進市の輸入住宅 T邸。

このおうちも新築した時の工務店は既になく、維持・補修については、私たち ホームメイドを信頼してお付き合いして頂いております。ほんと、有り難い限りです。

お付き合いをさせて頂いていた当初から気になっていたのが、屋根のカラーベスト・コロニアルの褪色・劣化。北側面の屋根などは、茶色く苔むしたような感じでしたから、早めにメンテナンスをして頂くようにお願いしておりました。

お客様にもいろいろご事情があって、それから随分月日が経ちましたが、ようやく外装のメンテナンスをやって頂けるというお話になりました。いや~、ほんとよく決断して頂きました!

この機会を逃してあと何年も後にやるとなると、塗り替えでなく、もしかしたら屋根材ごと葺き替えになるやも知れません。本当なら、2回目の塗り替えのタイミングと言ってもいいくらい時間が経っていますからね。

そう、このおうちの外装のメンテナンスは、新築以来初めてなんです。

外壁が、カナダの特殊なスライス・ブリック(レンガ・タイル)張りで、窓周り以外ほとんど劣化が見られないということが、反って補修のタイミングを遅らせてしまったのかも知れません。

ですから、今回補修メンテナンスをする箇所は、屋根だけでなく樋や軒の修理・塗り替え、バルコニーの防水やウッドデッキの作り替え、洗面水栓やカウンターの改装と多岐に亘ります。でも、ここでちゃんと直しておいたら、きっとこれからも素敵な輸入住宅を長くお使い頂けるはずです。

少しお金は掛かりますが、しっかり丁寧に直して次の世代につなげられるおうちにしていきましょうね。これから輸入住宅を建てられる方、今後メンテナンスを必要とされる方、仕事に気遣いの出来るビルダーとのご縁をどうぞ大切にしていって下さい。

新築をご計画の方や輸入住宅のメンテナンスでお困りの方は、お問い合わせ下さい。窓やドアの修理・メンテナンスの概要は、リペア&メンテナンスのページをご覧下さい。

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ミルガードのオーニング窓用ロック・レバー

以前、Milgard社の輸入サッシでアルミ製のものがあるというお話を書かせて頂きました。(現在の標準は、樹脂サッシです)

その際、オーニング・サッシと呼ばれる下側が開閉する窓のロック・ハンドルが破損したので、お客様から部品の調達をお願いされたという内容も書かせて頂いたのですが、ようやくその部品が北米から到着しました。

写真は、その新しい部品です。固い鋳物で作られているようで、逆に金属の柔軟性に欠ける分、変に無理な力を掛けると破損する危険性を感じます。

通常使う分には問題ないのですが、窓が歪んだりしてきっちり閉まらないような場合に、無理やりロックを掛けようとすると欠ける可能性があります。固いものは強そうでいて、実は弱いんです。

まあ、今回新しいレバー部品に交換すれば、長く使って頂けると思いますが、金属疲労や劣化がまた起こるかも知れません。そうなると、セキュリティ上も問題です。なかなか手に入らないものですから、どうぞ大切に使って下さいね。

輸入住宅のメンテナンスでお困りの方は、お問い合わせ下さい。窓やドアの修理・メンテナンスの概要は、リペア&メンテナンスのページをご覧下さい。

<関連記事>: 同じトラブルの人がいるんですねぇ(2014年11月26日)
<関連記事>: こんなものでも大切なんです (2015年2月24日)

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天窓ガラスの結露って、結構あります

家が隣接した住宅街では、壁に付けたサッシからの光より、屋根のトップライトからの光を活用することがよくあります。勿論、天窓を開けて室内の空気の入れ替えをすることも出来ますから、便利ですよね。

ただ、温かく湿った空気は、上へ上へと昇っていきますから、屋根付近で滞留することとなります。また、冬場の外気は冷えていますので、それが天窓のガラスへと伝わって、室内の空気がガラスで結露を起すこともよくあります。

そして、天窓の外側も屋根という厳しい環境に曝されていますから、天窓の枠や防水材が劣化を起し、ペガラスの内部に湿気や雨水が侵入してしまうなんてこともあるんです。そうなると、写真のようにガラスの周囲に入れられた金属のスペーサーを錆びさせて、そのうちガラス自体を窓から脱落させるなんてことにもなりかねません。

この天窓は、ミルガードという輸入サッシ・メーカーのものということですが、北米製では滅多にみられない網入りガラスですから、もしかしたら他のメーカーのものかも知れません。

何れにしても、早めにメンテナンスが必要であることは、確かのようですね。天窓のメンテナンスでお困りの方は、お問い合わせ下さい。窓やドアの修理・メンテナンスの概要は、リペア&メンテナンスのページをご覧下さい。

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レンガの窓上を支えるアングル鋼

築14年目を迎えた名古屋市天白区にあるレンガ積み輸入住宅 H邸の窓周り。

輸入サッシの上にも重いレンガを積んでいますから、窓がその重さで潰れてしまわないように、分厚いL型鉄筋(アングル鋼)を窓上に入れて支えます。

新築当初は、アングル鋼に塗装をして錆びないようにしてあったのですが、14年も経つと錆が出始めてきています。今のうちなら錆も表面的なので、錆落しをしてから再塗装をすれば、元のきれいなアングル鋼に戻ってくれます。

少し見にくいかも知れませんが、アングル鋼と窓との間に隙間が空いていますよね。ここには、その隙間を埋める為に細長いサイディングが入れてあるんですが、その周囲に入れてある防水コーキングもそろそろ打ち直すタイミングに来ているように思います。

素敵な輸入住宅を長く愛していく為には、いろいろとメンテナンスをしていく必要があるんですねぇ。勿論、こういうメンテナンスをお客様ご自身でやって頂けるのであれば、維持費も削減出来ると思います。

自分で作業をするのが大変だと考える方は、メンテナンスに備えて是非貯金をしておいて下さいね。輸入住宅の修理・補修でお困りの方は、お問い合わせ下さい。

窓やドアの修理・メンテナンスの概要は、リペア&メンテナンスのページをご覧下さい。

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トーション・スプリングは、定期交換

巻き上げ式の北米製ガレージ・シャッター。リモコン1つでオーバースライドしていくガレージ・ドアは、ほんと格好いいですよね。

ただ、頻繁に上げ下げするシャッターですから、部品の消耗や劣化も徐々に起こってくるものです。

また、このシステムが絶妙のバランスによって成り立っているので、それが崩れると弱点となる部分に大きな負担が掛かってしまい、破損する原因ともなります。

写真は、岐阜のとあるお客様から相談を頂いたガレージ・シャッターですが、車が2台並べて止められる16フィート(4.8m)幅の大きなタイプ。これだけ大きなドアですから、巻き上げる為のスプリング(バネ)も大きなものを2つ使います。(8フィート(2.4m)幅なら、通常1本です)

この写真をご覧頂くと分かりますが、向かって左側のスプリングの左端付近の黒いバネが途中で切れています。こうなると、右側のスプリングだけが効いている状況ですから、左右のバランスが取れず、ドアの開閉が出来ません。

こういう場合、バネを交換しなければいけないのですが、切れた片側だけを交換すればいい訳ではありません。それは、切れていない方も長年のストレスでバネの力が衰えていたり、何らかの劣化を起こしていたりするからです。

また、ガレージ・シャッターは、メーカーによって重さも様々。木製のものやスチールのもの、ファイバーグラスのものなど、素材の違いでも重さは変化します。ですから、適合するスプリングも、実際のドアの重さを計測しなければ判断出来ないのです。

勿論、ご自身でドアを持ち上げて体重計などを利用して計測出来ればいいのですが、大きな力が掛かっているドアですし、慣れない作業ですから素人には危険です。

計測と取り付け・調整の2回の出張費は掛かってしまいますが、これをいい加減にすることは、ガレージ・シャッターの寿命にも関係しますので出来ません。

ガレージ・シャッターは、10年くらいで定期点検をして、バランス調整やトーション・スプリングの交換、電動モーターのチェックをするようにして下さい。それが、憧れのガレージを安全・快適に保つ秘訣です。もしドアが開いたままで壊れてしまったら、防犯上も問題になりますよ。

こうした私たちの考えに共感され、施工を希望される方は、お問い合わせ下さい。

<関連記事>: オーバースライド・ガレージドアの基本構造 (2012年10月15日)

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