お知らせ : ページ 197

後付けだって、大丈夫

輸入玄関ドアの防犯対策

先日、メンテナンスについて現地調査を行ってきた輸入住宅の玄関ドア。

ファイバーグラス製のダブルドアで、ステンドグラスも美しいですね。

築17年のおうちのドアですが、セキュリティという点では少々不安に思っていらっしゃることがあるとのこと。

まず鍵が1つしかないということ。ロックのラッチバーが外から丸見えということ。鍵(シリンダー)自体も古くなってきているということ。

この3点に於いて改善をしたいというのが、今回の要望でした。

そこで、お客様と協議を行い、以下の対策を施すこととなりました。まずは、ダブルロックとする為に、もう1つデッドボルトを追加します。それも普通のデッドボルトではなく、最新のスマートロックKEVOを取付けることとしました。

クイックセット(Kwikset)のKEVOは、iPhoneなどのスマート・デバイスを連携させると指のタッチ一つで鍵の解除やロックが可能となりますし、キーを持ち歩くことも要らなくなります。

尚、携帯を持たない子供さんやお年寄りは、通常のキーの代わりとなるFOBキーと呼ばれる小さなタグを持っていれば、同様に指で操作が可能となります。

そして、デッドロックのラッチバーを見えなくする為に、2ヶ所にガードプレートを装着します。このガードプレートは、厚さが3.4mmもあるステンレス製ですから、バールでもそう簡単にはこじ開けることが難しいヘビー・デューティ仕様です。

そして、古いデッドロックのシリンダーもスマート・キーという新しいタイプのものに交換して、玄関ドアの2つの鍵と勝手口の1つの鍵を全て同じキーで開けられるように変更します。

また、スマート・キーのシステムは、万一キーを紛失してしまった時でもシリンダー内の設定を変更して、新しいキーが使えるようにすることが可能です(その後、古いキーは使えなくなります)

あとは、ディンプルキーのタイプにすることも出来ますが、今回は取り敢えずここまでの対策を実施する予定です。

<関連記事>: 鍵を差さないスマート・玄関ロック 「Kevo」 (2013年11月10日)
<関連記事>: 輸入玄関ドアの安全対策 (2012年2月4日)

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人によって、事情があります

私が手掛けた築20年の輸入住宅

20年前に愛知県豊田市で新築させて頂いたお客様のおうちですが、この度売却を検討されることになりました。

娘さん夫婦が京都に拠点をお持ちで、お孫さんのお世話をしがてらそちらに暮らしを移されるということで、慣れ親しんだ我が家を手放す決断をされたそうです。

お客様も新築した時の思い入れが強く、この家を壊して更地で売るということだけはしたくないとのことで、どうやって売ったらいいか私に相談をして頂いた状況です。

インテリアは全てドライウォールで仕上げ、フローリング等の内装材も全て無垢材。手に触れるもので、フェイクなものは一切ありません。照明器具も全て美しい輸入照明を採用していますし、全館空調の設備も完備していますから、当時としては相当本格的な輸入住宅でした。

ですから、その後新築を計画中の何人かのお客様をご案内したこともありますし、そこで素敵というお言葉も頂きました。

そうは言っても、日本の不動産の売買では、いい素材やいいデザインを価格の評価基準にしてくれません。素敵なおうちを二束三文で売ってしまう状況は、何とも悲しく情けなくなりますが、仕方ないかも知れません。

私ならちゃんとリノベーションやメンテナンスを行って、家の価値を上げた処で売買の話をして欲しい処ではありますが、そこまでお金を掛けられないという事情もよく分かります。私としても出来る限りのお手伝いをするつもりですが、やっぱり手掛けた家が他人の手に渡るということには、複雑な思いがありますね。

欧米のように、手入れの行き届いた古いおうちが高く売れるという社会に、日本も早くしなければいけません。でないと、建物の価値が過剰に低く見なされ、どんどん失われていく文化しか残っていかないと思います。

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専用塗料を使わなければ、本物には見えません

ベタ塗りした木目調ファイバーグラス製勝手口ドア

今日、愛知県半田市の輸入住宅へ現地調査に伺いました。

お客様が築17年前後の家を購入されて、入居前にメンテナンスをお願いしたいという相談でした。

主には、玄関ドアと勝手口ドアのメンテナンスで、防犯性の向上と塗装の塗り替えがご相談事項です。

写真は、その勝手口。ウッドグレインと呼ばれる木目が刻まれたファイバーグラス製のドアですが、茶色のベタ塗り塗装が劣化して剥げてきています。

元々はファイバーグラス・ドア専用の木目塗料で塗ってあったのですが、そういう塗料を知らない塗装業者が普通のペンキで塗り潰してしまったようです。ですから、木目を出す為の凹凸は見えるのですが、色の濃淡が出ない為本物の木のイメージが演出出来ていない状況となっています。

こういう状況では、少し色が濃い木目塗料を使って木目を再現するという方法も可能ですが、ドアにはめこまれた上げ下げ窓が白い枠になっていますから、ドアも白く塗装してもいいかも知れません。

アメリカでも古くなった木製ドアを白でベタ塗りするということをやりますし、そういう感じがアメリカンなイメージを彷彿させるようにも思います。勿論、お客様の好みの問題がありますから、無理に白にする必要はありませんが、そういう手法も結構いけると思います。

白以外の赤や青でドアを塗装するというのも更にアメリカンですが、このおうちは少し和風テイストを外観に残していますから、そこまで踏み込んだ冒険をする必要はありません。木目だから茶色のペンキをベタで塗る。そういうのって、センスのないペンキ屋さんの発想で、やっぱりいけてないですよね。

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ロック解除は、相当大変

スターブライト・サッシのロック破損

山口のお客様から、スターブライト(Starbrite)という輸入サッシメーカーのロックが破損したという相談を頂きました。

あまり聞き慣れない窓メーカーのケースメント・サッシですが、ロックが掛かったまま開けられなくなったそうです。

写真を見させて頂くと、どうやらこのサッシはマルチポイント・ロックと呼ばれるシステムを採用しているようです。いわゆるロックレバー1ヶ所で2~3ヶ所のポイントで鍵が掛かるという安全性や耐久性が高いタイプのロック・システムになっています。

逆に言えば、サッシに歪みなどが生じたりして、建具が窓枠に引っ掛かって開閉が固くなるような場合には、ロック・システムがうまく動かなくなり、無理に鍵を掛けようとするとご覧のようにレバーが折れてしまうというトラブルが発生します。

レバーが破損した時に、鍵が掛かっていない状態であれば、窓を手動で開けることが出来ますが、一旦ロックされてしまった状況となると、防犯性が高い分ロック解除も至難の業となります。

こういう場合の解除器具があればいいのですが、そんなものを作ったら空き巣や泥棒の手にも入ってしまうでしょうから、どこかで販売しているということもありません。

お客様は室内側に残った金物部分を破壊して、ロックが外せないか考えているようですが、そこを壊した時に今後どう鍵を掛けるかということまで考えていないかも知れません。

ここ名古屋からは相当遠いですから、出張旅費を考えてお客様は地元の工務店で何とかしてもらおうとしているようですが、サッシそのものを壊してしまっては意味はありません。

急がば回れの如く、お金は掛かってもちゃんとした専門家の処で直して頂いた方が、時間もお金も反って少ないかも知れません。何れにしても、私の方で出来得る限りのアドバイスはさせて頂きましたよ。皆さんもマルチポイント・ロックが変に感じたら、早めにプロへ修理を依頼して下さいね。

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こんなに短いバランサーもあるんです

短いチャネルバランサー

こちらは、瀬戸市のお客様用に調達したチャネルバランサー。

長さは、25cm(10インチ)しかありません。

普通、窓と言えば高さが1mか1.2m程度ですから、上下に建具が並んだ上げ下げ窓のシングルハング・サッシであれば、バランサーは45cmから55cmくらいが一般的です。ですから、全長25cmは極端に小さいことがお分かり頂けるのではないでしょうか。

このバランサーが使われている窓は、廻り階段の下にあるトイレに設置されていて、トイレの奥の方の天井が少し低くなっているのです。

また、高さを少しでも稼ぐ為に、便器のロータンクが通常より少し手前側に設置されているので、奥の方には飾り棚が付けられています。

飾り棚と天井とに挟まれた形の窓ですから、その高さは60cmくらいしか取れないということで、こんな小さなバランサーとなってしまったという訳です。

文字で状況を説明すると、なかなか想像することが出来ないかも知れませんが、限られた敷地内で目一杯の間取りを考えなくてはいけない日本の住宅事情では、こうした窓を使わざるを得ない状況も生まれるのです。

こんな短いバランサーは、年に1度調達依頼を頂くかどうかですが、常に依頼があるということはどこでも同じ住宅事情があるということなんでしょうね。

でも、アメリカでは滅多に使わないような小さなサッシ用ですから、私たちが調達する部品メーカーも限られてきます。

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爪が出なくなったら、交換しましょう

マーヴィンのトリムラインパティオドア用モーティスロック

こちらは、マーヴィン(Marvin)社製トリムライン・スライディング・パティオドアに付いているモーティスロックと呼ばれる金物です。

防犯上重要な部分については、頑丈な金属で作られていますから、これを破壊して泥棒が侵入するということは殆どないと思います。

ただ、鍵を解除する為のロックレバーが折れてしまったり、ロックの鍵爪がちゃんと動かなくなって、サッシの開閉が出来なくなることはよくあります。

ロックレバーの破損は、鍵爪とそれを受けるサッシ枠側のストライク・プレートの位置がずれて、無理に鍵を掛けようとする場合などに起こります。

輸入サッシは、掃出しサッシに限らず、どんな形状のサッシでも操作が軽く出来るように作られていますから、無理に操作しないと動かないという状態は、正常な状況ではないと考えるべきです。

鍵爪が出てきたままになったり、出てこなくなったりする場合は、鍵爪を動かす為に内蔵された小さなバネが外れてしまったか、欠損してしまったかが原因です。

出てきたままになると受け側に鍵爪が掛かったままになりますから、ロックが解除出来ません。(泥棒も壊せない金物ですから、これを解除するのは、相当困難です)出てこなくなると鍵を掛けることが出来ませんから、防犯上の心配がありますね。

何れにしても、破損する前には必ず予兆のような現象がありますから、その段階で放置せずに専門家に相談すべきだと思います。勿論、単純にモーティスロックを交換すれば直るという問題であれば、部材を手配するだけですから、大きな問題にならないはずです。

こうしたロック部品も消耗品です。車のブレーキが利かなくなる前にブレーキ・パッドを交換するのと同じですから、こんな処でグズグズしてケチっていてはダメですよ。

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窓の締め忘れだけでは腐りません

ハード製ダブルハングの腐り

神奈川のお客様からハード(Hurd、現シエラパシフィック)社のダブルハング・サッシについて、修理のお問い合わせを頂きました。

一見何事も問題ないように見えますが、上窓と下窓とが重なり合う「召し合わせ」と呼ばれる部分が黒く腐ってきているようです。

お客様は、息子さんが窓を閉め忘れた時があって、それが原因で上窓建具の下枠部分の木が腐ってきたのではないかと後悔されていましたが、そういう状態では雨が木枠に当たることはありません。

いつも言いますが、ガラスとアルミ枠とが接する部分やアルミ枠同士のつなぎ目部分の防水が切れて、雨水が中に侵入します。中に入った水が、徐々に木枠を内部から腐らせていきますから、すぐに表に現れない分、発見が遅れてしまいます。

また、お客様はペアガラスの中が曇ってきているサッシが、2~3枚あるともおっしゃっていますから、同様の原因でペアガラスの中に水や湿気が入り込んでしまっているのは明らかです。

この建具の不具合は、新しい建具を既存の窓枠に適合させる必要がありますから、窓の両サイドの樹脂製ジャムライナーを交換すると共に上下の新しい建具を挿入してやれば、元通りに戻ります。

勿論、新しい建具は、木部を防水塗装して、ガラス周りも念入りに防水処理をしてから、交換を行わなければいけません。ペアガラスが曇ってしまったという窓は、ガラスだけを交換することが出来ませんから、同様に建具毎交換する必要があります。

ただ、現状特に問題がないサッシがあるなら、将来問題が発生しないように、外側からガラス周囲を含めた防水処理を実施することをお勧めします。出来ればそれは、外部足場を設置する外壁塗装工事の際にやって頂きたいものです。(10年おきに定期的に行うのが理想です)

<関連記事>: 輸入の木製サッシは、窓開けと早めのメンテナンスが大切! (2013年1月31日)

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これでは湿気が入ります

屋根裏の断熱材

グラスウールの断熱材は、水分や湿気が繊維の中に入り込むと断熱性能が極端に落ちてしまいます。

それを防ぐ為に、ビニールの袋に入れて密封しなければならないということを以前記事に書かせて頂きました。

私たちは、自然素材の羊毛やセルロースを断熱材として使いますから、ある程度の水分や湿気があっても吸放出することが可能です。

ただ、ガラスの細かな繊維で出来たグラスウールは、そういう訳にはいきません。一度付いたらいつまでもジクジク留まってしまうのです。

そういう特性を知っていればいいのですが、そういう勉強をしていない大工や工務店・住宅メーカーも多く、袋を破ってしまったり、場所の大きさに合わせてカットした状態で断熱材を入れる家も後を絶ちません。

屋根裏は仕上げをしていないので、どういう施工をしているのかがよく分かりますが、ご覧のようにこの現場は中のグラスウールが露出してしまっています。

つまり、外壁用に張られた断熱材も同じような施工をされていますから、壁体内結露や雨漏れなどを起こしているケースでは、せっかくの断熱材も意味がなくなってしまう恐れが生じるのです。

そりゃ、いちいち袋をテープで密封していれば、それだけ時間も手間も掛かりますから、安い契約や賃金でそこまでやろうとは考えない訳です。価格を比較して安い方と契約をするというのは、一時の満足にはなりますが、実際には見えない部分で損をしている、手を抜かれているということを忘れてはいけません。(ただ、ビニールの袋は経年劣化で破れてくるでしょうから、こういう断熱素材や施工自体にも問題があります)

資本主義という世界では、安くていいものというのは幻想でしかありません。いいもの、いい施工を家づくりで期待するなら、見積で判断するのではなく人や企業の理念や信用で判断すべきです。

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雨漏れは、やっぱりここから

通気機能付き換気ガラリ

昨年、家の妻壁の高い処に付けられている飾りの換気ガラリについて記事を書かせて頂きましたが、その時は家の外から見た状況で雨漏れのリスクのお話をさせて頂きました。

その時は、もしかしたらという想像の域で書かせて頂いていたのですが、その確信を得る為に先日外から写真を撮ったおうちの屋根裏に潜入してきました。

狭くて入りづらい点検口からどうにか体を入れて、広い屋根裏空間に入った瞬間、遠くから光が来るのが分かりました。その方向を見ると、換気ガラリの大きさに合わせて、構造用合板が丸くくり抜かれていました。

やはり、単なる飾りのガラリではなく、通気を目的にした換気ガラリであることがはっきりしました。換気ガラリの裏には、虫除けの細かな金属メッシュが張ってありますが、台風のような強い雨風が吹けば、必ずここから雨が入り込んでいたはずです。

幸い構造材の木や敷き詰められたグラスウールの断熱材は、乾いている状態でしたが、何ら雨仕舞がなされてはいませんから、たくさんの雨水が下の階の天井や壁に落ちてくるのも無理はありません。

ここの建築会社で輸入住宅を建てたという皆さんは、強い風で雨漏れがするということで困っていらっしゃるでしょうね。また、こういうことに気付かずに、雨漏れは外壁のせいということで塗り替えだけを念入りにしている場合もあるかも知れません。

勿論、そんなことでは雨漏れを解決出来るはずはありませんから、何度も何度も高いお金を掛けて修理を繰り返すんでしょうね。(但し、複合的に外壁にも不具合があるケースもあります)

原因とそれへの対応を誤れば、いつまでも悩まされるだけですから、お金を掛けてでも輸入住宅を熟知した専門家を見つけることが重要と思いますが、如何でしょうか。

<関連記事>: 換気ガラリは、飾りだけ? (2018年10月19日)

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レバーの破損は、窓の歪みが原因かも?

出窓ロックレバーの破損

愛知県のお客様から、窓メーカー不明の台形出窓(ベイ・ウィンドウ)に付いているケースメント・サッシのロック金物が破損したので手に入らないか、という相談を頂きました。

ご覧のように、レバーが根本からポッキリと折れてしまって鍵が掛けづらくなっています。

こちらの金物は、鋳物で作られていますから、非常に硬い分、強い力や衝撃に弱いという特性を持っています。

恐らくこのサッシの鍵が徐々に掛けづらくなってきて、どうにかロックを掛けようと、思いっきりレバーを下に降ろしたらポッキリ折れてしまったという感じではないでしょうか。

こうなると、ロック金物自体を新しいものに交換する以外に修理する方法はありませんから、アメリカに部材を注文することとなります。ただ、この金物を交換すれば、問題は解決するのかという疑問は残ります。

つまり、何故このロックが掛けづらくなったのか?という原因を解決しない限り、また同じトラブルが起こるはずです。ケースメント・サッシは、オペレーターと呼ばれる開閉金物によって窓を開け閉めするのですが、可動する建具(障子)を支える為に窓の上下にウィンドウ・ヒンジと呼ばれる部材が取付けられています。

このヒンジ金物が長年の使用で曲がってしまい、建具の水平・垂直や適正な位置が本来とはズレてしまっている可能性がありますし、雨や湿気に曝されて木製の建具が歪んできているということも考えられます。

そうなると、建具が窓枠に十分引き込まれなくなり、ロック金物と建具との距離が離れてしまう状態となります。それによって、通常軽く操作出来るロックが、力を入れて無理に操作をしないと建具が閉まらなくなるということになります。

ロック金物のレバーが折れたということは、原因に対する結果であって、その原因を窓調整で解決しなければ、何度も交換を余儀なくされるかも知れませんよ。

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