型紙を取るなんて、このままでは不可能?

型紙を取るなんて、このままでは不可能?

先日、福井県の輸入住宅で掃出しサッシ(スライディング・パティオドア)の強化ペアガラスを交換してきたという記事を書かせて頂きましたが、その際にお客様から別のガラスの不具合も相談されました。

そのサッシは、ガラスを交換した掃出しサッシの上に付いているカマボコを少し押し潰したような形の楕円形のハメ殺し窓。

こうしたサッシを、エリプティカル ウィンドウ(Elliptical Window)と呼ぶのですが、高級志向の輸入住宅では結構多く施工されています。

その窓のペアガラスの周囲に回してあるゴム状の気密スペーサーが、今回見える部分のガラスにまで飛び出してきていました。

掃出しサッシの上に付いている楕円の窓は、全部で5ヶ所あるのですが、そのうちの4ヶ所で同様のトラブルが発生しています。

国内ではローウェン(Loewen)の直接の代理店は存在せず、ローウェン本体に直接問い合わせするか、実際のガラスに型紙を当てて実寸法を絵として転写するか、その2つの方法しかありません。

でも、写真のように、サッシの枠に奥行があることから、ここに型紙を当てて正確にサイズや形状を測ることは至難の業だと思います。

であれば、一旦木製の押縁を外してから、ペアガラスそのものも窓から外して、床等に寝かせた状態でガラスの採寸を行うという方法が最も現実的な気もします。

取り敢えず、メーカーに寸法図の提供を問い合わせている処ですが、既に生産中止の製品の為、詳細図が存在しない可能性もあります。

その場合は、再度現場にお邪魔して、ガラスの詳細を採寸することとなりますが、現地調査の経費もご了承頂けるかどうかが問題です。

掃出しサッシのガラス交換に伺う前に、そういう不具合を連絡頂けていれば、採寸の道具や材料も一緒に持っていけたでしょうが、そうして頂けなかったことが残念です。何れにしても、もう少し状況がしっかりした処で、どう対処するかを検討したいと思います。

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