塗り替えしない屋根材

塗り替えしない屋根材

日本の屋根で一般的なのは瓦ですが、重くて地震の揺れに対して不利であるという理由で、そのシェアをコンクリートを主材とした屋根材(スレート瓦)に奪われつつある。最近は、耐震瓦というものも生まれてきているのだが、ずれにくいというだけで重いことには変わりがない。

でも、瓦のいいところは、コンクリート瓦より長持ちするということ。表面に使われているのは、ガラス質の釉薬だから劣化が遅い。だから、20~25年は持つと言われています。ただ、塗り替えができないので、寿命が来たら全部載せ替えることになるのが大変だ。

その点、カラーベスト等のスレート瓦は表面の塗装の塗り替えをすれば、60年は持つというのだが、その塗り替え頻度が約10年毎。そう、新築してから10年で塗り替えが必要になる。

その際、足場も必要となるので、外壁の塗り替えも一緒にやれば合理的ということで、その出費は約150~200万円。

ガリバリウム等の金属屋根材の耐用年数も、20年。(また、ウレタン断熱ボードを下地に敷かないような安価な施工だと、金属は雨音や熱が気になるんだなぁ。)住宅ローンがまだまだ残っているから結構大変だよね。

そこで私たちが使っているのが、この輸入のアスファルト・シングルという屋根材。写真を見ると、薄いものが何枚も重ねて貼ってあるのが分かります。

また、表面は何かブツブツしているのが分かりますか?

この屋根材は、アスファルトの中にグラスファイバーが練り込んだ状態で板状にしてあるのですが、その表面には、天然の細かな石をまぶして色を付けてあります。まだらな色の石ですから、屋根にもアクセントがあると思いませんか?天然の石ですから、塗料と違って色落ちしない。ですから、屋根材の表面の耐久性(色)も30~40年とメーカーは言っています。

太陽の熱でアスファルトの接着剤が溶けるので、防水性も上がるという優れもの。だから、雨台風にも強いんですよ。勿論、薄い板状ですから重量も軽い。(と言っても、瓦より軽いというだけで、結構な重量があるので、現場へ搬入するのに一汗かきます)

屋根のメンテナンスは、住宅ローンが終わって余裕が出来てからにしたいもんですよね。

そうそう、この屋根材は寿命が来たら、載せ替えになるのですが、予算がない場合には最悪上から重ね張りも出来るのです。厚みが出てしまうので、あまり納まりはよくないですが、はがす手間や処分費が抑えられます。(こういう場合、メーカーは、あくまで張り替えを推奨しています)まあ、アスファルトですから、紙をはがすみたいにペロ~ンと簡単にはがれますが・・・。

新築する時は、見た目と価格を重視しますので、メンテナンスの必要性を忘れてしまいがちです。将来計画も、よ~く考えましょうね。新築をご計画の方や家のメンテナンスでお困りの方は、お問い合わせ下さい。

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