今回、構造用面材として初めてモイスを使ってみました

今回、構造用面材として初めてモイスを使ってみました

2x4工法(枠組み壁工法)は、外壁部分全体に構造用合板を貼ることで耐震強度を上げる工夫をします。通常住宅メーカーが使う9mm厚のものでなく、ホームメイドでは強度の高い12mmの針葉樹合板を使います。それは、コストよりも品質や耐久性を重視しているからです。

レンガ積みの外装を予定している岐阜市の輸入住宅 N邸でも同様の施工をしようと考えていたのですが、確認申請の際に、「カナダ製のレンガは日本の防火認定を取得していないので、外壁ラインに防火材を入れるように」との指導があった。

こちらの主張は言いましたが、ここでケンカしても仕方のないことなので、素直に聞き入れました。でも、2000度で焼いた厚さ90mmもあるレンガ(カナダのレンガはアフリカのような日干し煉瓦じゃないですよ)が、耐火材じゃないなんてナンセンスも甚だしいですよね。「燃やせるもんなら、燃やしてみろよ。燃やして崩れるかどうか、試してみろよ」なんて言いたいです。

まあ、お役所仕事なんてこんなもんですが、日本で認定されていないものは、カナダで防火材であっても認めないという態度は、非関税障壁以外何ものでもありません。

さて、そこで私たちは、国内で新しく開発されたMOISS(モイス)という壁用耐火面材を、構造用合板に代えて採用しました。MOISSの主成分は、バーミュキライトという天然の粘土鉱物で、厚さは9.5mm。12mmの構造用合板と比べると少し薄いですが、強度計算上は下記のように同等となります。

厚12mm 構造用合板/釘CN65(長さ65mm)/釘間隔@100mm: 4.0の壁倍率
厚9.5mm MOISS/釘CN50(長さ50mm)/釘間隔@75mm: 4.0の壁倍率

これを見ると、MOISSの方が、細くて短い釘をたくさん打ち、柱材と面材とを更に一体化させて強度を出していることが分かりますね。因みに、通常の住宅メーカーが施工する2x4住宅だと下記倍率しかありません。(木造軸組工法は、更に低い値となる傾向にあります)

厚9mm構造用合板/釘CN50/釘間隔@100mm: 3.0の壁倍率

あと、MOISSのいいところは、吸放湿作用性能があり、有害物質を吸着させる効果があるというところです。そういった点では、私たちが使うセルロースや天然羊毛の断熱材と同じ働きをしてくれるので、アレルギーやシックハウス対策としてはいいと思います。

こうしてみると、MOISSはいいことばかりのようですが、価格もそれなりに高くなります。また、素材が堅い分、割れやすいという点を忘れてはいけません。(柔軟性があるものの方が、他から加えられた力をいなす能力が高いのです)新しい素材故に、長期使用時の劣化度合いも不明ですので、多少のリスクについての覚悟も必要ですね。

まあ、どんな素材を使っても長所も欠点もありますから、それを見極めて何を施工するかを決めたいものです。その為の情報を皆さんにも提供していこうというのが、この「お知らせ」記事の趣旨でもあります。

そうそう、面材に釘を打つ時は、釘の頭が深くめり込まないようにすること、間隔を明けないこと、所定の釘であることが強度を上げる必要条件となります。今回は、ちょっとだけアカデミックな内容でしたね。

私たちの知識や経験、情報公開に対する姿勢に共感され、家の施工を希望される場合は、ご相談下さい。

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