気密スペーサーが機能していない

気密スペーサーが機能していない

ウェンコ社のハーフサークル・ウィンドウ

こちらの写真は、ウェンコ(Wenco)社製サッシのハーフサークル・ウィンドウ。

飾り格子が入った半円の窓は、如何にも輸入住宅らしい外観をデザインするには持ってこいですよね。

ただ、ウェンコのサッシのいくつかには、防水不良やペアガラスの内部結露の問題が発生するといったものもあるようです。

今回のケースは、ペアガラスの気密・断熱を確保する為にガラスの周囲に取り付けられた気密スペーサーが外れてきているというトラブルです。

スペーサーは、ガラスとガラスの間に接着してペアガラスの中を密閉するという働きをするもので、それによって高い断熱性が保たれます。

スペーサーは、金属で出来たものや写真のようにゴム状になったものが存在しますが、このスペーサーは熱によって変形したのか、ペアガラス内の空気が負圧になってスペーサーを縮まられたのか、目に見える場所まで飛び出してきています。

こうなってしまうと、ペアガラスの中の気密は失われてしまいますから、ガラスの交換が必要です。

調査の必要はありますが、ウェンコのハーフサークルについてはペアガラス単体の交換が可能なように思います。(通常、アルミクラッドの多くのサッシは、建具ごとの交換が必要です)

ただ、サッシの木枠(押し縁)を外したり、交換後の防水処理をしっかりしなければなりませんから、慎重に作業を進める必要がありますね。

ペアガラスのサッシについては、必ずガラスの防水の問題が生じますから、10年に一度は家全体のサッシの防水処理を行いたいものです。

<関連記事>: アルミクラッドサッシの半円ガラスの交換 (2020年12月7日)

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