このロック金物は、販売されていません

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破損した掃出しサッシ用ロック金物

こちらは、福岡のお客様からお問い合わせを頂いた掃出しサッシのロック金物です。

インデュアホームさんというビルダーさんが15年前に建てた輸入住宅だそうですが、今は輸入住宅をやっていない為対応出来ないとのこと。

そこで、何故か私たちをご紹介頂き、お客様から直接ご相談頂きました。この輸入サッシは、建てた際の記録がなく、サッシ・メーカーも分からないということで、部品メーカーに該当部品を当たるしか方法はありません。

写真を見た限りでは、以前ヴァイスロイ(Viceroy)社のスライディング・パティオドアのロック金物の不具合でご相談頂いたものに近い気もします。

ただ、これが例えヴァイスロイのものだとしても、ヴァイスロイ自体は既に会社はありませんから、そこから個々の部品を手に入れることは出来ません。

こちらのロック金物は、モーティスロックと呼ばれる防犯対策が強化されたタイプで、鍵爪のフック(ラッチ)が金属で覆われて奥まった場所にありますから、外からこの部分を壊してこじ開けることは不可能です。

また、フックの上にはカンヌキ(デッドロック・バー)が出てきますから、ドアをドア枠から外すことも出来ません。

逆に言えば、ロックしたままでこの鍵が壊れてしまえば、お客様自身でこの金物のロックを解除することはまず不可能となりますから、破損する前に新しいものに交換しておかなければなりません。

ただ、この四角い金属製フェースプレートが付いたロック金物は、現在北米のどこにも売っていません。ですから、この金物を更に分解して、内蔵された破損したパーツのみを取り出して、交換する必要があります。

勿論、新しく調達するロック金物にも外装パーツが装着されていますから、そちらも分解して必要な部分だけを入れ替えるという作業が余分に必要です。(似た部品ですが、全く同じではありませんから・・・)

ただ、私たちがヴァイスロイ用に調達したロック金物が、このサッシに適合するかどうかは、現物を照らし合わせなければはっきりしません。

そういうリスクを承知の上で、私たちから部材の調達をしてそれをご自身で加工・装着するというやり方を選ぶのか、遠く福岡まで私たちが出向いていって装着まで作業するのかは、お客様次第です。

輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方は、お問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。

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